毛皮族「ギラギラポルノ歌劇戦争・ヤコブ横須賀泥だらけのSEX／
グランドギラギラレビュー・毛皮族民主主義人民共和国」
＠下北沢 駅前劇場（2003/2/6-11 9ステージ）
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前売 自由(整理番号付）2800円 指定3200円 当日自由3200円 指定3500円
作・演出：江本純子 舞台監督：清沢伸也、西廣奏 照明：吉岡靖 音響：加藤温
舞台美術：羽賀香織 小道具：清水克晋、松浦孝行 衣装：胡桃沢真理
演出助手：澤辺亜好 宣伝写真：杉本青子 宣伝美術：江本純子
制作：西向美有紀ほか 企画・製作：毛皮族 後援：ニッポン放送
出演：
・第１部 ギラギラポルノ歌劇戦争「ヤコブ横須賀泥だらけのSEX」
町田マリー ：中山ナミー（スナイパー）、スカーレットII
江本純子 ：ユン太郎（ナミーの恋人）、ユンソナ、レット、スカーレット
和倉義樹 ：郷鉄太（ナミーの元恋人）、パク、アシュレ
原口洋平 ：タケル（風呂屋の坊や）、皇子ヤマタノオロチ
佐々木幸子 ：さち（タケルのＧＦ）、悦び組・闘牙、お障り組・ロバ女、ピグモン
羽鳥名美子 ：ひかる（女子高生）、悦び組・寺尾、お障り組・エホバ
ヨネヤマハダコ ：オヨネ（部落っ子）、オパン、悦び組・山田、お障り組・ムンク
斎藤朋子 ：ヨシエ（元信金ＯＬ）、悦び組・出島、お障り組・象さん、メラニー
高野ゆらこ ：マンガ（さちの友達）、悦び組・栃東、お障り組・のっぺらぼう
柿丸美智恵 ：シノブ（タケルの母）、行商・とんでもはっぷん柿丸
澤田育子［拙者ムニエル］：昌子（ヤクザの情婦）、悦び組・大統領、お障り組・澤田安子
足立雲平［ロリータ男爵］ ：ミツ子（転校生）、うんこ、まんこ、ちんこ
山下和美［α.C.m.e（アクメ） ］：かずな（喫茶「ルイジアナ」のママ）、ウォン、悦び組・曲者
・第２部 グランドギラギラレビュー「毛皮族民主主義人民共和国」
序章 毛皮族民主主義人民共和国
原口洋平、江本純子、和倉義樹 ：踊る紳士
町田マリー、山下和美、澤田育子、足立雲平、佐々木幸子、柿丸美智恵、
羽鳥名美子、ヨネヤマハダコ、斎藤朋子、高野ゆらこ ：踊る淑女
第２章 オス柿丸マン帝国 〜柿丸サヨナラ公演〜
柿丸美智恵 ：オラウータンから女相撲を経て毛皮族に対抗する一代国家を
立ち上げようとした女柿丸
澤田育子、足立雲平、山下和美 ：オス柿丸マン帝国に亡命した女達
佐々木幸子 ：大部屋俳優・佐々木やん
羽鳥名美子 ：大部屋俳優・ハトリーヌ
第３章 フィナーレ
江本純子 ：月組・トップ
町田マリー ：月組・娘役トップ
和倉義樹 ：月組・準トップ
柿丸美智恵 ：星原美沙緒
原口洋平 ：専科・こども
佐々木幸子 ：専科・白痴
ほか、毛皮族歌劇団月組生徒
2003/2/9(日)晴 2:05-4:59PM(1'55/休15/1'06) 後方より 客席満員（160人）
客層：20歳代男女とおじさん。男子率高め。
客入れ：自由席、きちんと整列して入場。ビニール袋にいれて荷物預かり、積極的。
ちょっとアングラ劇団関係？なおじさん（ポスターハリス・カンパニー代表氏？）が
場内誘導随時。キャンセル待ち20人も全員？入場。自由席桟敷4列、その後方に
指定席Ｃ〜Ｈ列。Ｃはベンチ、あとパイプ椅子。ＣＤは同じ高さでちと見難し。
途中通路がないので、指定席番号一桁台の人は早めに入場しないと、獣道（客の
間）を歩くことになり。途中休憩があるも、上演３時間なので体調、トイレ関係は
各自整えておくこと。開演定時10分前からスピードルズとジュンリーのパンク
ショー予告編あり、客席ダイブあり。
折り込みパンフ。Ａ４ 4ページ やたら配役、さっぱりスタッフ、予定掲載。
次回公演。４月「エロを乞う人」改訂版にてパル多摩フェス参加、７月新作。
ジュンリーこと江本純子の熱唱「ダーリン」で華々しく客入れ。いつもより歌ものが
多い今回は、ズバリ「宝塚」趣向。毛皮族の毛皮族のための豪華二本立て、１部歌劇
、２部レビュー仕立てにて。
舞台。劇場幕。いく羽かの飛ぶ鶴を金地にあしらった美しい仕上がり、下に「宝塚
大劇場」。袖にベルベットの引き幕、「阪急百貨店」と刺繍。客席前方に小さな銀橋
が設えられ、客入れ時ブザー、アナウンスは宝塚大劇場風。ファンの愛情を感じさせ
る造りに微笑みねこ。岩場とか酒場とか持ち込み式。後半のレビューでは「大階段」
をミニ設置。電飾は２段だけだったけど、これもファンの愛情以下同文。
１部お話と構成。島に連行された海女達はトチ狂いぎみに日常。仕掛け人・弱視の
女衒様と下品なお嬢様（江本、町田）はクズ女達の中でなかんずくムーディで…。
ピンクレディ・ＵＦＯらのダンスレビュー、日活不良映画に荒くれてダンディ、
エロティックな抗争劇、アニパロやらガジェット、が渾然一体、突然いったい何事
だと出たり入ったりするコラージュ（時系列に進行するけどそう見えない）構成。
２部構成。ピンクレディ ノンストップ・メドレー。ソロ、デュオとレビューダンス
どの曲でもさびの部分で、タキシードの江本＋男子２人の踊る紳士達が「銀橋」を
ステップ踏んで渡り。
第一章
M1「渚のシンドバット」（海女達のレビュー〜言い争い「あいつだ！！」でM2）
M2「ＷＡＮＴＥＤ」（ＷＡでワハハ笑い。）
M3「ＳＯＳ」（イカレタ物言いで、〜であーると海女達は連呼。）
M4「カルメン’77」（澤田＋足立のデュオ〜海女達のレビュー）
M5「ペッパー警部」（ハイ！ハイ！と足を上げて、レビューダンス。）
アンコール！と呼んで、M6「透明人間」（「消えますよ〜消えます！…」のたび場内暗転
し、役者は客席乱入＝透明人間達という訳）
第二章
どないしよう！〜江本姉さんとマリーさんが消えた。柿丸さんにだけは知られちゃ
だめ。とそこに女相撲？・柿丸。京都弁で大騒ぎ。次はもうフィナーレ？。
第三章
月組・天海祐希と麻乃佳世のデュオを完全コピーする、江本と町田（１部でビデオ
みせ予告。何をしてるのかわからないという所も完コピ）。羽根飾り数本を背負い
白のスーツの江本。ブーケキャンドルをみなでもって、「月のしずく」〜「君はマグ
ノリアの花の如く」〜「火の鳥」〜「さよならは夕映えの中で」をメドレー。で、
いつものように永遠に続くかのようなアンコール。
面白楽しい、毛皮族にご満悦ねこ。めちゃなほどに、猥雑でエネルギッシュ。しかし
ありがちな暗さからは遠く、むしろ健全で明るく。物語錯綜し？？も、決めポーズと
ムーディぶりが直情をヒットし、疑念は雲散霧消。つまりは気分高揚。アングラ顔で
いて内省に向かわず、ココロは共に楽しみたいエンタメ饗宴、サービス指向。
と、彼女たちの良い面が発揮された好舞台。独特の面白言語感覚と歌大好き趣味趣味
が炸裂する１部。宝塚大好きッ子ぶりが純粋に伺えて、微笑みに楽しい２部。とくに
２部は万人に愛されそうな仕上がりで将来有望。幕見席があれば、もう一回みたいねこ。
役者。勢い優先、へなちょこさに目をつぶり（確信犯ふくみつ）は変わらずも、
全体レベル向上印象。やらされてる感から一歩でたかな？な。なんとわな、初期大人
計画に似た進歩をみる感じもするねこ。期待継続。江本さん。細っちい体から、そう
とは思わせぬ、存在感溢れる念波放射。お馬鹿も解す賢しさ、洒落っけもいつもなが
ら○。柿丸さん。弄られて楽しそう。どこかこっぱずかしげに、やけっぱちな感じを
巧く演じてて○。マリーさん。こなれて、優雅にトチ狂い。今回はちょっとサブ
キャラな印象強く、ちと物足りなし（レビュー除く）。客演・澤田さん。ずべ公ぶり
、最高。これからも出て欲しいねこ。客演・足立さん。新発見はなしねこ。原口君。
なんかむかつくけど、脱力ぶり○。和倉君。堂々。佐々木さん。白目が素敵な呆け顔◎。
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