加藤健一事務所「レンド・ミー・ア・テナー」
＠下北沢・本多劇場 (1996/5/24−6/16 30ステージ） 前売4000当日4300
作：ケン・ラドウィッグ訳：小田島雄志、小田島若子 演出：星充
1996/6/15(土)3:00-5:20pm（休憩15） 晴 前方上手より 客席ほぼ満員(400人
補助席32あり)
'90カトケンが日本初演。この前年トニーをとったコメディ。キャストをほとんど
入れ替えての再演。
お話。今夜はスターオペラ歌手のオテロ。ところが肝心の彼、遅刻の上ばたん
キューとダウン。支配人一計。代役にと歌好き雑用係をごり押し指名したが。
ごり押し、強引な展開が可笑しい。何よりポジティブな登場人物。ちとえげつ
ない位前向き、思いのまま。生気あふれて○。ともかくも、主人公の恋が成就
するラストもなんか気持ちいい。勘違いを巧みに取り込んだ巧妙な本○。ドア
を使った登場、入れ替え演出も楽し。
主人公が面白し。小心でいて誠意あり。けど、歌手の代役になろうと薬盛った
りもする野心家。偽善じゃないけど、矛盾な面が一筋縄じゃいかず。それを
いやらしく感じさせず、ちと苦みを持たせた持ち味がグー。
役者。初演のが好き。濃くて。続投、大島さん○。歌唱も安心。加藤さんの歌
はうーん。突き抜ける気持ちよさがなくて、残念。けど健闘。六角さんは変わ
らず変。好き。有福さんは、あっけらかんさが役にあう。けどもの足んないねこ。
キャスト
初演(本多 '90-8/18-9/2 23ステージ） 今回
演出 星充 星充
マックス 加藤健一 加藤健一
マギー 熊谷真実 香月弥生
ソーンダーズ 木場勝己 有福正志
ベルボーイ 六角精児 六角精児
マリア 高畑淳子 平田敦子
ダイアナ 深浦加奈子 清水明日香
ティトー・メレリ 大島宇三郎 大島宇三郎
ジュリア 大島搖子 木村有里
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