＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2009/4/20,23,28,5/1,2,4,5 7ステージ）
http://www.komaba-agora.com/
作・演出：中屋敷法仁[柿喰う客] ほかデータはこちら
出演：
伊東沙保 ：みゆきせんせい（最強の保育士。とある事件から幼稚園を追放される）
荻野友里[青年団]：かんざきせんせい (規律を重んじる誇り高き保育士）
川田希 ：えんちょうせんせい(幼稚園の首領(ボス)）
大道寺梨乃[快快]：しょうこせんせい（新米保育士）
三澤さき ：あゆみせんせい（保育士。血の気の多い好戦家）
田中佑弥 ：おさむせんせい（保育士。やる気は十分）
川口聡 ：まことちゃん （やんちゃな園児）
武谷公雄 ：りゅうのすけくん（オマセな園児）
今村圭佑[Mrs.fictlons]：だにえるくん（?）
永島敬三 ：まことちゃんのパパ（会社員。父子家庭）
2009/5/2(土)快晴 12:07-1:16PM(1'11)中段中央 客席超満員(100?人)
客層：20-30才代中心に幅広く、男女半々。
客入れ：幾たび少しずつ模様替えの教室模擬ロビー。整理番号順に入場、2階席も
入る盛況。折り込みチラシ極厚、ビニール袋入り。パンフ B5 3ページ。
学校掲示乗り。物販ほか共通。 カーテンコール1回。
かの少年Ａとは成らなかった、タメ演出家の今とあの頃競作企画。海外公演も行っ
た柿喰う客主宰・中屋敷法仁作品。
舞台。上手奥、下手手前にベージュな劇場引き幕。
お話。幼稚園に激震が走る。最強伝説をもつ保育士・みゆきせんせいが帰ってきた
のだ。技術、胆力とも備わった園児指導の達人と呼ばれながら、禁断の学芸会が
もとで失脚した彼女。復帰は人望厚いボス・園長自らの判断とあって、一端は剣を
矛に収めたせんせい達。今再び、やんちゃでおませな園児を巡り、せんせい達の炎
の指導バトルが炸裂する。
痛快のきわみ。鮮やかに活性化された舞台、沸き立つアドレナリン。薬やってない
か？な、ハイテンション演技で縦横無尽。すべての役者から、120％超の力が引き
出されてて、見応えがっつり。照明、音響ら、小気味よいスタッフワークも○。
奇抜さだけでない、演劇的明喩と暗喩の味わいもまた上等。まるで対戦アニメ、
対決マンガな超演劇フォーマットに、社会と個人、自分探しや自己実現な人間ドラ
マを裏打ち。少年期に未だ惑う大人のありさまを浮かばせる。脇や伏線のキャラ
設定が心憎く、その一言が期待違わず、面白い。柿喰う客の次回作が楽しみに
なったねこ。
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