かたつむりの会 第18回公演「クラムボンは笑った」
＠渋谷・ジァンジァン(1996/6/12-16 8ステージ) 前売当日3000
作：別役実 演出：村井志摩子 出演：楠 侑子、高原駿雄
1996/6/16(日）3:00-4:10PM 晴 最前列から 客席8割（90人)
舞台。木々が鬱蒼とした公園。そこここ朽ちた椅子。
お話。死に瀕した女と、訪問してきた葬儀屋なことを隠す男。女は自分が
なんなのかわからない。自分の不在を確認するように手探りする会話。
生きながら死。その死を実感したいのか、ナイフや毒薬、逝った者の記憶を
所持。葬儀屋にそれらを取り上げられた女は彼を毒殺。これでなにもかも
リセット。無為な女の周囲には光臨が至り・・。題は宮沢賢治「やまなし」から
取ったそう。
別役氏独特のどこか欠けている、手探りするような会話。漠とした不安感。
女は何もなくなることを選択する。なんにせよ、選択には未来がある。ゼロの
前向きさというか。清々とも感じるラストが○。
役者。男役の高原さん。演出なのか、台詞がつっかえがち。なんか不安。
楠さんは押出し強く、いつもどおり。
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