＠新宿 花園神社・特設紅テント(2005/4/30-5/1 2ステージ）
全自由 前売3500円 当日3600円
＠大阪 大阪城公園 太陽の広場 4/15-17 3ステージ
＠神戸 湊川公園 4/23 1ステージ
＠西新宿原っぱ 5/7,8,14,15 6/18,19 6ステージ
＠水戸 水戸芸術館広場 5/20-22 3ステージ
＠豊田 挙母神社 6/4-5 2ステージ
＠雑司が谷・鬼子母神 6/10-12 3ステージ
作・演出：唐十郎
宣伝美術：合田佐和子 作曲：大貫誉 舞台美術：劇団唐組
制作：劇団唐組制作部
出演：
真名子美佳：散里おひめ（さとちり スタント事務所所属。占い師をスタント中）
多田亜由美：チバちゃん（スタント事務所 社長）
稲荷卓央 ：二風谷ケン（にぶや スタント事務所のエース）
久保井研 ：月寒七々雄（つきさぶ 二風谷と縁深い幼なじみ 自衛隊員）
赤松由美 ：月寒冴（さえ 七々雄の姉）
丸山厚人 ：匠（たくみ 七々雄の元上官）
唐十郎 ：荒巻シャケ（伝説のスタントマン いつも塩漬け）
鳥山昌克 ：ジャコマン（大手スタント事務所代表）
高木まつお？：散面（ちりも ジャコマンの部下）
辻孝彦 ：渦屋鈴子（ハーフの女王 指紋買い）
伊東しげ乃[唐ゼミ]：あやこ（鈴子の養女）
岡田ごいち？：小手屋（こてや あやこを餌にするちんぴら）
古川望[唐ゼミ]：タクシー運転手
高木宏 ：髪の長い兵士
藤井由紀 ：小谷（こたに 弾き手 入れ墨師の娘 二風谷、七々雄の幼なじみ）
2005/4/30(土)晴 7:05-9:27PM(59/休16/64) 最前方より 客席超満員(430？人)
客層：老若男女、各年齢層の大人集合。男女半々。
客入れ：1AMよりプレイガイド分整理券配布。30人ほど列。いつも通り、定時20分
前に劇団チケット、プレイ度別に50番づつ整列、15分前30人ずつ入場。ござ敷の
最前方から争うように埋まり。立ち見30人ほどあり。自分の身は自分で守るビニー
ルは2列目まで配布。ラストが見切れる？上手端△。折り込みパンフなし。
物販。ポスター2000円。
演劇桃源郷な唐組紅テント公演、最新作。ツアー東京公演初日。
舞台。白モルタルに煉瓦壁の地下。正面に大小事務用ロッカー。脇にベルベット布
に電話をおいた台。左右に破れ窓。上手壁にドア。下手壁が岩肌、巨大な爪が封じ
込められた格好。岩の階段を上ると天井との間に通路、壁に神棚。
お話。スタント事務所から広がる、代行と交換の世界。スタントマン・二風谷
（にぶや）は、その兵隊となることを夢想する。故郷の幼い日、恩を受けた月寒家。
その姉・冴から、イラクにいる弟・七々雄の代行が依頼されていたのだ。そして、
指先の指紋を無くして七々雄が帰ってくる。消えた指紋探しと、七々雄の代行を
すべく、二風谷は一匹狼自衛官となるのだった。
くらくらも気持ちいい、芳醇な劇空間。唯一無二の唐十郎世界に酔うねこ。
「あらすじ」からは想像もできない、複雑な人物相関と物語。とてもとらえきれず
、惑いっぱなしねこ。？なるも、シンプルなのに重層するイメージを呼ぶ台詞には
読解を越えて圧倒され。失った指紋の渦巻き模様が中東の砂嵐、北海道の流氷から
、朝鮮半島から中国大陸へと渡っていく。近作でも一番のドライブ感で繰り出され
て、もうすごい。
キャラは相変わらず、へんてこ。人や物によらず、みんななんか憑依され（唐作品
のお約束）。ますますよくわかんないけど、脂がのった役者がキャラを活性化して
て、とても面白い。満座のお楽しみ、唐氏の登場シーン。いくつになっても、体を
はったバカ爆発ぶり、かわいげぶりに場内拍手、素敵な親父だなあ。
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