毛皮族 実録!!ヌッポンオエロケ犯罪歌劇「夢中にさせて」
＠下北沢 駅前劇場（2003/7/31-8/13 17ステージ）
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全指定 前売指定3300円 当日指定3500円
前売かぶりつき席3000円（最前列桟敷席、劇団のみ取扱）
｢夢中にさせて」チケット＋「毛皮族写真集｣(江本純子＆町田マリー直筆サイン入）
指定席券と写真集のセット前売り6000円 かぶりつき席券とのセット5800円
8/3、8/10 パンクショー終演後 江本純子＆町田マリー サイン会(要整理券)
作・演出：江本純子 舞台監督：村田明、袴田長武 照明：吉岡靖 音響：加藤温
舞台美術：小林奈月 小道具：清水克晋[SEEMS]+松浦孝行
衣裳：胡桃澤真理 和服コーディネイター：阿部朱美 演出助手：中島奈津子
宣伝美術：井原靖章 宣伝写真：杉本青子 宣伝：吉田由紀子
制作：西向美有紀 プロデューサー：さすがわささめ
企画･製作：毛皮族 制作協力：ポスターハリス･カンパニー 後援：ニッポン放送
出演：
町田マリー：阿部定、三浦の妻・一美、マリー・アントワネット
澤田育子[拙者ムニエル]：福田和子
江本純子 ：三浦和義、武装集団・重信房子
金子清文 ：小平義雄、神父・大久保
和倉義樹 ：警官・梅川照美、武装集団・奥平、石井（ペーター）
原口洋平 ：佐川一政、武装集団・永山則夫
丹野晶子[ロリータ男爵]：氷屋・神戸浩子、オルガン弾き・石田
佐々木幸子：お絹、修道女・魔亜琶羅須、石井輝子
貴子 ：田中（扇）千景、修道女・阿修羅
羽鳥名美子：てる子、修道女・玉代、山田みつ子
高野ゆらこ：Ａ子、修道女・ミカ、小林カウ
亀田麻衣 ：伊都子、義雄に強姦された少女、夢見る修道女
柿丸美智恵：林真寿美、聖獣学園・ナタリー院長
2003/8/10(日)晴 2:12-4:55PM(2'22/10) 前方中央 客席超満員（140?人）
客層：男子とおじさんで７割、単独客多し。女子は20才代中心、お友達連れ多し。
客入れ：全指定席。かぶりつき指定桟敷1列、椅子席9列。椅子の足高さと一部千鳥
配置で見やすさ配慮あり。かぶりつき席は役者と一緒に踊れたりとか、特典あり。
当日券・立ち見は壁沿いに20人ほど。劇中フリートークタイム？にて、江本さんより
空席への誘導あり(まじ優しい)。開演定時5分前から、スピードルズと江本純子の
10分間ライブ、遅刻注意。本編終了後はお楽しみレビューあり。カーテンコールは
８分と比較的あっさり。
折り込みパンフ。Ａ４ ４ページ。一言あいさつ、配役と各犯罪者の説明、スタッフ、
主題歌？歌詞、予定掲載。次回公演。12/25渋谷クアトロにて、パンク＆レビュー
ショー。来年3/4-28駅前劇場にてロングラン公演。物販。写真集(B5版 2800円）
ポスター(サイン入限定30部 1000円)。
人気上昇２週間ロングラン公演。年末は演劇ユニットじゃ珍しい、渋谷クアトロライブ
次回公演は１ヶ月公演決定とまさに破竹の勢い。
会場、舞台。修道院（ステンドガラス）と芸者置屋（障子と紅い布団）切り替え。
周囲壁はパッチワークみたいに着物柄。客席中央に奥まで花道、上手劇場入り口まで
の横道も設え。
お話。戦後史に残る、業が深い犯罪者達。彼らが競いあうように全員集合、罪に夢を
追い、逆説の華を咲かせるな物語。新参娼婦の阿部が成り上がり、古参の福田は面白
くもなく、女のバトル。女郎屋にやってきた、自称事業家の遊び人・三浦はもてもて。
保険金殺人とか、裏のやばい顔は隠してジゴロよろしく、置屋トップの二人とねんご
ろり。一方、ここに青年・狭川君。女郎の死体をもらっては秘密のお楽しみ。やがて
連続変態殺人犯と気があったのか、お友達通しに。そんな内に吉原炎上。阿部は転々
山奥の修道院へさまよい込み（だっけ？）。結構、怪しいそこは背徳の学園。
なんだかんだと、福田は三浦に捨てられて女郎に戻り、流転の末戻った阿部と再会。
福田の闘志再燃。三浦と阿部の命を賭けて快感な縛り首ＳＥＸとかいろいろあって、
阿部チンポ切り。夢見る少女が花を摘むように（かしら？）
強欲なロマンティック歌劇。ほかにない江本純子な発想、激しくも夢見がちの展開が
らしい魅力。前回の宝塚前面とは意趣替え、東映Ｂ級アクション、日活お色気路線の
ごった煮印象。昭和歌謡が似合うよな、色濃くムーディな。とわいえ、強引に宝塚
レビューを入れてしまう偏愛ぶりを覗かせ、微笑誘い。吉原炎上とか、前半からクラ
イマックスの連続。薬中な爆走ぶりがいつもながら心地よし。最初からとばしまくる
ので、通常ペースが中だるみに思えてしまうのもいつもながら。しゃにむな詰め込み
は抑えられ、すっきりわかりやすく、見せ方が巧くなった感あり。売りの過激な持ち
味とのバランスがこれからどうなるか、興味あるところ。客入れ、転換など、もろ
もろのスタッフワークもまた見違えるように向上、中堅小劇団レベルに。これで、
1ヶ月公演も、してもしょうがないけど一安心ねこ。
なことはさておき、ねこ一番のお楽しみは台詞まわし。今回も調子こきまくり、イッ
ちゃてる台詞群に痺れるねこ。特にやり手役・柿丸さん周辺のはっちゃけ加減◎。
柿丸さん台詞抜粋がつくりたいねこ。柿丸したり顔と、すっとこどっこい台詞の落差
も素敵。
役者。柿丸柿丸と書きながら、やはり輝いてるのは二人。町田さん。いつもより女子
っぽく、ソフトリー。可愛い女演技○。長い助走から、終盤一気に暴走、狂態の凄み
はさすが。江本さん。出番少な目に感じて、欲求不満。もっと美味しいところをさらって
いいような。
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