KAKUTA「猫とバイオリン」
＠新宿・タイニイアリス (1999/6/3-6 6ステージ)
全自由1600当日1800 学生1400(劇団前売のみ)あり
脚本：金井博文 演出：桑原裕子 照明：川島亜希子 音楽：真生
音響操作：江口吉朗 制作：斉藤恵実、佐藤陽子 衣装、宣伝美術：川島亜希子
出演：
若狭勝也（椎葉まもる）、野澤爽子（鐘平まこと）、鎗木晴子（本庄ひさえ）
佐藤滋（菅じゅん）、川本裕之（飯田よしじ）、松田昌樹（木股あつひろ）
成溝正紀（石綿かつき）、大枝佳織（大月ひなこ）、原フキコ（竃さやか）
山本実帆（志賀さとこ）、青山麻紀子（松尾なおみ）、桑原裕子（大江かなこ）
1999/6/6(日)晴れ 5:08-7:00PM(1'50) 中段より 客席満員(70？人)
客層：２０才台中心の若いお客。男女半々。
客入れ：随時誘導、中央詰め１回。舞台前にてきぱきと座椅子追加するのはいい
けど、間隔開けないと野郎には辛い狭さなり。
役者が２０代前半とまだ若い劇団。タイニイアリス、初公演。最近続いたオムニバス
から、１本物形式とした今回。
舞台。４つのレースカーテンをそれぞれ□レールに取りつけ、種々壁やら区切りに
展開。上手下手に雛壇。全体、白が配色された舞台。
お話。ユートピアとも言われている村。若者たちばかりのそこは自由で平和。愉快
で退屈。恋の鞘当て、やっかみとかそれなりに。時折訪ねてくる、他国の使者を迎
えるのは皆のお楽しみ。ってわけでもない人もいたり。そんな一人に、皆と距離を
置きたがる古参のまことがいた。折下、やってきた他国の椎葉と知り合い、村を
出て行きたい思いを募らせていくのだったが・・。
見えちゃってる若者の割り切る賢さと切れない焦燥。ナチュラルで活きた言葉の
応酬は今回も○。楽しいねこ。陽気で優しくも、時折身も蓋もない残酷さが覗くのは
今時。そんな若者がいるのはコミューン、なんでコミューンに？。見える範囲の内
と見えない外。絶望と脱し抗する意志を体現したいのかしら。でも、ほとんどの
登場人物に特殊な環境にいる理由がみえず、こまっちゃったねこ。いくつか挿入
されるモブシーンやアカペラは瑞々しい印象。技術どうこう以前に、こうしたい意欲
が感じられて好感ねこ。
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