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 劇団唐組 第47回公演「ひやりん児」

 @新宿 花園神社・紅テント(2011/4/30,5/1,7,8 6/4,5,11 7ステージ)
  @大阪 元精華小学校グラウンド 4/23-24 2ステージ
  @鬼子母神 5/21,22,28,29 4ステージ
  @明治大学・駿河台キャンパス 陽だまり広場 5/14-15 2ステージ
  (震災影響で水戸公演中止。「東日本大震災お見舞い公演っ」)

 作・演出:唐十郎 音楽:安保由夫、大貫誉 舞台美術:劇団唐組
 制作:劇団唐組制作部 デザイン:及部克人 絵:合田佐和子
 データ作成:海野温子 制作:劇団唐組制作部 協力:(株)文化印刷
 出演:
 稲荷卓央 :尾加良(豆腐屋。失踪した水島を捜す)
 赤松由美 :路子(クラブ渦巻のホステス)
 藤井由紀 :藻八重(水島の妹)

 唐十郎  :水島(放浪の男)
 辻孝彦  :曽根(クラブ渦巻の経営者)
 大美穂  :夕月(元クラブ経営者のイロ)
 久保井研 :波坂(告発する青年)
 気田睦  :ガンモドキ氏(神父牧師で弁護士)、スクリュー男
 大石亜衣、轡あずみ:スクリュー男(曽根の部下)

 土屋真衣 :江島(アパートの主婦)
 岡田悟一 :アパート主婦の亭主
 大鶴美仁音:ユズ(尾加良を弁護する少女)

 2011/5/1(日)小雨 7:00-8:04PM(30/休10/22)最前列中央 客席6割(110人)
 客層:中年層と20歳代、男性過半数。
 客入れ:いつもののように劇団40人、プレイガイド60人、当日10人で列をつくり。
 開演定時15分に一斉入場。ゆるめのテントで楽ちん。最前列は自分の身は自分で守る
 ビニール用意。飛び込んだりするけど大丈夫。折り込みチラシ少々。パンフはチラシ
 物販。関連本いろいろ。カーテンコール1回2分。

 ついに1時間を切ってしまった、唐十郎新作公演。
 舞台。路地装置。下手から表に大根を干し、植木鉢をストックした民家、路地、
 引き戸がしまった店舗、路地、奥に商店街のアーチと飲み屋店名一覧がのぞき。
 上手端がタバコ屋。ショーケースに生活雑貨も置かれ。

 お話。豆腐売りの青年は妹とともに、情け心から失踪したおじさんを探す内、
 宝石やら漁業権やら、しがらみのある人々の争いに巻き込まれ、隠された事の真相に
 迫っていく。

 すごい映画の予告編をみた気分。目眩くモチーフとくせ者キャラが続々登場するのを
 、ジェットコースターに乗ってみたような。物に思いが宿る得意の手法が全面。
 ルビー、青銅の魔神(魔剣?)、絡まる糸こんにゃく、ゆず、呼吸用ホース、がん
 もどき、そしてさまよえる一個の豆腐…。なにがなにやら訳がわからないが、
 がんがん物語が進んでいく。それ自体が快感で、もはや台詞を音、折々の感情を
 波動として体感、うっとりしてしまうトリップ状態ねこ。

 唐先生はいいところで登場、美味しいとどりとの定番。登場は地味だけど、後半は
 期待通りに「潜って」くれ。カーテンコールでは、もっと長時間潜ると意気込み。
 苦笑ねこ。唐組役者陣は輝きまくり。とりわけ赤松さんが大サービス。

 
 
 鯉のぼり添え

 

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