かたつむりの会 第20回公演「月と卵」
＠渋谷・ジァン・ジァン (1998/6/10-14 8ステージ) 全自由当日共3000
作：別役実 演出：村井志摩子 出演：楠侑子、花王おさむ
1998/6/14(日)大雨 3:05-4:10PM 前方から 客席ほぼ満員(100人）
客層：老若男女。中年層が半数以上。女性過半数。客入れ：いつも通り、先着順。
舞台。手前に電話置いた台、中央に丸みあるテーブル。背後に透かし彫りの衝立。
下手壁に食器だな、コート掛け。小３、大１となんかテーブル多し。落ち着いた木
製調度な部屋。
お話。女が旅行から帰ると停電。そして見知らぬ初老の男。探知器を充電中に
ブレーカを飛ばした？、机の上の卵は生体探知器？。なんかお茶会になって
和みながらも、問いただす女。定年退職後、仕事がしたくても×。やっとありついたのが
(株)地球防衛計画、地球外生命体を捕獲すれば給金が貰える、女の家に来たのは
彼女がUFOを見た体験があるからという。詐欺？き◎がい？と猜疑な女は、
なぜかしら男を追い出しそうでしない。職がなく不明な男に、無職に悩む恋人を
当てはめているのか。やがて、荒唐無稽な仕事であってさえ、会社によりどころを
求めざるを得ないる男の苦しみが浮かんでくる。その会社の電話も突然不通に。
最期の望みを絶たれた男は、女の部屋を後に飛び降り自殺。そして、女は恋人に
電話、最期のよりどころたらんと、存在しない会社：地球防衛計画を紹介するのだった。
アイデンティテー喪失、会社人間が退職後不明となるな今時ねた絡ませ。まじめ丁寧
なのに肝心なことが抜けた、おなじみの会話にはくすくす笑い。今回はねたが非現実
なんでなおさらお間抜け。後半のにじみ出るよな不安感は、別役作品持ち味。
花王さんの悪い男には絶対見えない様が、役にあってて○。台詞とちりはご愛敬。
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