グローブ座カンパニー「夏の夜の夢」
＠新大久保・東京グローブ座 (1999/1/5-17 15ステージ)
1,2F指定6000 3F自由3500（1/5,6,13Mは-1000、1/9S,1/15Sは終演後トークショーあり。
1/15Mは託児サービスあり。）
スタッフ、出演者のデータは下記。
1999/1/5(火)晴 6:00-9:15PM(1'55＋休15＋1'05） 1F下手通路脇前方より
客席1Fほぼ満員（600?人)
客層：お花ファン?の若い女性が前方２，３列占め。他、20-30才代を中心に幅広く
客入れ：当日券、開演1時間前から。列は20人ほど。指定席は20席位。加納、西牟田
ファンは1F下手通路脇、佐藤、桂、山崎ファンは同上手通路脇があればお勧め。
当日券であるわけがない最前列中央ブロックは（客いじりの）一番美味しい席。
該当者はお楽しみに。パンフ(1000だっけ）は薄手で必要最小限の内容。
前回から5年ぶり再々演。リクエストが一番多い作品とのこと。今思えば、子供の
ためのシェイクスピアなど自由闊達な作品は、これから実を結んだといえるかも。
舞台。巨大くもの巣を模した、巨大ベットが舞台上に吊られ。運ばれてくる西洋葛篭
が終幕間際まで中央前方に。最前列客は視界を遮られてうざい?。舞台後方には
素のままの劇場を見せる。ここが劇の魔法でどうかわるか、さあお楽しみに、
といっているよう。
お話。意にそぐわぬ結婚話しに駆け落ちした恋人たち。２人を追う、親が決めた婚
約者とその恋人。おりしも森では妖精王と王女が夫婦喧嘩、どさ周り劇団は婚礼の
祝福劇を稽古中。王の悪戯心と使い魔パックの悪戯が悪いようにこんがらがって
もうてんやわんやの騒ぎになってしまう。原作の構成は結構いじり。町衆が集まって
の芝居がどさ周り劇団のもの。稽古場面を冒頭。冒頭と最後に黒衣の人々が夢見る
パックを見守り、そのパックの世界な劇場は魔法（BLACK OUT!など)で御されている。
中央の箱はその魔法を生み出す源となっている。など。
赤裸々でいてひょうきん、現実的でいて幻術的。私達の世界と芝居の魔法世界が
隣り合わせの面白さ。再々演は前回の野放し演技が一層増長（今回、演出家は
日本にいるのになあ、しょうがないなあ。）役者達はやりたい放題、お茶目爆発。
テンポとのりの良さが楽しいねこ。パックとオベロンはそうとしても、うーん、
いいのかなあ?なのがボットム（大谷）とフルート（佐藤）。面白いんだけど、主役
食っちゃって△。大谷さんは巧い役者なだけに、悪乗りのくどさはもったいない気
がするねこ。他の人の悪乗りもあって、全体浮き足立ち。パックの魔法の意味や、
若者たちの苦々しさが判りがたくなってるような感じもあり。もっとセーブすること
希望。
逆に上杉パックはもっと弾けてもいいかも。お客の上に座ったり、ちょっかいだし
たりの走り回り演技の茶目っ気、声の剛柔使い分けや切れる体（ちと衰えたか?）
のかっこよさは素敵。でも、もっとできると思うねこ。それと、個人的楽しみだった
休憩時間のお茶目が初日はなかった?ようでがっかり。前回では太鼓鳴らしながら、
男女共トイレを覗く、バーでお客に奢ってもらったビールを客席で飲みながら
周囲と雑談する、なんてしてたのに・・。それと。初日のハプニング。パックの角が
取れちゃったこと、早々に（ラスト近くに復活）。オベロンに愚痴してるのには笑う
ねこ。
そんなお茶目な笑いと対称な苦い演出を、今回も興味深くみるねこ。通常公演なら
笑いをとる恋人たちの混乱場面。暴力とＳＥＸに被われた赤裸々さは笑っちゃいら
れない。どさ周り芝居のラストも同様に、深い闇を覗かせるような哀しみな死で
終わらせる。浮かれた世界にあっても常にある人の苦しみ、コンプレックスを
しっかりと覗かせて◎。笑いにせよ、この苦味にせよ、今を現したシェイクスピアと
しているのがにくいと思うねこ。
役者。上記以外。山崎さん。二役の切り替え、さすが巧い。オベロンがケダモノじ
みてた前回から愉快なおじさんな味わいまして、パックともいいコンビ。シーシュ
ースが逆に得体知れなさを増してて面白し。西牟田さん。だれももてないヘレナと
は信じない、おじさんキラーな肢体（特に戦略的生足）に困りながら嬉しいねこ。
加納さん。妖しさとお茶目の切り替え○。前回の鬼婆な拵えから、ずっとセクシー
になったヒッポリタがいい感じ。平田さん。暴走を密かに期待ねこはちと肩透かし。
初演 再演 今回
'92/6/9,10,11, '93/7/17-8/1 '99/1/5-17
13,17,19,21
（８ステージ） (15?ステージ） （15ステージ）
パナソニック ← 東京グローブ座
・グローブ座
2時間30分？ 3時間15分 ←
指定4,000 ← 6,000
自由3,000 ← 3,500
（初演は、久本雅美さんがジュリエットを演じたロミジュリと交互上演プロ。）
作：Ｗ・シェイクスピア
脚本：ウラ・オーベリイ（スウェーデン王立劇場）
訳：高橋康也
演出・音楽：ペーター・ストルマーレ（スウェーデン王立劇場）
美術：小竹 信節 ← ←
照明：金 英秀 ← ←
衣装：宮本 宣子 ← ←
音響：豊口 謙次 ← ←
舞台監督：？ ？ 高橋淳一 パック ：上杉 祥三 ← ←
ピッポリタ／ティターニア：加納 幸和 ← ←
シーシュース／オベロン ：山崎 清介 ← ← ライサンダー ：明楽 哲典 ← ←
ディミートリアス ：松下 雅博 ← 桂 憲一
ハーミア ：香月 弥生 筒井真理子 池田有希子
ヘレナ ：松浦佐知子 ← 西牟田恵 イージアス ：彩乃木崇之 ← ←
クインス ：間宮 啓行 ← ←
ボットム ：高瀬 哲朗 戸谷 昌弘 大谷 亮介
フルート ：小川 敦子 ← 佐藤 誓
スナウト ：戸谷 昌弘 深貝 大輔 戸谷 昌弘
スナッグ ：浅地 直樹 ← 平田 敦子
スターヴリング ：足立 順一 ← ←
見習／侍女 ：根頃 香織 ？ 柳 理惠子
侍女 ：青柳 朱実 ？ 森川 理文 |