毛皮族「高麗人参毛具毛具 こうらいにんじんもぐもぐ」
＠下北沢 駅前劇場(2002/8/28-9/1 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/ekimae.html
全自由(整理番号付) 前売2500円 当日2800円
脚本・演出：江本純子 照明：吉岡靖 音響：中村嘉宏
舞台美術：小林奈月と毛皮族 小道具：清水克晋、松浦孝行
衣装：胡桃澤真理ほか 映像：田中恵一 宣伝写真：杉本青子 宣伝美術：純太郎
制作：西向美有紀
出演：
町田マリー：ウサギの床屋の女主人、アテネ団ミキ
和倉義樹 ：トラの床屋の店長トラ吉、ヨコスカのヒロシ、仕立て屋のピエール
柿丸美智恵 ：見習い理容師ディスコ、柿丸ミチエ、ジプシー団チエミ
飯野美穂子 ：見習い理容師オイディプス、アテネ民ミホコ
羽鳥名美子 ：トラジ、アテネ団サセ子、ピエールの妻ミッシェル
上原美幸 ：トラ子、アテネ団ミユキ、ベルギー娘アメリ
米山由希子［ハチミツ企画] ：斧の小町（＝ロシア娘ドゥーネチカ）
セロトニン瘍子[ゴキブリコンビナート] ：トラ彦、ジプシー団ヨーコ、黒猫のアッコ
田中恵一 ：巴里の紳士、アテネ団コージ、ロシアの錬金術師モロゾフ
江本純子 ：トラ男、電飾紳士、江本、アテネ団池純子
2002/9/1(日)晴れ 1:45-4:03PM(2'10) 花道後方より 客席超満員(160人)
客層：20才代中心、むくつけき男子、仲良しカップルやグループ、時々おじさん。
客入れ：階段上下で誘導しながら、整列。１０番刻みで入場、入口で荷物預かり。
客席一杯幅にＴの字花道。その前後に桟敷６列、後方に椅子席４？席。詰めぎみ
なので男子にはちと辛し（客の要望で偏った詰めの調整あり）。空いてるとこに
随時誘導あり。立ち見１０数名、これもちと辛し。全桟敷席（事情のある人用に
椅子）として、間隔に余裕をとったほうがいいんじゃないかしら。
開演１０分ほど前に、歌謡ショー予告編・リンダ熱唱あり。
折り込みパンフ。A4 ４ページ。あいさつ、配役、スタッフ、劇中歌歌詞、予定
掲載。１１月オールナイトレビュー。来年２月本公演。物販。ピンバッチ100円。
アンダーカルチャーを標榜する毛皮族、最新「歌劇」。
舞台。煉瓦造りの街角断片、カフェ、モーテルとか。床屋の屋内らしく、上手窓に
店名手書き文字と赤青回転灯。中央、奥に鉄塔の基部らしきアーチ。
お話。爆裂巴里都市（バーストシティ）はきょうも悶絶。ウサギさんとトラの床屋
は商売敵、覇権を掛けて闘いの日々。それぞれに、助っ人渡世人がやってくる、
ヨコスカのヤンキー・アテネ団、ヨーロピアンなジプシー団。なんだかんだと
あって、嫌らしいトラ吉の攻めと、黒猫の阿片窟は眠れるウサギの店長を覚醒させて
しまう。街もろとも全滅か？、大変だ。わかったようで？な、錬金術師や仕立屋の
関わり合い、役者・柿丸と主宰・江本の確執を絡ませておくる、勘違いグランド
ロマン。
無軌道な荒くれとムーディの魅力。猥雑に言い放つ、気持ちはわかるけど意味不明な
台詞。よろけても平気な、やりたいように爆裂する歌とダンス。お馴染みのあやしさ
の行方は今回、おフランス。役名にも伺える、なんかぽいムーディがパチモノの魅力
たまんなく、やつぎばや小爆発。ヅカのサービス魂を体現したような全身電球の
「電飾紳士」、レデュースに愛情なアテネ団・へっぽこ仁義、らギミックも火に油。
唖然よりすっとこどっこいさを高揚感と共に楽しむねこ。まさにお祭り気分。
今回、なんでか役者コーナーとか箸休め的にあり。それはそれで面白いけど、
流れを止める副作用、ごつごつ感あり。寄り道はしても、グルーブ滞らせずにお願い
ねこ。
役者。女優勝ちが相変わらず。男子は演技がこなれ、女子を好サポートしてて○。
柿丸さん。持ち前の巧さに気恥ずかしげな戸惑いを添えて、微妙かわいげいい感じ。
町田マリー。ますます解放されて、素敵。江本さん。幸せそうで嬉しいねこ。
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