加藤健一事務所 Vol.46「ラン・フォー・ユア・ワイフ」
＠下北沢 本多劇場(2000/9/20-10/9 21ステージ)
＠大阪10/27-29 ＠神戸11/1-2ほか
全指定前売り4,000円 当日4,300円 高校生2.500円
作：レイ・クーニー 訳：小田島雄志、小田島恒志 演出：綾田俊樹
美術：石井強司 照明：五十嵐正夫 音響：原島正治 衣装：加納豊美
舞台監督：上野博志 制作：阿部悦子ほか
出演： 初演 今回
1993/3/4-28
30ステージ
前売4,000円 ジョン・スミス（タクシードライバー）：加藤健一 ←
メアリー・スミス（ジョンの妻） ：白木美貴子 比企理恵
バーバラ・スミス（ジョンの妻） ：戸田恵子 加藤忍
トラウトン警部（きびしめの人） ：六角精児 山崎清介
ポーターハウス警部（優しいおじさん）：有福正志 ←
新聞記者 ：小田雅之 高須誠
ボビー・フランクリン（喧しいオカマ）：深貝大輔 西川浩幸
[演劇集団キャラメルボックス]
スタンリー・ガードナー（遊び人） ：石丸謙二郎 ←
2000/9/24(日)晴 1:05-3:05pm(60/休15/50) 前方より 客席超満員（420人)
客層：老若男女、小学生からおじじおばばまで笑い合う、演劇の桃源郷。
客入れ：当日券、開演１時間前から。30分前で20人、販売時で30人。直前当日券
電話予約はたぶん満席でなし。本席10、補助席40弱、階段座布団席20。丁度
いっぱいいっぱい。物販。パンフ(A4 800円）。カトケンのサイン有無を選択可。
Ａ４見開き頁に１人づつ役者紹介、近況報告。山崎さんの自慢盆栽も公開。
その他、私の考えるコメディについて、角野パパ、戸田恵子、佐藤Ｂ作の寄稿あり。
過去パンフも併売。休憩時間、ホールトイレはとても混むので、外に出て済ました
ほうが○。
９３年初演の人気舞台。いままで再演してないのが不思議ねこ。
舞台。二つの家が合体した間取り。中央から対照に斜になった壁。色調は淡く明る
いパステル、ミント、レモンイエローとか。手前両袖にドア、上手キッチン
下手寝室とバスルーム。壁の中程に窓、その隣に玄関口。上手メアリー。窓にカー
テン、ニス色の出入口とか調度はクラシカル。下手バーバラ。窓にブラインド、
パステル色の出入口、調度はモダン。正面にアンティークな模様の３人掛けソファ
と両隣に電話機、少し離れて１人掛けの椅子、は本物の上質。
お話。二人の妻と家庭をもった男の長い一日。ジョンは勤務時間のローテーション
を巧く使って、二つの家庭の間をいったりきたり。がその日はトラブルに巻き込ま
れて、スケジュールが狂ってしまう。二人の妻にばれないように、とっさに嘘を
つくけれど、事態はそのたび悪化、パニック状態となってしまって…。
なんも考えず楽しめる、考え抜かれた無茶苦茶コメディ。二つの家庭の出来事を
リアルタイムに同時同場所でみせる趣向。演劇にしかできない仕掛けが面白い
ねこ。前半、周到な嘘のお膳立て、キャラ設定。後半、思いこみと勘違いがハイ
ビートのジャムセッションのように絡み、もうすごい。客席の笑いノンストップ。
それはないだろうな位、嘘を信じる真面目なキャラ達がかわいい。あんな人達が
こんな！？な意地悪な面白さも加味。タクシードライバーは英国ならでわなん
だろうけど、警察とかは万国共通のねた。
役者。笑い放しの客席をうまーくつかんで、間合いばっちり。さすが。石丸さん。
キュート。みんな俺に〜と困っちゃいながら乗っちゃうお茶目さ◎。加藤さん。
巻き込まれてく、困り果て加減を出過ぎずに○。二人の警部、凸凹の取り合わせが
初演より面白し。山崎さん。きっちりクールしてて、なおとんまさ増長。福島さん
無自覚なおっとりさがはまって、大笑い。比企さんのしっかり者キャラ、加藤さん
の甘えん坊キャラ、ともに愛らしくて○。西川さん。最初の登場シーンで誰？？と
一瞬、嘘！？と気づき戸惑う客席がおかしい、珍しいキャラと衣装。でも、駄洒落
変わらず、とほほなのが○。
［月間一覧］ |