加藤健一事務所「おお、星条旗娘! THE STAR-SPANGLED GIRL」
＠下北沢 本多劇場 (1999/11/2-14 26ステージ）休演11/9
大阪11/17-21 神戸11/22-24 京都11/26-28
全指定前売り4000当日4300 高校生2500（当日のみ）
作：N・サイモン 翻訳：小田島雄志、小田島若子 演出：綾田俊樹[東京乾電池]
美術：石井強司 照明：五十嵐正夫 音響：原島正治 衣装：加納豊美
舞台監督：上野博志 制作：阿部悦子ほか
出演：
加藤健一 ：ノーマン（アメリカ批判雑誌のライター）
角野卓造 ：アンディ（同上、編集発行人）
富本牧子 ：ソフィー（元オリンピック水泳選手）
1999/11/7(日)晴れ 1:05-3:20PM(50/休15/70) 前方より 客席ほぼ満員(370人）
客層：老若男女とりどり、ホント広い年齢層。女性過半数。
客入れ：いつものように、開演２時間前まで当日券電話予約可能。A4パンフ(800)
出演者へのインタビュー。竹下明子の稽古場レポート。加藤さんのネパール旅行記
掲載。
ニール・サイモン1960年代の作品。
お話。アンディとノーマンはアメリカ批判雑誌を共同出版。志は高く、ライター・
ノーマンの才能もあるらしいが、部数はさっぱり伸びない。当然、経営は火の車、
家賃も大屋のごきげんとりでしのぐ始末。〆切も近いある日、隣に引っ越してきた
若いソフィーが挨拶にやってくる。その姿を一目見るなり、ノーマンはぞっこん。
彼女の職場まで現れたり、もうストーカーまがいの熱愛ぶり。
おかげで、ソフィーは職場を首。アメリカ万歳な彼女には彼らの雑誌が鼻持ち
ならなかったこともあり、激昂。一計を案じた、アンディ。失業中の彼女にビジネス
と、彼らと働くことを提案。これでノーマンも落ちつくかと一安心。と、ソフィーは
犬猿の仲なアンディになんと告白。なぜか本人もわからないが、ぞっこんなの〜と
キスしてしまう。それを目撃したノーマン激怒。アンディとのコンビ解消！、と出て
いってしまう。と、こんどは、アンディがソフィーに夢中。そんな２人に申し訳ない
ソフィー。別れを告げたその時、思い直したノーマンが帰還。かくして、３人は丸く
収まるのだった。よかったね。
なんか健康的で後味よし。立場、主張が異なる者の共存。それがためのデモクラシー
ってとこがいかにもアメリカン。うんでも、愛国心、隣人愛、自己批判、ってな会話
されても、うーん。なんか距離かんじちゃうねこ。
そんな違和感背景よか面白いのは、やっぱ設定アイデア。ミイラ取りミイラみたいな
言ってることと感情の相反、そいと立場の逆転ね。後半の展開はまあミラクル、
人って理屈だけじゃないから、愉快ねこ。
らしい台詞は、ウィットに富みまくりん。お国時代ぶりなテクニカルタームはわかり易く、
刈り込んでるようで良心的。ドタバタととんま芝居しちゃう綾田演出。好き。
締めるとこはきちんとしてて好感ねこ。
役者。とっちゃん坊やキャラ、加藤さん。くねくねした演技が変でおかしい。理論派
な真面目顔にばばばばーん、と隠せないお茶目が飛び出すキャラ、角野さん。
芸達者な演技に微笑みねこ。妙な訛のはつらつ娘キャラ、富本さん。くっきりしてて
気持ちいい。
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