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＠大塚 萬スタジオ（2006/5/3-7 8ステージ）
http://www.yorozu-s.com/
前売 3300円 当日 3500円
脚本・演出：鈴江俊郎[劇団八時半]
演出助手：主浜はるみ 演出部：徳本憲治ほか 舞台美術：池田ともゆき
照明：柿嵜清和 音楽：橋本剛 音響：田上篤志[atSound] 音楽：橋本剛
宣伝美術：東學[188] 製作：森内倫子ほか 企画・製作：寿団
http://www.kotobuki-dan.net/
出演：
荒谷清水[[南河内万歳一座] ：たけ（大竹野茂 40歳 外野手）
保村大和 ：田辺（田辺とおる 28歳 二塁手）
鈴木田竜二 ：そうちゃん（表聡一郎 27歳 捕手）
平野勲人[TEAM発砲B・ZIN]：つよし（曲山剛 27歳 投手）
上瀧昇一郎 ：長崎（長崎五郎 33歳 ショート）
工藤順矢[TEAM発砲B・ZIN]：松竹（松竹昇 29歳 一塁手）
康ヨシノリ[扉座] ：小原（小原丈一郎 30歳 三塁手）
小林高之[TOON BULLETS!]：大野（大野忠憲 22歳 外野手）
2006/5/5(祝金)晴 2:06-3:42PM(1'36) 後方中央 客席ほぼ満員(90人)
客層：20-30歳代中心、コアな演劇ファンとお友達関係かな。女性過半数。
客入れ：全椅子席。平床、千鳥配置で3列、雛壇に5列。折り込みチラシそれなり。
折り込みパンフB6 3ページ オールカラー。挨拶、ユニフォーム写真付き配役、
スタッフ、予定掲載。 次回公演 6/10-11「どついたるねん!!」＠長野県小谷
鈴江俊郎次回作 10/28-29 上品芸術演劇団「まじめに友だちを考える会の短い
歴史」＠大阪WF カーテンコール1回
関西演劇人・鈴木田竜二主催。久々の公演とか。
舞台。地下の野球部室設定。正面にロッカー、冷蔵庫、掃除用具。下手にもロッカー、
小さな机、野球板ゲーム。上手にでかい鏡板。中央にベンチ。床は雑誌やらで散らかり。
お話。栄枯盛衰、景気低迷で、廃部が決まった社会人野球部。総務に売れる物とそう
でない物仕分けを頼まれた野球部員達が集まってくる。その仕事も惨めなら、将来も
暗惨たるもの。愚痴もしだい本音トーク。移籍が決まった投手はコンビのダメ捕手に
、ラブコール。お前のダメさ加減が俺には安心できていいと。ベテラン外捕手に、
エリート二塁手は過去の栄光が苦痛だったと打ち明け。それって自慢じゃ？とベテ
ラン、嫌な顔すれば、愛していると同性愛告白。ノン気のベテランびびり。一時の
会社に掛け合いの気運も立ち消え、現実を見据えるしかないなと。悲喜こもごもの
おとこ達の狂躁しだい。
若くもない青春の蹉跌、を大胆かつ細心に描く。飛んだり跳ねたり、筋トレもどき
したり、体育会系な動きを伴った芝居しばしば。荒谷、保村ら美しい肉体派役者が
肉弾相打つ、力強い、無言の説得力あり。そんな中、会話は対話、しばしモノローグ
同然が中心。なぜなにどうしてと、内省のありさまを細やかに描く。その複雑な心理
描写、辛いけどちょっと楽しい、哀しいけど実は嬉しい の屈折した味わいに人間味
あり。とほほと笑いながら、しみじみするねこ。
・
アフタートーク 3:49-4:13PM(24) 40人ほど
鈴江俊郎×マキノノゾミ[M.O.P] （5/4m 土田英生[MONO])
覚え書きにつき、不正確なことをお断り。
鈴江 2人はどんな縁か。同じ京都。マキノさんは4，5年上で、同志社大で第三劇場
という学生劇団で。自分は京都大で学生。第三劇場は毎回、場内満員、熱海殺人
事件とか何度もやっていた。大山金太郎が車で舞台にでてきたりとか、勢いが
あった。
自分は第三劇場の照明のピンを手伝ったら、動きが激しくて外してばかり。アン
ケートで苦情を書かれて、それから嫌いになった（笑）。初対面の印象も偉そうで
…（マキノ すんません）。
マキノさんは東京に事務所があるのに京都で稽古していた（マキノ 3年前まで）
なぜ？。
マキノ お金がかからない。余計な情報が入ってこないので、心が動かない。俺は
ツッチー（土田英生）と似ているから(自意識過剰というか。チキンハート）。
ゆったりと自分の時間でつくれるからいい。東京になぜ来たかというと、京都の客
は、反応がハッキリしない（鈴江 糠に釘。暖簾に腕押し）。知らないよその人に
見てもらいたいと思った。
鈴江 出町柳の回りに友達が集まっていて、飲みに行ったりとかあるんですか。
マキノ 百万遍とか、あるけど。リラックスはできるというのはあった。制作から
京都にいくのはやめてくれと言われて、今は東京でやっています。
鈴江 名所とかしらないでしょ。
マキノ 京都に18年間住んでいたけど、まったく知らない（鈴江 自分は、夏に
大文字焼きの大のところに連れて行く。喜ばれない。）
鈴江 野球の話、わかりますよね。
マキノ 唯一わかるスポーツ。サッカーはぜんぜん、オフサイドが理解できない。
あれを越えられない。ハットトリックは帽子から鳩のイメージ。
鈴江 マキノさんの芝居は迫力があったるけど、終わった後予告編をやっていて、
面白かった。それをやっていた照明家が内でもやるようになって、芝居が全然
違うので不安になったことがある。体が動かないと芝居ができないから、体育会系
の乗りでマキノさんもそうかなと。さっき、クラブ活動を聞いたら美術部。なんで？。
マキノ 妖精の絵とかメルヘンなものを書いていた。乗りは体育会系、正座をして、
近頃弛んでいるとか先輩のお話があった。絵は個人作業だから。正座とかは集まり
が悪い時とかする。自分が部長のときもやった。
鈴江 最近、書道だけど体育会系の部活を取材したことがあった。
マキノ 劇団って体育会系じゃない（鈴江最近は文化系も多い）。芝居の稽古とか
春のキャップとかそんな感じじゃない。（鈴江 ニコニコ笑いながら、きついこと
をするみたいな乗りとか）どんな静かな芝居をやっていても、フィジカルなもの
だから、体育会系じゃないですか。
鈴江 いや。この前東京公演、自分は誕生日だった。ゲネプロ最中に次の出の役者が
ケーキをもってきて、ハッピーバースデイって。ここまで来たかと思った。青年団
って、誕生日おめでとうをやる習慣があるらしいけど、自分の演劇経験はまるで
違っていたので。マキノさんと一緒で体育会系だったので、誕生日、正月やお盆は
興味ないよって（マキノ そんなことはない、お誕生日は必ずやる。ケーキを買っ
てきて、サプライズで。実は俺は余りやりたくないけど、やられたら嬉しいかも）
今日の芝居をみて、体育会系の経験で泣いたこととか、思い出しませんでしたか？。
マキノ 芝居終わっても、打ち上げでも泣いたことはない。でも、どんなつまらない
芝居でも、泣かせに掛かったら、ぼろぼろ泣く。今日も泣いた。日常ではあまり
よくないかも。
鈴江（マキノ 久々に鈴江の芝居をみた）。マキノさんってみたことないのかと
思っていた。
マキノ 風船がどうことか、友達が来るとかこないとかみた。鈴江こそみてない
だろう。
鈴江 私はみて、ツッチーに批判されたことがある。紀伊國屋で遅れて入場して、
そろりと座ろうとした姿勢のまま舞台を見入ってしまって。見終わって、ツッチー
に感動したといったら、鈴江さんは(通俗的なものに感動して）堕落したと
言われた。
鈴江 マキノさんはいろんなところで演劇をされている。自分も長いことやってきて
、芝居を書きたいという欲求が沸かなくてこまる…。
マキノ 沸かないよね、困る。作家って先発ピッチャーみたいに良い試合、いいもの
書けたなと思うと中五日位、中五年位、良い物が書けない。だからスランプが
続いて、5年に一遍くらいホントに書きたい物がくる。それ以外の期間はダメなり
にゲームをつくるしかない。5年に一回周期を唱えている。意味なく書けるんじゃ
ないかという気持ちにはなる。仕事だから書くけど、ゴメンという。H○Kの朝ドラ
はまさにその時期、絞り出しように書いていた。
鈴江 自分の方が真面目に根を詰めて書いてる風だけど、そうではなく。書けないと
やめてしまうという。書くときは睡眠時間が延びてしまう。マキノさんは違うでしょ。
マキノ 明かりを消さない、寝てしまうから。仮眠をして、服も着替えない。劇団の
稽古初日に一枚もないって結構あるでしょ（鈴江 ありますね）。どんな役を
やりたいか、希望を聞いたりする。そんなことをやっていたら寝てる間はない。
鈴江 なんか嫌な話になってきましたが。いつも先輩の背中をみてやっています
ので。私ともども、よろしくお願いします。
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