こまつ座第44回公演「黙阿彌オペラ」
＠新宿・紀ノ國屋ホール (?-3/21 ？ステ) 全指定前売り当日\5150
作：井上ひさし 演出：栗山民也
出演：辻萬長 角野卓造 梅沢昌代 島田歌穂 松本きょうじ 松熊信義 溝口舜亮
1997/3/16(日)雨 1:30ｰ4:50PM(休憩15) 前方補助席から 客席超満員(440人)
客層：おじおばさん〜中がなくて20歳代。客入れ：満員の時ってやっぱ狭いここ。
いつものよう開演１時間前に当日券。補助席はいつも前なんで嬉しい。
角野「パパ」、梅沢「女将」、島田「歌姫」、観にいったねこ。
お話。幕末〜明治期。有為転変な時代、変わらない人の情を心確かに守った、
江戸歌舞伎の集大成者：河竹新七（黙阿弥）と、市井の人達のてんやわや。
活写した人、しゃれのめす台詞。特に前半が楽しいねこ。ぼろは着てても心は錦。
清々しく、情に通じたさまにしんみり。カッコつけてもとほほな本音には微笑。
愛すべき彼らも時代に流転。杞憂する黙阿弥。欲するお客あっての舞台、対して
この国のうわべつくろいな成し様×、は痛切。多分これ、いつの時代も×。淋しいこと。
でも、黙阿弥の七五調美文は時代を経ても◎。変わらずそうあることに嬉しさと
安堵ねこ。
役者。梅沢昌代さん。拍手。気丈でいて優しい役柄があって◎。角野さん。親しみ
やすさ一番。ほっとするねこ。島田さん。凛として綺麗な声。もっと悩んじゃう
深みあると◎かな。
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