＠下北沢 本多劇場(2009/11/18-29 20ステージ)
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全指定 前売5000円 当日5500円 高校生割引2500円
作：マキノノゾミ 演出：高瀬久男
美術：柴田秀子 照明：古宮俊昭 音響：松本昭 衣裳：竹原典子
舞台監督：鈴木政憲 制作：加藤健一事務所
出演：
加藤健一 ：猪原正義 (元高校教師)
小泉今日子：野村市恵 (正義と元同僚、中学教師）
占部房子 ：猪原智子 (正義の娘)
石坂史朗 ：徳永光太郎 (地元警察官)
海宝直人 ：藤井秀一 (バイク事故を起こした受験生)
鈴木幸二 ：片山仁志 (智子の恋人)
滝田裕介[俳優座]：猪原平八 (智子の父）
2009/11/29(日)曇 7:04-9:31PM(62/休14/68)最前方上手 客席ほぼ満員(380？人)
客層：中年層半数の大人客席、女性過半数。
客入れ：当日券 最後尾とぱらぱら数席。補助椅子無し。折り込みチラシ少々。
パンフなし。いつも通りプラカードで携帯断願い、滑舌のいい諸注意アナウンス。
物販。パンフ A5 20ページ。読み物結構。舞台となった静岡川根町紹介。
カーテンコール3回3分。
2000年初演作(演出：鈴木裕美)、30周年のカトケンにて上演。
舞台。庭に面した木造旧家。12畳の座敷、下手に仏壇、中央座卓、上手に小さな机。
上手土間〜雑貨屋店舗の商品棚。縁側から緑一杯の木庭が望め。
お話。30年前の静岡。主の男は元高校教師、15年前生徒との同性愛疑惑が元で辞職
今は老いた父と30歳娘と同居し、茶畑耕作や雑貨屋を営んでいる。その春にバイク
事故で亡くなった友人を悼んだ高校生が訪ねてくる。事故当時、世話を焼いた主は
どうにも彼が気がかりで、滞在を奨める。やがて、高校生の抱えていた秘密、そして
高校教師の退職の真相が明かされていく。
カトケン・ウエルメイドプレイを久々堪能するねこ。濃密でスリリングな会話劇。
ドタバタ調の前半、どシリアスな後半、いずれもしごく丁寧に描かれ。夏の田舎な
まったりとした空気も表現しての人間模様は一層滋味を感じさせ。丸く収まるラスト
はまるで「お芝居」だけど、それも品が良くて心地良いねこ。
主人公役・加藤さん。骨太で暖かい。娘役・占部さん。溌剌とした中の繊細な気持ち
の現れ◎。老いた父役・滝田さん。なんともいえず飄々とよく。主人公を慕う女性役
・小泉さん。パリッと堂々とした女優ぶりで、気持ちいいねこ。
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