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 KAKUTA「ムーンライトコースター」

 @浅草 ゆうえんち浅草花やしき(2004/5/27-30 4ステージ)
 http://www.hanayashiki.net/
 全自由 前売3000円 当日3200円
 2日間通し券5800円 3日間通し券8500円 4日間通し券11000円

 構成・演出 桑原裕子
 音響:島貫聡 選曲:真生 舞台監督:坂野早織 衣装:山崎留里子
 宣伝美術:川本裕之 制作:前川裕作ほか
 提携 ゆうえんち浅草花やしき
 出演:
・「出来損ない道化師」
 横山真二:アカ
 田村友佳:クロ(実は子持ち)
 松田昌樹:シロ
 大枝佳織:ミドリ(新人)
 
・「ウサギ、逃げる。」
 川本裕之:ウサギ(着ぐるみバイト)
 桑原裕子:追う女(その恋人)

・「ふた星テントウ」
 佐藤陽子:女子高生
 実近順治:男(女子高生に援助申し込み?)
 原扶貴子:掃除婦のおばちゃん

・「招かれざる客たち」
 成清正紀:ブンブン
 高山奈央子:ガリ
 馬場恒行:ファンタ

・「Father in Tokyo!!」
 佐藤 滋:兄(父親を捜すいなかっぺ兄妹)
 野澤爽子:妹

・「最後のデート」
 若狭勝也:ユズル
 水野美穂:サチコ

 2004/5/30(日)曇・月齢10 7:32-8:53PM(1'21) Dゾーン 客席?割(200?人)
 客層:20-30才代最多、中年層結構多め。男女半々。
 客入れ:野外公演。昼過ぎ、予約時の登録アドレスへ天気予想と服装など諸注意メール
 あり。雨天時など連絡用だけど、リアルタイムな気配り○。他劇団も見習ってほしい
 ところ。終演後の遊園地貸し切り。配布の案内マップにより、四つの場所のいずれか
 を選択して観劇(上演中の移動は不可)。アドバイスをしてくれる?、タキシードの
 案内人が2人、またムーディないい声で場内アナウンスあり。チケットは案内はがき
 の体裁でしゃれたもの、折り込みチラシは袋詰めで親切。荷物預かりは不明。カッパの
 無料貸し出し、積極的にあり。客席はベンチか丸椅子(ちとお尻にくるものなり。クッション
 は各自用意?)折り込みパンフ。マップ兼用。次回公演 8/16-23リーディング公演、
 10月に1年ぶりの本公演@明石スタジオ

 閉園後の花やしき貸し切り公演。
 会場。園内四カ所、一部俯瞰できる上階含む、のお好み場所から選択。ねこは客席最
 多?のDゾーン選択。ステージ、ビックリハウス、お化け屋敷、階段らに囲まれた
 広場空間。開けてるせいか、風の通りも心地よし。見上げれば、タワーの横に雲間の
 月、周囲にジェットコースターの軌道、階段向こうにアトラクションの電飾がみえ。
 真ん中に座ったねこは動き回る役者に合わせて、丸椅子の上をくるくる移動して
 観劇。これもなんか面白し。
 
 お話。スター座長が抜けた道化一座、ろくでなしカップル、別れ方にこだわるカップル
 、妄念と我知らず女子高生と援交する自殺男、今と昔の恋に揺れる幼なじみ男女、
 無駄と内心思いながら父親を捜す兄妹。喪失感を抱いて、ちょっと心が風邪気味の人
 たち。なにげにやってきた遊園地でちょっと思い割り切り、癒されていく。

 等身大に目新しい趣向が新鮮。6つの物語が同時多発、といっても巡回してどの場所
 でも見せてくれる工夫あり。聞いた台詞が隣接場所から漏れてくるのは興ざめだけど
 、見逃しがないのは親切。時折、場内の落書きエピソードなど、偶然か絡む同時性が
 あって面白し。ステージ、階段、広場のテーブルら場をうまく取り込んでライブ感あり。
 それも野外劇!と大上段に構えぬ、日常な自然体で行われてて、なんか新鮮。
 等身大の会話、物語とも、その場にそんな風にいる人たちの思いがすっと素直に感じ
 られ。そこにある穏やかで優しい視点が素敵。
 
 役者。しばらく見ぬ間に成長の感。適度なメリハリと、細やかな心情の表現の案配が
 いい、上手い人多し。また、見つづけようかなと思うねこ。

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