＠新宿2丁目 タイニイアリス(2009/4/10-13 4ステージ)
http://www.tinyalice.net/
全自由・スタンディング 前売り2300円 当日2500円
作・演出・美術・作曲：Dr.エクアドル
音響・照明・進行：オスメ吉祥寺、千鳥格子、お花さん 制作もろもろ：バボ
出演：
Dr.エクアドル ：ゆきお
アグネス・マトン：民代（ゆきお母。母乳が止まらない)
若人あきこ ：神崎夫人(金満一族。幸福な家庭を憎む)
碓井清喜 ：神崎夫
よしたか２ ：牧場主
病気マン ：園長（動物園園長）
ビニール100％ ：女医
ダイヤモンド☆FUYUKAI ：ネズ代
ごとうはるか ：客
植松ベーコン ：茂
本物の動物たち（ニワトリ、鳩、ホルスタイン(牛)、白羊、黒羊、白ヤギ、
黒子豚、ハムスター、ねこ、がちょう、ウサギ）
2009/4/12(日)快晴 7:30?ー8:48PM(1'18 ）主に奧側 客席超満員(80?人)
客層：20-30才代中心、中年層ちらほら、男性過半数。カップル結構。
客入れ：整理番号配布。荷物預かりあり。劇場前に11人、脇道に残り整列。スタン
ディングなこと、服が汚れても劇団は責任を負わないことをアナウンス。今回は
レインコート販売なし（常連客は各自持参。匂いやダスト対策でマスクをつける人
もちらほら。）。自分の身は自分で守る用新聞紙は全員配布。開演定時8分前から
入場。劇中１シーンが早速展開中。通常舞台側の上方、座れる席が早い者勝ちで
開放。必ずしも安全ではないことの断りあり。折り込みパンフ A4 1枚 配役、
スタッフ、予定。物販。CDほか。
公演のたび出入り禁止の彼らを受け入れる数少ない劇場、再登場。
会場。入口に祭り提灯。三方上方に檻回廊。入口と反対・長辺の下部にも設置。
両端にスケボー用湾曲スロープ。下がって加速効果、上がって激情鼓舞。フリー
スペースとした劇場中にお客みっちりとスタンディング。眼前や間を役者達が
疾走、動物たちが放し飼いに闊歩、飛び回り。
お話。展示がニワトリと人間だけでは、閑古鳥の動物園。子ども達にいたぶられる
飼育人間が夢みるのは母親のこと。母乳が潤沢なスーパーウーマンとして、乳母の
勤めに出ては半年は帰らない。子どもは孤独に震えるのだった。
そんな母が真面目に行方不明。セックスレスの上、授乳の権利さえ奪われた乳母方
の奥様は、幸福な家庭を逆恨み。乳母にスッポンを飲ませて絶倫化、黒い毒母乳を
出すよう人間改造。夫と息子を殺害の上、キャラクターにより淫猥なショーが
売りのセックス・ディ○ニーランドを設立する。
性欲に飢えたキャラクター達は園内に留まらず、町の女を襲う、蛮行へと走る。
恋人を奪われたりで、打倒！、セックス・ディ○ニーランドに燃える、園長と展示
人間は、珍しい動物を集めて起死回生。
客を奪われた奥様は怒髪天、ここに一大決戦の火ぶたが切って落とされる。と思わ
れたが、リアル動物の愛らしさにキャラ達は腰砕け。彼ら、実は若くして老いて
しまうプロジェリア症候群の子ども達は、優しい心を取り戻し、奥様に反旗を
あげる。絶望した奥様は崖から投身自殺。母親と2人きり、展示人間となった男は
憧れの母の母乳を独占した喜びに震えるのだった。
劇場内「にぎやかどうぶつ横丁」状態、楽しいね。本物の動物と一緒に体感演劇。
生き地獄、阿鼻叫喚な場面でも、動物（とくに牛）が登場すると、和んでしまう
リアル動物のすばらしさ。これを雨合羽、マスクで飛び物と臭気対策の常連客は
異様だけど、 平服で楽しんでいる方々はなお大胆（これも動物効果？）。実の
ところ、床の糞対策が落とし穴？、ねこは平気だったけど。
裸の男が駆け回り、レッドゾーンの女優が弾け回り。否が応でもリアルな身体を
感ぜざる得ない、ていうかビバ・パッション。虐げられたモノ、暴力をふるうモノ
の双方に哀しい訳があり、暴走芝居に呆れ笑いながら、胸チクリ。ミュージカル
場面はノンストップ。ミッシェル・ルグランか？という、ほぼ全編音楽語り。
ラテン転調ら、聞かせて楽しいところ。
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