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 五反田団 第36回公演「すてるたび」

 @大崎 アトリエヘリコプター(2008/11/15-25 15ステージ)
 全自由 予約・当日とも1500円

 脚本・演出:前田司郎  宣伝美術:藤原未央子 制作:榎戸源胤
 照明協力:山口隆(S-B-S) 主催:五反田団
 出演:
 黒田大輔[THE SHAMPOO HAT]:次男
 前田司郎 :長男
 後藤飛鳥 :長女
 安藤聖  :次男の妻

 2008/11/21(金)晴 8:05-9:30PM(1'25)最前方下手 客席超満員(100?人)
 客層:20-30才代と中高年男性の大人より。男性過半数。
 客入れ:正面桟敷1 ひな壇に椅子6。脇 椅子2。最前列と入口付近に座席追加して
 対処。床に座ったりの芝居が多いのでそこら留意方。誘導は丁寧。折り込みチラシは
 結構 ビニール袋入りで親切。カフェ64開設。蒸しパン100円とかお気軽。
 物販。台本500円。 カーテンコール1回。

 意外なことに、本拠地アトリエでの初本公演とか。
 
 舞台。背もたれつき椅子4のそれだけ。
 お話。恐怖と思慕の念の的である父親が亡くなった。晩年介護は末っ子夫婦に任せ
 きり、最後は本来他人の妻が看取っている。兄弟達は末っ子の家に集まり、葬儀の
 後、電車で旅にでる。温泉や神社へいったり。飼うことを禁じられたペット、末っ子
 夫婦の子供の話をしたり。そして、葬送のため海へと向かって。
 
 愉快な悪夢、という自由な妄想劇。シリアスな物語を夢のようにぐじゃぐじゃに
 して解体。作家の頭の中を覗きたい系な、不思議な面白さがぞくぞくとシームレス
 に出現。4つだけ椅子をいろんなものに見立てる、野田秀樹以上な機動力が見事。

 自意識過剰な末っ子の孤独と恐怖をベースに、兄弟達や世間の仕打ちが痛面白く
 描かれていく。ていうか、黒田大輔ショー?、なほど全身全霊で表現する演技が
 まあすごい。花束をあげたいねこ。
 

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