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 故林広志プロデュース「当時はポピュラー“奥本清美さん”(23才OL)」

 @銀座小劇場(1998/10/29-11/2 7ステージ) 全自由前売り2500当日2800
 作・演出:故林広志 照明:大川貴啓 音響:堂岡俊弘 宣伝美術:鳥井和昌
 映像:故林広志(映像協力:吉田衣里(げんこつ団)、本田実) 制作:茂木育子
 出演:犬飼若浩[ガバメント・オブ・ドックス]、高山広[NON GATE THEATER] 
 友久 航[劇団M.O.P.]、廣川三憲[ナイロン100℃]、村岡希美[ナイロン100℃]、
 水沼健[MONO]、三谷智子、井上貴子[双数姉妹]、嶋村太一[桃唄309]、竹井亮介

 1998/11/1(日)晴れ 6:05-8:15PM(2'10) 最前列より 客席満員(130?人)
 客層:20-30才代中心、女性過半数。
 客入れ:ベンチ桟敷で、詰め2回ほどある盛況。

 コントサンプル@キャラメルのねた見せから、やっと本公演?な故林広志P。
 舞台。なんかビル街?うす暗くてわからない絵が半分書いてある壁を中央、衝立状
 に上手下手、あと机に電話とかノートパソコンもどきとかおいて。

 お話。子供が誘拐、報道規制の中取材する記者達を中心?に、関係あるんだかない
 んだかなシーン(下記参照)あれこれを、スライドや役者中心の映像、アニメを数
 カ所挿入した、オムニバス形式で。おまけとして、高山広の一人芝居コーナーあり。
 
 愉快楽しいねこ。ずれたねたがエスカレートしてはお気去られてく、わかりやすい
 面白さ。ねこの琴線をくすぐって○。ありげな関連付けはほとんどなしの、さっぱ
 りした構成。タイトルの“奥本清美さん”がほとんど無関係なのも○。役者は巧く
 て安心。廣川さんの困ったおとぼけ顔とか○。結局、コントサンプルだったのは期
 待はずれ、こんなものなのかな。以前みたねたが半分以上だし。面白いんだけど、
 うーん、もっと新ねた、新趣向で観たかったねこ。

 主なねた
・恥ずかしい遺失物、探すからとやたら詳細を聞かれて。私は遊ばれてるのか?。
・誘拐告知電話。誘拐した子供の親の訛りが変。なにいってるのかわからない。
・なんでも中途半端にサービスする、中途半端なナイトクラブ。
・やたら怪しい、事件のことより興味深いことをいう記者。
・よく当たる占い。死亡宣告された男はもうなげやり。
・火災訓練。やる気なくてサボってたOLにしどろもどろに救難指示をするけど。
・辺鄙なとこ出身の記者にことごとく言葉が誤解されて。電球がいやらしい?。
・コント。同僚に子供扱いされる刑事。記憶喪失したとほほ男。変なものを売らされ
 る社内販売、なんかいいような酷い話でオチ。
・周囲から狂っていると言われ、セラピーにきた男。医者のきちがい応対で混乱。
・先生のとこに誘拐子供取材。手品の取材のうそにへっぽこ手品をするも皆失敗。
・なんか不安にさせられる、不安なナイトクラブ。
・秘密な結婚のことばかりか、私生活や本人より相手のことを知ってる同僚達。
・省略劇場。なんでも中途半端に省略するTVバラエティ。
・高山広の一人芝居。ヨクキレル妖刀:ナイフを手に取ると意外にきれる先生たち
 TV MAN:TVな男は次々チャンネルを変えられて。NEVER CHANGE:使い古された
 歯ブラシとフェイスタオルの葛藤と再起。GIFT:気持ちを告白、証として心=心
 臓を切り取って贈るけど、断られて。