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 五反田団「新年工場見学会09〜少女のニセモノ」

 @大崎 アトリエヘリコプター(2008/1/2-4 4ステージ)
 全自由(整理番号付き)予約・当日ともに2000円

 照明:山口久隆[S-B-S] 制作:榎戸源胤

 1「むらさき☆こんぷれっくす」56分 作・演出:前田司郎[五反田団]
 出演:
 大山雄史 :大山子(もてもて)
 木引優子 :ゆりっぺ(タカを慕う)    [青年団]
 内田慈  :薔薇(名門バラ家 お嬢様)
 菊川朝子 :白薔薇(薔薇の姉)      [Hula-Hooper]
 高井大介 :魚小路(名門魚小路家 薔薇の許婚)
 黒田大輔 :加藤タカ(学園の暴れん坊) [THE SHAMPOO HAT]
 安倍健太郎:ウィル・スミス(米国留学生) [青年団]
 椎橋綾那 :チーコ(稲子の部下)
 立蔵葉子 :稲子 (次期生徒会長の座を狙う)[青年団]
 坊薗初菜 :ボウゾノ(シャンソン歌手)
 前田司郎 :竜宮院(大山子のコーチ)
 佐藤沙恵 :ミス・ヒステリー
 齋藤庸介 :運転手 [東京ELECTROCK STAIRS]

 ザ・ノーバディーズ
 中川幸子 :群集
 西田麻耶 :群集
 兵藤公美 :群集

 2 ザ・ノーバディーズ 29分 作詞作曲:肥田知浩
 M1 いかだにのって
 M2 お正月を愛でる歌
 M3 たこわさび
 M4 コントラバスを背負って

 休憩19分

 3 紅牛会 9分
 演者:内田慈、榎戸源胤、中川幸子、西田麻耶、兵藤公美
 奏者:安倍健太郎、佐藤沙恵、佐藤貴子(3のみ)、坊薗初菜

 4「チャゲ&飛鳥のニセモノ」43分 作・演出:岩井秀人[ハイバイ]
 出演:
 中島美紀[ポかリン記憶舎]、平原テツ、墨井鯨子[乞局]、上田遥、
 師岡広明、坂口辰平[ハイバイ、劇団かわぐちてっぺい]

 2009/1/2(金) 7:05-9:37PM(1'20/休19/53)最前方 客席超満員(90人)
 客層:20-30歳代中心、男女半々。着物美人少々。
 客入れ:受付6:20 開場6:35?。隣の工房見学(無料・甘酒付)で埋めるもよし。
 ロビー、廊下は蝶と少女コンセプトで飾られ。正面=釣り椅子1雛段6列、サイド=
 椅子席2列。正面向き演出が多いけど、サイドでも多分大丈夫。開演中は暖房断、
 1,2列目は冷えるので各自対応願いあり。休憩時間にホットワインとお茶をサービス
 折込チラシそれなり。パンフ B5 4ページ。
 物販。ザ・ノーバディーズ CDとカセット。食べ物は、豚梅角煮、黒豆とゆず、
 チーズなんちゃら ドリンクはココアほか。 カーテンコール1回。
 
 五反田団、ハイバイ共同の正月イベント。京都知り合い?のバンド演奏らを挟み、
 ワインなど飲みつつのお楽しみ。

 構成。「むらさき☆こんぷれっくす」恋した女子は男子、しかも日本を救う政界の
 救世主なのであった。おかげで愛憎の行方はジグザグさ。学園ラブサスペンス風
 不条理劇。「ザ・ノーバディーズ」たまを彷彿とする脱力ほんわか系アコ・バンド
 @京都。脇で学園のお坊ちゃま達が小芝居、かと思うとコンテンポラリに踊りだす
 齋藤某。
 「紅牛会」兵藤さんの広い額とリスのような目のバランスがなんともいい、日舞と
 合体ロボ化してる段ボール獅子舞。
 「チャゲ&飛鳥のニセモノ」チャゲ&飛鳥の知られざる物語。漫才の相方、影あら
 ためチャゲを喪い、飛鳥のチャゲ探しの旅が始まる。オーディションにて、チャゲ的
 (ネガティブな、腰が引けた部分)体験談を聞いては飛鳥寸評。善きことと装いつつ
 、利己的なことをいったり、嫌な感じを漂わせて苦笑系。

 フリーハンドで描いた、ゆるい、ゆがみ具合も味わい。「むらさき」の勘違いした
 少女マンガキャラと奇天烈な展開に笑い。どこまでも真面目顔で滅私奉公芝居する
 役者○。身もだえ演技の内田慈がとりわけいい。真面目顔で遊ぶライブと獅子舞。
 「チャゲ&飛鳥のニセモノ」傷の舐め合いなセラピー設定にも関わらず、主張の
 齟齬、対人の恐怖や危うさ、怒り、あきらめら歪みがぽつぽち現れ。時々の感情
 表現や流れを鋭い観察眼で描く、岩井秀人らしい会話劇を楽しむねこ。坂口辰平の
 粘着ぶりが見事。妄想小爆発な、前半の漫才と鋭いつっこみ、終盤の混沌した
 歌唱場面も面白し。

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