五反田団 第20回公演「家が遠い」
青年団+五反田団連続公演 -春の団祭り-
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2003/5/2-5,5/23-6/1 7,8ステージ)
http://www.letre.co.jp/agora/index.html
全自由 前売り当日とも 1500円
作・演出：前田司郎 照明・装置：岩城保
出演：
坪内志郎[新エマニエル夫人]：１ 久米。中学生
前田司郎 ：２ 小島。中学生
黒田大輔[THE SHAMPOOHAT]：３ 木田。中学生
兵藤公美[青年団]：姉。高校生、４の姉
山田（人形） ：４ 富山(トミー)。中学生
2003/5/3(土)晴 3:36-4:52PM(1'16) 正面中央より 客席7割(48？人)
客層：20-30歳代中心、男性過半数。青年団の役者さんもぱらぱらと。
客入れ：支援会員のカードに○スタンプ押しも、インク付け過ぎ、つうか吸わない素材
が難点。生乾きで服とか付く危険あり。吸い取り紙するか、加減をお願いしたいねこ。
10番づつ呼び出し、場内誘導員が結構しゃべる人も、誘導は適時。コの字型客席。ベン
チ１列、中央椅子2列、サイド１列。床が見えないと楽しみ減なんで前方、真正面向き
演技ばっかなんで正面、のが○。折り込みパンフなし。予約特典として、書き下ろし？
短編戯曲が全プレ。物販。戯曲 A5版500円。注記に、ふーんねこ。
青年団と五反田団で春の団祭り、オープニング公演。初演は未見ねこ。
舞台。4.5×5.5mほどコンクリート設定の灰色床。ぽつぽつとゴミが点在。奥側、白線
仕切の向こうが壁際通路。壁は前回公演流用、染みだらけのコンパネをそのまま６？枚
使用。客入れ時から、山田が壁にもたれて、板付き。コスト最小限舞台。
お話。中学生3人がだらだらと、傍目どうでもいい会話。一人がバンドをやりたいとか、
少年っぽい情熱をみせるが、他はのらくら。ていうか、凶暴な気持ちを掻き立てられ
るほど、下手で箸にも棒にも…。たまに話しかけても、しゃべらない１人あり。彼を
迎えに高校生の姉がくるが、がんとして動こうとしない。頭上では不審な人影がうろ
うろ、飛び降り！？。
とぼとぼ会話が、おかしくてしょうがない。愛情感じるねこ。超リアルなキャラと、
どこか不条理感漂う世界の取り合わせに、実験なおもしろさあり。不器用な中学生の
造形がものすごくリアル。たち消える言葉、頼りなげな視線、たたずまいの端々に心情
それも曖昧な、を細やかに浮かばせる。ルーペを使ってつくった、精密模型のよう。
精緻に作られた美術作品が情けない中学生像という、悲しいほど偏屈なユーモア感覚
、ずっこけ感が好きねこ。不条理ぽつぽつ。なに考えてるかわからず、しかも凶暴な
山田。なぜ、友人達が付き添っているのか不思議。頭上の人物となぞめきの落ちもの
も。人間の反応を炙り出す化学実験かと思ったけど、進展しないし…。それも含めて
曖昧な不可解さを見事に醸してて、面白く思うねこ。
役者。山田。舞台嵐、ある意味名優。坪内さん。独りよがりぶりがかわいい。前田
さん。なんかむかつくも、スケベ根性に愛嬌あり。黒田さん。感情がはっきり顔に
でる役をかわいく演じ。
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