＠三軒茶屋 シアタートラム(2008/1/10-16 10ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売3200円 当日3500円 平日割引料金2700円 10日、15日の公演
学生2500円 劇団友の会会員3000円 世田谷区民割引3100円 前売のみ取扱い
ニューイヤーステージセット（柿食う客、富士山アネット、KAKUTA、reset-N）9700円
予約＋半券提示でリピータ割引ｰ200円
作・演出：桑原裕子
舞台監督：野口毅 舞台美術：横田修（タテヨコ企画) 、袴田長武＋鴉屋
照明：西本彩（青年団） 音響：島貫聡 選曲：真生 衣装：山崎留里子
宣伝美術：川本裕之 宣伝写真：相川博昭 演出助手：田村友佳、野澤爽子
制作：前川裕作 企画製作：K.K.T.
出演：
・永詩炉 ながしろ家
内海賢二 ：鯛吾（だいご 蕎麦屋店主 霊感占い師）
筒井真理子：真路（まさみち 長子 訳あって帰省中）
若狭勝也 ：澄義（すみよし 二男 蕎麦屋を切り盛り）
松田昌樹 ：炉荒志（あらし 末っ子 インド遊学希望）
大枝佳織 ：火穂子（かほこ 真路の嫁 一緒に蕎麦屋を切り盛り）
・ご近所
原扶貴子 ：梶吹雪（近所の寺 巫女）
川本裕之 ：梶雪乃嬢（近所の寺 住職 真路同級生）
佐藤滋 ：羽間二平（はざまにへい 高校教師 いじめられっこ）
高山奈央子：佐々木衣斗（ささきいと 高校事務員 声がでかい）
高橋里枝 ：大津百恵（高校演劇部 おみそトリオ） WS出身生
ヨウラマキ：水木さよ（高校演劇部 おみそトリオ） WS出身生
大塚あかね：曽根絢子（高校演劇部 おみそトリオ） WS出身生
・来訪者
成清正紀 ：雉本瑛（きじもと てる 澄義同級生 訳あって帰省中）
馬場恒行 ：鳥飼卓史（とりがい たくし 旅行者）
横山真二 ：ゆうやけ鮒夫（ふなお 漫画家）
桑原裕子 ：夏目翁子（おうこ 漫画家マネージャー）
2008/1/12(土)雨 7:36-9:44PM(2'07)前方中央 客席満員(200人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。お友達連れ多め。
客入れ：最前B列。最後尾補助椅子に空席あり。折り込みチラシそれなり。パンフ
B5 3ページ 長めの挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。6月中旬「ROOT BEERS」
再演。ほか脚本演出公演３。KAKUTA通信最終号添付。物販。DVDほか。カーテンコール
1回1分 名残惜しげに暫く続き。
久々にKAKUTAをみるねこ。ベテラン内海賢二、筒井真理子が客演。
舞台。リアルにつくられた町の日本蕎麦屋。格子戸からレジ、反対奧に囲炉裏
テーブルと窓、小山へ上がる階段と上方奥に頂がみえ。前方、四角い木製テーブル３
正面奧に厨房。梅冷やしそばが売り。下手からクランク階段を上がって二階座敷。
お話。成りたい自分への障害に悩む長子、複雑な想いで見守る父との葛藤。過去が
影を落とす次男夫婦、息子の友人など、家族と周囲の難ありな人間模様。
人の数だけもつれたドラマあり、彩なす糸使いの冴え、メリハリある構成の巧さ◎。
新旧の価値観や幸不幸の対比などドラマチックに泣き笑いさせられ。気詰まりな
シリアス場面を沈めず、取りなす妙技もさすが。ＴＶのヒットドラマにツボを押さえ
て、広く愛され、文学座等オファーがあろうかというウェルメイドプレイ。
まんまと乗せられて悔しく、屈託が良い方向へ向かうのが不満も、お門違いですね
ねこ。
役者。朗らかな筒井スマイルがメローでめろめろねこ。
アフタートーク 9:52-10:21PM（29）7割？は居残り
内海賢二、桑原裕子、大枝佳織、高山奈央子、おみそトリオ（高橋里枝、ヨウラマキ
、大塚あかね 司会：雪山素子（ＨＰ内ページ http://www.kakuta.tv/uso/yukiyama/）
抜けや言い回し違い多数、つっこみとぼけは大方省略。後半にねたばれあり、観劇後
参照方。
雪山、内海さんがテンション高めにトーク居残りお願いアナウンス。
麗しスキャット曲にのせて、雪山素子愛の訪問劇場？ヨイトマ稽古便り番外編〜
皆さん、」片手間に生暖かい拍手でお迎えください！（白スカート、薄いラベンダー
のブラウス、羽根飾りと白かつらで舞台装置2階から登場。よいとまけの歌を歌い、
奇妙キテレツ奇々怪々 笑う門に雪山が来たる 皆さんこんにちは皆様のマザー牧場
・雪山でございます と開口一番。すっかりお疲れのところに白無むくれの女がでて
なにごとかと、厳しくも暖かい視線をうけてと、自己紹介（先行予約特典のＣＤ特典
コーナーのキャラ。以下滔滔と弁じ立てて、出演者を呼びて紹介）。
内海（なぜ有象無象のKAKUTAに出演したのか）有象無象のところへは有象無象が
集まる桑原、成清君から飲み屋で持ちかけられて、二つ返事で引き受けた。
出なきゃ損と思いました。70歳になりましたけど、我が生涯に一点の悔い無し
ですよ！！。
（出演してみてどうか）意外とまじめですね。人使いの荒い…、いや桑原さんは
才能があって美女で（と持ち上げる）。女座長一人、ユニークな劇団。早くから
来て稽古しているし。お爺ちゃんがんばりました。目をみて嘘をついていません。
桑原 子供の頃から憧れの俳優さん。お正月ですら、ネットショップから声が。
一緒にやらせてもらってすばらしい、偉大な方ほど飾らないなと。返し稽古をして
くれて、ダメだしも真剣に聞いてくれて。
内海 新しい発見が日々ありました、生涯現役で楽しみが増えた。
おみそトリオ （きっかけ）ワークショップにでて（昨年の4月に1週間ぶっ通しで
仲良くなったりして）。（感想）毎日楽しい等、良いことばかり（無理していま
せんか？。一杯一杯ですねとフォローされ）。内海さんが稽古場を盛り上げて
くれた。
内海 私が一番緊張してました（と謙遜）。
雪山 実るほど頭を垂れる稲穂かな。内海さんに初めてお会いしたがオーラが違う。
大枝、高山 （雪山 あんた達はどうとぞんざいに振られて。一言半端に）
雪山 変わったタイトルですが。どこから。
桑原 いつもタイトルが先がでてくる。夏公演の時タイトルをださないと言われて、
ぱっと思いついた。言いねなんていわれて、そうですかと（ひょうたんから独楽的
な）当日パンフにも書きましたけど、子供の頃嘘ばかりついていた。あるときから
嘘がつけないというか。 例えば、何時と聞かれても、時計は12時なんだけど、
もしかして誰かの時計では12時1分かもしれないとか思うと、12時といえなくなる
時期があった。自分が嘘ばかりついていたら、なにが本当かわからなくなって
しまった。昔のこととか思い出す機会になった（聞いてますか？集中力ないですね
とつっこまれて雪山 半眼で聞いていました。心で聞いていた。）
内海 （嘘はつきますか）ついてます、でも困らせる嘘はつかない、嘘も方便。嘘を
つかないで生きていくことはできない。芝居のタイトルをみてなるほどと思った。
そもそも芝居は嘘、嘘をつきながらどう受け取るか（雪山 もうろうとしていて
つっこまれる。大嘘をつく。今回初めてKAKUTAをみた、案外やるなと思った、
嘘はついていない）
桑原 （出演者の名前について）もともと海の近くの蕎麦屋で、海系の名前にしよう
と思ったらならなかった。（○○おという名前をつけると聞いているが）個人的な
ジンクス。お父さんのお母さんにあたる人が、霊験あらたかで息子達に名前を
つけたという設定。神社の荒神とか、感じをあわせた。
内海 （ペテン師の役でしたが）苦労はしていていない。こんな家庭はありますな、
こんなこと昔あったなと思い出したり。（自分の子供は）漫画家でも役者でもない
けれども、考えさせられるなと思いました。笑う芝居でもないし、泣ける芝居でも
ない、考えさせられる芝居だなと。（霊験は）ない。霊験とお金はない、芝居に
対する情熱はある（だははと大笑い）
おみそトリオ （きゃんきゃん話しているがどんなことを）お兄さんがどっちが
好みとか（芝居の内容に即した内容なんですねと雪山感心＞そりゃそうですよと
つっこまれ。雪山 桑原さんに出演交渉するが、きっぱり断られる。）
大枝 （雪山 あんた達はどんな気持ちで演じているかとぞんざいに聞く）刺激を
受けて。内海さんを怒鳴りつけるのは、最初は恐れ多いと思っていたが、段々
気持ちよくなってきた（雪山 上も下もなく勉強をされていると、一人納得）。
高山 恋をしている役なのに怒れと言われてどんな役だと思ったが、幸せになれて
よかったなと。無駄に恋をしている役が多い。
内海 （私なんかどうですか）一晩考えさせてください。（じゃあ明日返事を
聞かせてください。この後も話題に詰まる）
桑原 （男兄弟の設定だけど、難しくはなかったか）一人っ子なので兄弟にすごく
憧れがあった。なにかしら兄弟をだしたい。以前三姉妹をだしたので、複雑な役所
の真路の下を男か女かどっちかと言うときに、元の性の男性がいいなと男性に
した。
（お兄さんが性同一性障害と難しい設定にしたのは）タイトルから考えてイメージ
しているなかで、トランスジェンダーの話を書こうと思ったのではなくて。嘘を
いろんな形で考えている中で、嘘の仕事をしている人、嘘か本当か解らない内緒事
をもっているとか、かわいい嘘とか、そんな中で一番自分でわからなくなっちゃう
のは何かなと考える中ででてきた。
筒井さんが最初にお会いしたとき、ホントに女性らしい方で。すごく女の人の
女の人らしい話を書きたいなと、全然違うプランの話を考えていた。それが発展
して、元の性が女性でなくても、そのような方々はもとの性が女性であるという
以上に女性らしかったするじゃないですか。そんなところで女性らしく演じて
もらえるんじゃないと思って。筒井さんが元々もってらっしゃる朗らかな華やかさ
、そういうものに恋するような気持ちで書きました。
（雪山 華やかな方で驚きました＞驚くようなことじゃないと思うけど。KAKUTAの
掃きだめのような中で花のような＞もう（はきだめとか）やめてくださいよ。）
筒井さんはぱっと明るい感じの方なんですけど、役作りに関してすごく悩まれて、
いろんなものを調べて望んでいただいた。だめ出しとかルーズリーフに書かれて
いるんですけど、それをあっちゃこっちゃにいつも忘れていきまして、いつもぐる
ぐる回って捜している。そういうとこも、まさみちゃんだな、かわいい方だなと。
内海 真路はチャーミング。劇中で無視したりいろいろやるんだけれども、
（父親が）一番心の中で思っているのは真路のことだと思うんですよ。それを
筒井君はすごい、惚れてしまいました（内海さんやばいですよ、ここで終了の鐘が
なる）
皆さんありがとうございました。雪山残って、新年のあいさつと謝辞。やめろという
声が聞こえるが、明日もやります。
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