＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2008/3/6-16 15ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全席ほぼ自由席・整理番号付 予約当日とも1500円
作・演出：前田司郎
照明：山口久隆（S-B-S） 宣伝美術：吉田悠軌 制作：榎戸源胤
票券管理：三橋由佳 制作補：清水建志 主催：五反田団
提携：(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：平成19年度芸術創造活動重点支援事業
出演：
前田司郎 ：男
内田慈 ：女
石橋亜希子[青年団] ：妹
安倍健太郎[青年団] ：田辺
中川幸子 ：彼女
2008/3/8(土)晴 3:37-4:59PM(1'22)入口側下手後方 客席超満員(90?人)
客層：20-30才代中心に幅広く。男性過半数、内田慈ファン？。
客入れ：受付は開場7分前から。左側が支援会員専用。当日券の入場は開演5分前。
ぽちぽちと埋まっていく客席。後、空席詰めあり。間際になると通路に客席をつくる
ので、トイレ行き留意。2面スタジアム客席。正面 ベンチ3椅子2、サイド ベンチ2
椅子1。入口向き演出が多いかな？、でもどこでも可。 折り込みチラシ極厚2cm
ビニール袋入り。パンフ B5 3ページ。物販。台本500円。カーテンコール1回。
候補４年、今回岸田賞を受賞した前田司郎の新作。芥川賞候補となった小説の
舞台化とか。
舞台。１Ｋアパート、ものぐさ太郎部屋。万年床な蒲団と座蒲団蒲団が隣り合わせ。
それだけで一杯なのに、服、お菓子袋、漫画本が散らばり。ちゃぶ台の上に空の
ペットボトル。下手手前に小さなＴＶ、奥に小物入れ。上手の開口から台所・玄関へ
向かう設定。
お話。部屋でごろごろ、たまに拾ったファミコンでＲＰＧ＠ラスボス戦直前の男と、
彼に腹をたてる家主女性の日常。または隣家男との負のスパイラル。
ないないづくしに愛ある視点。ダメな人達、しょうもない人生に愛着を抱く人に傑作
な、本格ゆるゆる演劇。将来の夢も諦め、何とかなるとヘラヘラする無職男。どうせ
死に続けているんだから、働かなくても一緒とうそぶき（でも妙に説得力あり）。
そんな彼にイライラ止まらずも、多分そこらネガティブさが好きなスーパーレジで
働く女（不倫併走中）。金も職も未来の希望もないが、無いものづくしの果てに愛が
ある。なんとなくなけなしに、笑えるほど情けなく、だけど。五反田団の真骨頂が
味わえる本作品、とても愛着を抱くねこ。
役者。ダメなのにもてる男役・前田司郎。延々と木の棒でラスボスを殺す場面。刻む
ような真摯な演技に心を打たれ、うっかり感動するねこ。内田慈。ラストの場面に
ぐっとくる。かに缶の非日常に噴出する真情〜助けにならない慰めに泣き怒りまで
裸の心をみせて素敵。
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