＠東池袋 あうるすぽっと(2009/2/19-3/1 12ステージ)
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全指定 前売・当日とも5000円 学生割引4500円 としま未来友の会4500円
＠福島 いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場 3/7 1ステージ
原作：アントン・チェーホフ 英訳：マイケル・フレイン 翻訳：小田島雄志
脚本・演出：山崎清介 照明：山口暁 音響：角張正雄 美術：松岡泉
衣裳：三大寺志保美 演出補：小笠原響 舞台監督：井上卓 制作：峰岸直子
主催：華のん企画 共催：財団法人としま未来文化財団
出演：
木場勝己 ：ワーニャ
伊沢磨紀 ：ソーニャ(教授夫人の娘、ワーニャの姪）
松本紀保 ：エレーナ(教授夫人)
柴田義之 ：セレブリャコーフ（退職教授）
戸谷昌弘 ：テレーギン（従僕）
小須田康人：アーストロフ（医師）
楠侑子 ：マリヤ・ワシーリエヴナ（ワーニャの母）
2009/2/21(土)晴 2:05-3:57PM(1'51)中段下手 客席7割(200人)
客層：老若男女、大人よりに幅広く。女性7割。
客入れ：最後尾とサイドに空席。舞台が下手向き、別れての演技が多し。やや離れ
た中央下手寄りがいいかも。選べないけど、TIKETS@TOKYOで割引当日券予約あり。
折り込みチラシそれなり、この劇場は不要チラシ置き場はおかないのかしらん。
パンフなし。 物販。パンフ B5 25ページ 山崎清介×小田島雄志対談、
役者・1ページづつ、背景資料など。 カーテンコール2回1分。
山崎清介演出・チェーホフシリーズ第二弾。
舞台。庭を望む白木の続き部屋装置を、下手側へ大きく斜におき。中央に6人掛け
のテーブル、上手中程に茶器やらおいた小テーブル。奥へ部屋、下手に椅子数脚と
コート掛け。いずれも頭上にシャンデリア。戸外の斜路を下手、テラスと丸テーブ
ルを上手に置き。
お話。19世紀末のロシア。長年の援助努力の甲斐も無く、裏切られたワーニャ伯父
の怒りと絶望、彼を慰める姪ソーニャの健気な再出発の決意。
歯切れ良く、表情豊かなチェーホフ劇。美味しい街の洋食屋さんみたいな親しみと
満足感を抱くねこ。こういうのがいつも観られたらいいのなあ。できる役者達ぞろ
い。実年齢に近い役柄のナイス・キャスティング、確かな演技力で応えて古典再生。
煮え切らず、後ろ髪引かれ隊な登場人物を型にはめて殺さず。絶望と愚痴ばかりの
寂しい饒舌と、言葉と裏腹にわき出る欲望と怒りのとほほな同居、互い共鳴の豊か
な沈黙を、ほどよい案配で活写。歯切れのよさは、古典と口語演劇をバランスよく
ブレンドした台本によるとこも大。転換の音楽は、なんと高田渡。おなじみの短い
手紙など、辛辣も美しく暖かな楽曲がチェーホフに良くあい。そんなこんなで山崎
さん、グッドジョブ。
役者。木場勝己・ワーニャ。悲嘆に沈まない明るさがほどよくあって、素敵。伊沢
磨紀・ソーニャ。娘の心に寄り添う、その真摯さに感動。小須田康人・アーストロフ。
屈託した、でも真正面メロドラマしてる二枚目ぶりにほよよ。
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