ゴキブリコンビナート第11回公演 視床下部直撃向精神ミュージカル
「腑恥屠魔屠沙羅唾記念日(プチトマトサラダ記念日)」
＠高円寺 明石スタジオ（2000/4/26-30 6ステージ)
全自由前売り2,300円 当日2,500円
作・演出・プロデュース：Dr.エクアドル 宣伝美術：スピロ平太、Dr.エクアドル
作曲：TAI-CHANG、Dr.エクアドル 大道具製作：TAI-CHANG、Dr.エクアドル、
スピロ平太、オスメ吉祥寺 衣装：セロトニン瘍子
電飾プラン製作：オスメ吉祥寺、ワッシャー木村 特殊メイク：ボボジョ黄桜
電飾操作、かぶり物製作：安藤ヒヤシンス子
出演：
ワッシャー木村：テリー（ロンパリ目の三十路男。壮年童貞会会員）
オスメ吉祥寺 ：ドモり（どもりの以下同文）
スピロ平太 ：歌丸 （はげの以下同文）
TAI-CHANG ：サンマ （出っ歯の以下同文）
城戸真亜夫 ：オンジ （北アルプスの王）
Dr.エクアドル ：牛飼い （乳搾り共和国の牛飼い）
金井慈 眼鏡博士：白い男
ボボジョ黄桜 ：首ハイジ（首から上が少女ハイジ。テリーと旧知）
智子大都会 ：腕ハイジ（腕が以下同文）
石井悦子 ：足ハイジ（足が以下同文）
高野幸子 ：首なしハイジ （胴体が以下同文）
セロトニン瘍子：セロトニン瘍子（ＴＶレポーター。ゴキコン役者）
森野久美子 ：牛娘 （乳搾り共和国の牛女）
2000/4/29(土)晴 7:05-8:35PM(1'30) 奥側を右往左往 お客満員？(90人)
客層：20才代中心、学生多そう。ときどきおじさん。女性過半数。
客入れ：移動式舞台、終始スタンディング趣向。開場開演10分前。当日券客には
入場お断り可能性を告げ。劇場前に１０人ずつ縦列整列。交通の邪魔。２，３列
で道端に一本にした方がいいんじゃ？。荷物預かりあり。自衛のための新聞紙も
用意され。
折り込みパンフ。演劇など関係ない分野の人に評価されたいという「Ｊ演劇から
遠く離れて」掲載。ほかキャストなど。前座でほかの劇団に使ってほしいそう。
物販。Ｔシャツ(1,800円）。公演ビデオ(1,500円)
舞台。客席を撤去、ワンフロアな劇場空間（８×６ｍ）。長手壁と天井に足場を
設置。四隅にＴＶモニタ。奥壁の赤いエナメルカーテン以外は黒幕が下げられ。
搬入口なのか、「キケン」とあり。床はビニールシート、うんげろが予想され。
高速、意味不明の数字、矢印あり。お客は壁際にたむろして、中央の有り様
をみる格好。客の間を割って移動する舞台(1.5ｍ角の山車。同時に四台が展開
する）上、天井付近の役者から水物が飛散。チェーンソー（まじ）での床上
スプラッタもあり。油断しないで逃げる、か立ち向かうことが身を守るため肝要。
なんにせよ汚れ可な軽装が○ （まあそんな心配することないけど）。
壁際が観にくいけど、比較的安心。
お話。美少女と出会い系なゲームにラブの三十路男達。バーチャルにモテモテくん
もててもててこまるんだ〜、もてない要素はなにもない、と唄っては浸りきり。
仲間通しでやじりまくりながらも仲良し、壮年童貞会を結成。とある日、深夜枠
アニメのハイジで異変。オオカミに捕らえられたハイジがおむつをさせられ、
放置プレイ。酷い、俺達でハイジを救うんだ、と街角から女の子をさらってきては、
おむつをして放置、救ってあげる遊びに熱中。排泄物にまみれては、法悦の時。
でも直ぐ醒めちゃう、この子はハイジじゃないと。
そんな処、一人に天の声。北アルプスの王という老人は、ハイジは乳搾りの腕を
買われて、共和国に囚われている、救ってくれないかと懇願。そこから、彼らの
真のハイジ探しが始まることに。政治家達が、乳房を改造された牛女からの
母乳を浴びる遊びに耽っている現場に乗り込む男、返り討ちで半死半生。
しかし、ハイジの腕は切り取って、ゲット、成功。さらに足、胴体、そして首と
真のハイジを集めて、人造人間を製造。が、女達の怨念と自身の良心の呵責
からか、悪夢に責め苛まれる始末。また、そんなころ、ＴＶレポータの女は役者
の素の自分と虚実ないまぜに、いかれまくり、ドーピングしてたりして。と、
いずれも地獄模様。
そんな修羅場にしてやったりと、件の老人高笑い。台湾・高砂族のもの。日本人
に復讐成功せりと。占領下で虐げられた一族の恨み、思い知ったか。当の男達
は腐れ切っても、幸せ顔。もうだめだめで。（ラストはなんかありげに照明が幕に
あたってたけど、なんもなし。なんなんだ。）
好きな人は好きなうんげろ演劇。情けないだめだめな男達ばかり。汚れていく
おばかな有り様が可笑しいねこ。もてない要素はないの歌や、女の子の排泄物に
欲情してオナニーする姿とか、等身大ばかさ○。どうしてそこまでするの？な、
ちょっと勘違いなもの悲しさ、ラブリーさも醸してて○。ラスト、史実糾弾ものに
なるのに、目が点ねこ。なんでなんだか、言葉が空しく、とほほで脱力。役者も
作家もまじめなのに、哀感もまたあり。
進行の荒くれぶりは、舞台説明に記載の通り。仕掛けいろいろのライブ趣向
演劇、やや過剰、ならでわのお楽しみ。逃げまどうお客も様々。クールに傍観、
まじめに哀感、興奮しておしゃべり、可笑しくてとほほ笑い、と客反応の違いを
みるのも楽しいねこ（意地悪い？）。
役者。スピロ平太。どうしようもなく、情けなくて○。今回、女優が増えたけど
なにがどう楽しいのか、聞いてみたいねこ。
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