唐組「汚れつちまつた悲しみに……」
＠新宿花園神社 (1998/5/2-6/21 8ステージ) 全自由前売り3200当日3300
作・演出：唐十郎 出演：唐十郎、飯塚澄子、金井良信、藤井由紀、鳥山昌克、
久保井研、辻孝彦、稲荷卓央 ほか
1998/5/2(土)小雨 7:00ｰ9:15PM（休憩10) 最前列より 客席超満員(400？人）
客層：おにいおねえ〜子供連れ親子〜おじじおばばまで。ホントの老若男女。
客入れ：いつも通り手際よく。最近、２Ｈ程度上演が多いのでお尻も楽ちんねこ。
今回水らしい水はなし、それより、砂利？が結構飛んでくる最前列。眼前に階段
から転がってきたものには、ちとびっくりねこ。
新緑の花園神社、東京公演初日。天気予報による嵐の前触れ雨も終演後に上がり
舞台。ホテル・かりそめのロビー。中央になんかかまど状の張り出し、鉄の扉。下
手カウンター、ソファ、使用禁止の華美な装飾エレベータ。上手、紅色絨毯敷いた
階段と入口アーチ。上手にはこれもアーチえがいた両開き窓。
お話。豚の糞尿を原材料にした香水工場。にかついていた女工・染谷（飯塚）は、
暴行を受けた灰田（唐）に血を与え、命を救ったことがあった。その染谷のもとに
彷徨うように現れた灰田。は元弁護士・藤村（金井）とともにある依頼を受けてい
た。動物工場の従業員と遺伝子操作研究員が必死に探す豚の謎が、染谷と灰田
の血の結びつきの秘密が、サスペンスに、切なくある物語。
どんどん謎が提示される前半。脳味噌ぐるぐるねこ。？？なれどそれも快感。数々
のおばかシーンが楽しい。怪優・金井のやりたい放題延々に微笑み。唐の登場も
またおばかで素敵◎。荒くれと詩情、幻惑の台詞。いつもながら酔うねこ。幸せ。
個々のシーン、各人の絡まりはよけれど、全体はなんか語り足りない感じあり。い
かにも続編があるというか。カンテン堂の漂白の物語でもあるから、それはそうか
もしれないけど。
役者。女優、美人。新人？中心に粒ぞろい。輝く表情、とりわけ瞳◎。美少女・飯
塚さんはすっかり看板役者。眼前で観られて嬉しいねこ。男優がもうすこし前にで
てほしい感じあり。この辺、たゆまず期待。
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