＠下北沢 ザ・スズナリ(2010/3/12-16 7ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3500円 当日3800円
作：佃典彦[劇団B級遊撃隊]
演出：はせひろいち[劇団ジャブジャブサーキット]
舞台監督：高橋淳一 照明：Jimmy((株)フリーウェイ)
音響：岩野直人(ステージオフィス) 宣伝美術：山内哲也((有)スープ)
宣伝絵：蒲公英 制作：島田敦子(J-Stage Navi) 早川あゆ(J-Stage Navi)
アフタートーク 3/13s はせひろいち 流山児祥 小林七緒 蒲公仁
3/14m 佃典彦 大西一郎 出演者ほか
出演：
寺十吾 [tsumazuki no ishi]：星野仙吉(オーナー) 中原和宏 ：川上健太郎（新入り） 加地竜也 ：中村（野球小僧） 宇鉄菊三[tsumazuki no ishi]：宇野春雅（古参10年） 釈八子 [tsumazuki no ishi]：高木定道（漢字が苦手） 蒲公仁 ：大島憲弘（半年） 岡島博徳 ：落合 （民生委員） 伊東由美子[劇団離風霊船] ：谷沢恭子（昭和の匂いがする女） 佐藤華子 ：理沙 （女子高生）
2010/3/12(金)晴 7:35-9:24PM(1'48) 最前列中央 客席ほぼ満員(130人)
客層：中年層中心に幅広く、お友達関係多め、女性過半数。
客入れ：最後尾以外ひな壇に椅子席の通常。開演前注意は球場アナウンス仕立て。
審判はお客のみなさん、打球の行方に注意、一部喫煙シーンがあることを了解願い
たいなど。 折り込みチラシ それなり。パンフ B5 3ページ。挨拶、配役、
スタッフ、予定。物販。出演者の野球カード 3枚 400円。カーテンコール 1回1分。
久々にみるおっさん演劇人企画・ガマ発動期。曲者の作家と役者を取りまとめ上等な
はせ演出にて上演。
舞台。斜におかれたリアル？なバッティングセンターのラウンジ。古びたコンクリー
ト打ち放し壁。半地下の窓、下手に出入口、窓からはネットが見え。上手にカウンタ
ー。棚に保険用品、脇にトロフィー。中央80年代喫茶なＴＶゲーム卓と小型ブラウン
管テレビ。下手壁沿いに、金属バット立て、トイレドア、自販機、ベンチ。
お話。ホームレス達を集め、住所を与え、生活保護費を巻き上げる男がオーナーの
元バッティングセンター。従いながら勝手気ままなおじさん達に、オーナーの怒り顔
も諦め半分。そんなところに、オーナーの元妻・実はソフトボールの国際強化選手が
連れ子とともに宿を借りにくる。後ろ髪が控えていたオーナーは嫌々承諾。さらに、
おじさん達の一人が突然変異した超人的な豪腕投手と知られて、様相が激変する。
鍛え上げて草野球で優勝、プロスカウトで金と夢を叶えると、オーナーはやる気。
彼もまた夢を追う高校球児だったのだ。ところが思った通りに事は運ばなくてという
お話。
ユーモアとペーソス、敗者復活しないけど、愛ある人生エール劇。憎まない悪人と、
隷属の哀しさとおかしみある落伍者達の人生、人間模様。才能があっても中途半端と
いうシニカルな物語なれど、愛ある暖かい視点でほっこりと見られ。中年役者を中心
になんともキュートなキャラ揃いであることも相乗。ねこは久々の伊東由美子さん。
華も男気もある見事な女優ぶりで素敵。「少女仮面」、観に行こうと思うねこ。
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