グローブ座カンパニー 子供のためのシェイクスピア「十二夜」
＠新大久保・東京グローブ座 (2000/7/14-28 8ステージ）
ほか全国ツアー・新潟（十二夜）
指定席（1・2階）4,000円 中学生以下3,000円 自由席（3階）2,500円
当日券（1・2階柱かげ席30枚ほか用意）3,000円 立見（当日券売切時）2,000円
作：Ｗ・シェイクスピア 訳：小田島雄志 構成：田中浩司 演出：山崎清介
照明：山口暁 衣装：池谷泉 音響：豊口謙次 演出補：小笠原響
衣装制作：友好まり子 小道具：高橋麻衣子 舞台監督：工藤静雄
企画製作：東京グローブ座 制作：峰岸直子ほか
参考ＨＰ：
「山崎清介、田中浩司の稽古場日記」
http://homepage1.nifty.com/j-ishikawa/nikki-new.htm
「小須田康人のホビロン大王日記」
http://www.nifty.ne.jp/forum/ftheater/fstage/weekly/hobiron/index.htm
出演：
植本潤 ：オリヴィア（イリリアの貴族の娘、もてもて）
間宮啓行 ：セバスチャン（名家の子、海難事故で妹と生き別れ）
マライア（オリヴィアの小間使い）
伊沢磨紀 ：ヴァイオラ（セバスチャンの双子の妹）
福井貴一 ：オーシーノー公爵（イリリアを統治。男装セバスチャンの殿様）
戸谷昌弘 ：アンドルー（イリリアの貴族。頭のねじがゆるい）
小須田康人：トービー（オリヴィアの叔父さん。朝から酎太郎）
佐藤誓 ：フェステ（オリヴィアの道化）
山崎清介 ：マルヴォーリオ（オリヴィア家の執事。口やかましい）
人形 ：小マルヴォーリオ
彩乃木崇之：アントーニオ（船乗り。セバスチャンを救助して心酔）
2000/7/21(金)曇 2:05-4:20PM(55/休15/65) ２Ｆ後方より 客席8割(600人)
客層：小学生ら一杯、中学PTAの家族観劇会あったよし。ネクタイは先生方かしら。
客入れ：当日券。1Fの補助席、2Fの柱影席と舞台脇席。2,3Fの最前列は小学校
低学年には仕切高め。身を乗り出して辛そう。係員が心配げに確認、後ほど底敷に
と厚手クッションをもってきてあげてて、親切。物販。リア王Ｒ参照。
開演１５分前、イエローヘルメッツ（総員で）のパフォーマンス。大瀧泳一「福生スト
ラッド（だっけ）」をＢＧＭ。やがて取っ組み合いに、というもの。日替わりリード
ヴォーカルは彩乃木さん。昨日の細野晴臣といい、選曲者の年代と好みが知られ。
舞台。シリーズ共通の素舞台。中央に巨大な屏風または本状のもの。しめ縄で封印
され。開帳すれば箒、バケツと日常雑貨が吊され生活背景。昨日のリアは１Ｆ、
今日は２Ｆから。俯瞰したほうが、ムービングライトの動きが楽しめて○。
ワンシーンだけど、２Ｆ演技あるし。
お話。公爵オーシーノーは伯爵の娘オリヴィアに恋。でも彼女は兄の喪に服して
気持ち届かず。そのころ、生き別れの双子の兄妹セバスチャン、ヴァイオラ。妹は
オリヴィアに共感、会って話をと男装して、公爵オーシーノーの家来に。ヴァイオラ
は公爵の思い伝える使者となるけど、あろうことかオリヴィアはヴァイオラに一目
惚れ。密かに公爵オーシーノーに恋、のヴァイオラは当惑するばかりで…。
三角関係に双子の兄妹の勘違いが絡まる、お約束の悲喜劇。
リアは親子、こちらは男女の悲喜交々。複雑な勘違いから単純な恋する気持ちを
浮かばせてく。分かり易くて意味深い台詞やメタファー、すっきりこなれた演出◎。
男女の恋は川と橋の話とか、お父さんお母さんのピロートーク必至。想うことで
自分の人生ってやつも気づかせてくれる視点しっかり。止まったり動いたり、
時計してる人生メタファーとかも、うーん。
ダンディなリア王演出が劇画入ってるとすると、こちらは少女マンガ。役者芝居の
お茶目さ、なおさらに愉快。植本さん関係キャラはヒキョウな程で◎。「といえば」
ゲームとか、アドリブねたが楽しめ。
役者。その植本さんオリヴィア。美しすぎて、お母さんびっくり。ＰＴＡ諸氏には
ちょっとキケン？。伊沢さん。ちゃきちゃきしつつ、乙女な繊細さ。切なくて好き。
戸谷さん。予想外に弾けててほよよ、花束あげたいねこ。
［月間一覧］ |