唐組「赤い靴」
＠渋谷・ユーロスペース2 (1996/10/12-25 13ステ休17）
全自由 前売り3200当日3300
作・演出：唐十郎
出演；唐十郎、桜井ひとみ、飯塚澄子、金井良信、塩沢真理子、宗像幹奈、
藤井由紀 他全14名
1996/10/12(土)小雨 9:35-11:15pm（休10）最前列より 客席超満員（椅子110箱馬席40）
客層:20-30代、女性７割、時々おやじ。
客入れ：・映画館前の狭いとこ、整列。奥の扉際は超狭い。誘導はでかい声でい
つも通り○。でも、狭くてままなんない。でも、お客大人なんで、きち
んと待つ。いつも通り、他劇団がチラシ配り。うへー、狭いのにぃぃ。
・場内は座りごこち◎の椅子。ユーロスペースのってイタリア製だっけ
桟敷はなし。最前列も椅子。他は両脇通路に、箱馬２列で座る。キャン
セルでると、椅子席に昇格。よかったね。
・唐組扱いは、整理no.付きチケツなので楽で○。
ミニ映画館での上演。映画と連携公演。せっかくですから、ここは直前に観る：
「海ほおずき」＠となり（１） 6:20-8:45pm 監督：林海象 客席６割
台湾で失踪した女子大生。彼女の痕跡を追いかける探偵灰田。謎の女「まりこ」
とわ。前芝居にしてたのモチーフに現地版。まじで探偵、ジャンキーしてる唐。
渋いっス。無頼漢役・原田芳雄＋かわいらしくも美人だなあ・タン・ナとの取り
合わせ◎。いい味だしてる。自然光＋ブルー入った映像、抑えた色調が美しい。
しかし、いきなしカンテン棒だされても、芝居しらぬ人に判るんだろうか。
さて、芝居。となりの劇場からはトンカチの音。整理券は8:50pmで２０番台。
舞台。ねこのひたい。奥行き1.5m間に刑務所面接室。前面で役者がいるとこは
すれちがうのやっと。ここに１０人くらいでます。最前列客は役者に蹴られたり
モノが飛んできたり。楽しい〜。お姉さんに大受け。椅子が舞台よか高く、ホント
近い。眼前に唐、飯塚両名が、塩沢が（嬉しい）金井が（怖..楽しい。）
しかし、工業的な洒落た空間に囲まれてある、荒くれた舞台。無機質環境の中、
一つ生きづく有機質、生物とでもいうか。不思議な光景。
お話。女子大生二人による少女誘拐・だれでもよかったの・事件モチーフ。いや
おうなく、踊らされちゃう赤い靴。彼女たちにとっての赤い靴とわ。かつて誘拐
され、今やジュニア小説家の少女。彼女は呪縛の赤い靴の話を書き換えられる
のか。事件の本筋、結構追った内容。
わかりやすい。展開コンパクト。あらくれと叙情しっかり。いつもながら、台詞
の言葉は聞いててうっとり。夢幻っていうか。時間はほどよい（休憩あり）。
予定通りに終わるのはさすが。ラスト。開けないけど、彼方に行く演出になるほど。
金井良信。怪演グー。恒例の唐との対決も、とほほで楽しい。しっかり怪しい役
者の道を歩んでて○。桜井ひとみ。自由さがあっていい。居丈夫？なたくましさ
も痛快。飯塚澄子。可愛いのにたくましい役、好演。塩沢真理子。きれい。
もっと、飯塚さんとの絡み観たかった。男優はもひとつ。女優が勝った舞台。
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