カムカムミニキーナ特別公演「スパイス」
＠高円寺 明石スタジオ(2003/8/1-3 5ステージ)
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/4403/
全自由 前売り2500円 当日2800円
作・演出・作詞：松村武 舞台監督：萩谷護 美術：米田さとこ 照明：池上英輝
音響：山下菜美子 作曲：今村佳岳 衣装・小道具：カムカムミニキーナ
衣装協力：木村猛志 宣伝美術：ミスヒロト 制作：鈴木祥子
出演：
岩森康子 ：小南アキ（郷里の島に夫とともに帰る。子供亡くし、錯乱ぎみ））
木戸大輔 ：小南三哲 ミテツ（運転手 アキに横恋慕）
田端玲実 ：小南ミネコ（役場の観光係）
金 哲秀 ：小南 衛 マモル（野生青年）
市子嶋しのぶ：小南サユリ（給油所兼風俗店オーナー）
松尾ユウコ：小南コナミ（風俗嬢。サユリの娘）
亀岡孝洋 ：小南元治 ゲンジ（島のカレー店店長）
佐藤恭子 ：小南ノブ （ゲンジの女房）
米田弥央 ：栄 （戦死も迫中尉によって蘇生された娘。森に住む。）
中島栄治郎：大塚範夫（アキの夫。ＡＶ男優）
中村俊和 ：中本 （島巡りの保険外交員。主婦をたぶらかす）
松村 武 ：迫サコ中尉（島に伝わるスパイス秘術を高め、死者蘇生を行う）
2003/8/3(日)晴 5:03-6:45PM(1'42) 中段より 客席9割（60人）
客層：20才代前半中心、学生、お友達関係多そう。男女半々。
客入れ：整理券なし。全ベンチ席、2列まとめて高さが上がり。奥詰めで客入れ、
素直に従う小劇場演劇観客。途中から中央詰めに変更。これらを見込んで遅れ目で
くる小劇場演劇観客。通路はしっかりと確保したいところ。荷物預かりあり。
折り込みパンフ。B5 3ページ。今回、ミュージカルをやってみて思うところ、劇中
歌詞、今後の予定掲載。次回公演。来年2/18-22新作＠スペースゼロ。客演：清水宏
小村裕次郎、野口かおるほか。物販。なし。
松村武の初ミュージカルとか。
舞台。正面奥にツタがからまる、おおざっぱな格子壁。自動車装置とか、もちこみ式。
お話。都会で結婚した島の女が旅行でかえってくる。が様子がおかしい、島の住民も
ちょっとおかしい。後生大事に抱えていた荷物は、赤ん坊の亡骸。女は死んだことが
未だに信じられとちと気がふれた様子。戻ったのは、島に死者蘇生の秘術があるため。
戦争当時、とある陸軍中尉がスパイスを使った秘術を開発。が、中尉は狂って後久しく
方法は伝説化。女と友人は、森に隠遁する中尉を探し出すが、自分は加藤清正である
との妄想に取り付かれて、話にならない。女達と出会ったことで、中尉の妄想復讐心
が爆発して自滅。死に際、魂は死んだ赤ん坊に乗り移り、転生。末代まで島の住民を
の呪うと唱えるのだった。とても迷惑。が、女はどうみても、おっさん顔な赤ん坊を
かわいがり。女に横恋慕する男友人の一人は見ておられず、赤ん坊もろとも自殺死。
女は一人取り残されてしまう、ありえない楽園の夢を見続けながら。
松村武・暴走一人芝居付き、歌付きな新人中堅公演。陰惨なお話とアングラ芝居な歌。
もろべたでディープなんだけど、意外とさらり。主役女性以外は軽めの役者芝居、
お色気やギャグのサービスを点在させて、べた紛らわし。でも、登場人物の心情に
直結した歌がもっとあっていい印象あり（ディープになるけど）。
中盤以降中尉役で座長登場、美味しいとこを一人でさらい。本人楽しそうだし、呆れ
て見られて楽しい。でも、他の役者がすっかり取り残されてるのには、うーん。
ほか、くどい演技の中堅・市子嶋しのぶさんが、座長に次ぐ自由度の高さで印象に
残り。
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