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 ゴキブリコンビナート「粘膜ひくひくゲルディスコVer.2」 MSA Collection参加

 @東麻布 麻布ディプラッツ(2002/5/2-5 5ステージ)
 http://www.ask.ne.jp/~pratze/
 全自由 前売 一般2800円 学生2000円 当日 一般3300円 学生2500円

 作・演出・美術・作曲:Dr.エクアドル 電飾製作:オメス吉祥寺
 音響:マンコN.Y. 音響操作:DJ.CHIDORI
 制作:安藤ヒヤシンス子、モジャ公、いとうちえ

             初演       今回
             1999/5/21-23   2002/5/2-5
             4ステージ     5ステージ
             フジタヴァンテ  麻布ディプラッツ
             前売2300円    2800円
             上演時間1'30   1'40
 
 出演:
 洋一郎(犬人間)   :高松タイヂ山   オメス吉祥寺
 洋  (洋一郎父)  :滝田須比呂平太  メクラヘビ

 シンヤ(全盲の小学生):陸流人
 ゆたか(全盲の小学生):         スピロ平太
 近所の子供達     :竹田オメス吉祥寺
 近所の子供達     :石井悦子
 近所の子供達     :福永淳
 陽一 (ゆたか同級生):         戦国魔神無我
 ゆうじ(同上)    :         マンコN.Y.
 てつや(同上)    :         病気マン
 かおる(同上)    :         セロトニン瘍子
 
 光彦(シンヤ父)   :古澤祐介
 父(ゆたか父)    :         Dr.エクアドル
 光子 (家政婦)   :ボボジョ貴族
 光子(ゆたか母)   :         紅茶華伝
 サチ子(洋一郎母)  :眼鏡博士
 間引き屋       :         ボボジョ黄桜
 洋二郎(洋一郎弟)  :Dr.エクアドル   ?

 キリン        :森孝、ビッケ   竹内ブー子
 赤ちゃん       :安藤ヒヤシンス子
 タンカー大久保    :森野久美子
 ラッコ        :         安藤ヒヤシンス子
 マサツグ       :         Dr.エクアドル

 2002/5/3(金祝)晴 7:44-9:22PM(1'40) 奥側より 客席満員?(150人)
 客層:20-30才代中心、ちらほらおじさん。海外の方も数人。
 客入れ:1時間前から整理券配布(実際は関係なし)。劇場内トイレは使えません
 案内あり。男子は裏手の公園でもよし。近所にコンビニしかないので、食事は済ませて
 くること(ほんとない。家族連れにレストランの場所を聞かれちゃったねこ。)
 定時10分前から10番ごとに整列。体調悪いとか希望の客(招待も?)が安全席(15人分)
 に先行入場。開演定時5分後くらいから、一気に入場。支給の雨合羽、新聞紙は今回
 必要。どの場所でも、きますから。荷物預かりなし、置く場所もなし、手ぶらが最良。
 折り込みパンフ。A4 1枚。配役、スタッフのみ掲載。物販。CD(31曲入。1800円)
 ビデオ(2000?円)、Tシャツ(2000円)
 
 比較的一般演劇ファンまで名を知らしめた、99年出世作再演。
 入場。3Fの劇場まで戸外階段登り、場内イントレをくぐって場内。対辺6mほどの
 六角形、1.2m高さのステージ。周囲は鉄パイプでドーム状。通路兼スタンディング
 の客席スペースは1.2mほど。狭い上に客入れ時から「聖歌隊」が唱いながら周回。
 2,3重にセンターステージを取り囲む格好、軽くラッシュの電車状態。センター
 ステージ。装置は犬小屋とか持ち込み式。後半、ゲルディスコ出現。ステージ中央部
 を役者ごと、ウィンチでつり上げると、中はゲルなローションプール。
 
 後ろ、三カ所に出入口。役者がお客をかき分け、出はけするたび、小さい悲鳴上がり。
 さらに後半、ステージ上や役者についた汚物が飛び散り、生豚(一匹)が足下を遠慮
 なく歩き初め、無頼に糞尿。プチ地獄絵図。カッパや新聞紙の防具、状況を楽しむ
 心構えが必要。なお、今回の高みの見物安全席はドーム外に若干。呆れ顔の外国人
 客(招待と共通通し券)の中で表情読めぬ白髪老婦人が1人。何者?。
 
 お話。虐げられる人間以下の犬人間。これじゃだめ。シャム双生児な片割れの弟探し
 はあろうことか、母親の子宮回帰。羊水のゲルプールで待っていたのは全然可愛く
 ない動物フリークス達。入場テストに合格して、弟とそのたくらみに対峙。ゲルディ
 スコは弟のパラダイス、そして兄を閉じこめるための餌。まんまと弟は脱出、兄は
 囚われて、立場逆転。しかし、すでに犬人間はもはや虐待されるもせず不人気、
 無用の長物。兄、ディスコを破壊して帰還。不幸と挫折は酷すぎて、もう気持ちいい
 ほどで。

 ライブ感アップ。矢継ぎ早にやられて、身体と気分ヒートアップ。終演後の冷えた
 ビールがうまいぞな。肉迫する装置と役者が緊迫感盛り上げ、ミュージカルシーン
 が増えて、娯楽性たっぷり。緊迫と脱力の満ち引きに興味津々、わくわくねこ。
 汚れるほどに美しいな逆説は、ゲル度大幅アップした今回、より強く。青空が見たかった
 だけ…と嘆く弟・犬人間の蹉跌に、哀切の独特美学が光り、しみじみ感動ねこ。

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