＠多摩センター パルテノン多摩・小ホール(2004/4/29 1ステージ)
http://www.parthenon.or.jp/
全自由(整理番号付) 一般前売り1800円 当日2000円
作・演出：前田司郎 照明：岩城保 制作：端田新菜
出演：
前田司郎 ：父
奥田洋平[青年団] ：子
端田新菜[青年団] ：３（その同級生）
2004/4/29(木祝)晴 2:07-3:22PM(1'15) 前方下手 客席9割(260人)
客層：20-30才代の演劇ファン、関係者、あとご近所の人々(ご夫婦でとか)
客入れ：受付開始、前売りと当日の入場など手順をロビーに掲示され。誰でもわかる
よう、丁寧に書かれ。前売りは３列に整列、同時入場。開場時で30人位、結局ほぼ
満員の盛況。いつものの雛壇に椅子席、当然のように最前方から埋まり。場内誘導
常駐し、こまめに案内、ほかホールスタッフ10人以上と潤沢なり。
折り込みパンフ。フェスティバル共通 A4 4ページ。チラシとそんな変わらない
内容にうーん。物販。台本。B6版500円。ほかフェス関係商品？とか。
ちなみ、フェスグランプリ＝賞金100万は、シアターガッツ＠名古屋。びんぼう君、残念。
桁違い(文字通り)にでかい会場でのフェス参加公演。
舞台。間口10mの上手端、リアル四畳半の平台が斜におかれ。窓枠と四隅に壁を示す糸
、隅に段ボールで作った座卓。下手袖から客席側に黒いスリッパが、足跡のように
おかれ。まったくの素舞台にそれだけ。インスタレーションのような、贅沢な空間
使用なり。ちなみ、四畳半〜上手袖の出はけのみと今まで空間と同様の動きに終始、
「足跡」との絡みなし。
お話。父と子、母とは別れてのびんぼう生活。ＴＶなしなんでサザエさんがなにか
不明。そんな風なんで子供は仲間外れ気味。子供の誕生日会、親に提案されてしかた
なく、宿題にかこつけて集めようとしたのだけれど…。
いじましさに愛情。言いよどみもリアルな現代口語会話。子供っぽいダメ親父と、彼
に友達感覚の子供。しょうもないやりとりに、浮き世離れのおかしさ、離れられない
哀しさぽつぽつ。そのないまぜの妙味◎。「静かな愛憎ままごと」＋「喧しい闘魂家
族ごっこ」のどたばたの後、離別の言葉を漏らす父親がたまらない。いじましさから
覗く、親子の慎ましい情愛がしみじみ沁みるねこ。
役者。父役・前田さん。陰になっても細かな演技忘れず、ちょっとうざい不器用さも
巧く演じ。その子役・奥田さん。あからさまにキャラつくり、アクセントとなり。
友達役・端田さん。自然体、受け止める演技に恵まれずとも、心根優しいキャラが
伺えて、好感。
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