加藤健一事務所「レグと過ごした甘い夜」
＠下北沢・本多劇場(1996/3/1-24 28ステージ） 前売4000当日4300
作：ケビン・エリオット訳：小田島恒志 演出：星充
出演：加藤健一、松本きょうじ、山崎清介、有福正史、福井貴一、尾崎右京
1996/3/24(日)4:00-5:35PM 晴 後方中央より 客席ほぼ満員(360人)
２年前ロンドン初演。オリビエ賞のコメディ賞をとったらしい。タイトルの
レグ（Reg）は原音ではレジまたはレッジ。と訳者の訂正がパンフにあり。
お話。大学時代からの仲間3人とゲイの仲間：6人。ガイ（加藤健一）は密かに
ジョン（松本きょうじ）に恋してる。でも彼はレグが忘れられない。舞台には
登場しないレグ。皆彼に恋し、SEX。やがてレグは病死（エイズ？）。忘れら
れない男達の切なくやりきれない恋、死への恐れが描かれていく。
生活といった雑味なし。淡々、ストレートな個々の恋愛劇。恋する相手は気持
ちに気づかない。逆に恋人を紹介してくれようとしたり。残酷な優しさ。言い
出せない、感情と言葉のすれ違い。その可笑しみと悲しさ、○。しみじみねこ。
背景の一つ、エイズ死。それに直面しても恋に生き、苦しむ。痛々しい。それ
を癒すような抱擁と優しい言葉、窓外に降る雨。感動ねこ。
役者。人のいいやつガイ：加藤健一。上滑りだけど、滑稽で悲しい。バイタリ
ティ溢れるダニエル：山崎清介。ふと見せる優しげな表情にほろほろ。
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