ク・ナウカ「ルル」 〜第9回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル特別公演〜
＠代々木・フジタヴァンテ・ヴァンテホール(1999/6/11-13 5ステージ)
原作：フランク・ヴェーデキント 演出：中野真希 演出協力：美加理
照明：大迫浩二 空間：木津潤平 衣裳：渡邊昌子 音響：千田友美恵（AZTEC）
小道具：会田夏実 舞台監督：野口毅 舞台スタッフ：斉藤葉子
宣伝美術：ふみこ特製 制作：久我晴子
出演：
スピーカー ムーバー
ルル・・・・・・・・：榊原有美 稲川光
シュヴァルツ・・・・：徳永崇 萩原ほたか
ヘンリエッテ（女中）：福本浩司 木下貴道
シゴルヒ・・・・・・：福本浩司 中村優子
シェーン・・・・ ：吉植荘一郎 吉田桂子
アルヴァ・・・・・・：本多麻紀 寺内亜矢子
ロドリーゴ・・・・・：萩原ほたか 原田玖美子
フーゲンべルク・・・：本多麻紀 木下貴道
ゲシュヴィッツ・・・：中野真希 大高浩一
クング・ポティ（客）：徳永崇 萩原ほたか
ヒルティ（客）・・・：木下貴道 原田玖美子
ジャック・・・・ ：吉植荘一郎 吉田桂子
口上・・・・・・・・：中野真希
1999/6/12(土)晴れ 7:36-8:36PM(1'00) 上手ブロックより 客席満員(150?人)
客層：20-30才代、やや高めの年齢層。女性過半数。
客入れ：開場開演15分前。レースカーテンの間をぬって会場。正面と上手下手に
２ブロックずつあり。オープンな舞台を三方向から囲む配置。物販パンフなし。
昨年初演作。美術、演出を変えて、結構違った印象ねこ。
舞台。レースカーテンに囲まれた、真っ白バスルーム。バスタブ、便座、手洗いな
広々と空いた空間が気持ちいい。カーテンにはサイレント映画のルルを投影。
半透過のカーテンで見ると、宙に浮いているよう。前回は活弁をいれ、映画と絡ま
せた演出だったけど、今回はバックグラウンドとしてのみ使用。カーテンの開閉で
舞台の印象違い。締めれば、簾内の秘め事を覗き感触だったりして。
お話。男達を次々誘惑、堕としてゆくルルの顛末。「あらすじ」みたいに刈りこまれた
ホンでポイント抑えて展開。小気味よくて○。パンフに原作のお話載ってたけど、
元を知らないと逆に？なところあるかも。
役者芝居によらない、人間浄瑠璃。すっきりスムースだけど、物足りなさあり。中盤
とか睡魔若干ねこ。役者ははだし、煤けた衣装、顔にマスクの印？なペイント。
音楽は前回のオペラ楽曲から、生パーカッション。舞台は終始バスルーム。人の赤
裸々、率直な姿が現われる場所ってこと？。初演より若そうな役者はスピーカー
（太夫）とムーバー（動き手）の性別を逆転配役。男性の体で女性の声なルル。周囲
の人々はその逆。切り裂きジャックがルルを殺害した後に初めてまんま配役。生前
のルルは男によって創られた存在。死して初めて自身を得たということかしらん。
うーん？。
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