＠三軒茶屋 シアタートラム(2012/2/3-5 3ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全自由（整理番号付）一般3500円 当日4000円 学生3000円
友の会会員割引3200円 せたがやアーツカード会員割引3300円
振付・演出・美術：鈴木ユキオ 照明：加藤泉 サウンドデザイン：齋藤梅生
舞台監督：鈴木康郎 衣裳スタイリスト：ito 宣伝美術：市川敦子
制作：アシミネナオ 主催：金魚（鈴木ユキオ) 協賛：資生堂
助成：公益財団法人セゾン文化財団、財団法人アサヒビール芸術文化財団、
芸術文化振興基金、EUジャパンフェスト日本委員会
後援：世田谷区 認定：企業メセナ協議会
出演：
EVANESCERE(27分) 鈴木ユキオ
密かな儀式の目撃者(52分) 安次嶺菜緒／堀井妙子／赤木はるか／町田妙子
2012/2/3(金)快晴 7:35-8:57PM(27/52)前方中央 客席ほぼ満員(170人)
客層：20-30歳代最多、大人寄りに幅広く。女性過半数。
客入れ：椅子はE列最前、その前に桟敷1列。開演10分前に当日券12人ほど着席。
折り込みチラシ厚め。パンフ B5 3ページ。挨拶、プロフィール、スタッフ。
物販。ビデオほか。 カーテンコール1回1分。
鈴木ユキオの新作は、自演ソロと女性カルテット作品。
・EVANESCERE
構成切れ切れ覚書
・蒼茫の明かり、ノイズめいた音楽、ぽつんとソロ。ゼリーの中にいるように、
緩急をつけて間断なく、くねくねし。
・一瞬のフラッシュがきっかけ。上着を脱ぎ。白々とした明かり。泡沫がたてる
ような音。片足立ち、片手伸びで一瞬間ポーズして中空に固定、バランスしては
連綿と動き。
・うなり、ハム音。聞き耳をたてる。手、足を引かれるようにして、解放されて
揺らぐ。
・白熱電灯３つを床。中で揺らぎ倒れる。電球をもち、腹に抱え、軽く身もだえる。
電球を片足をのせてバランス、重さを推し量るように動き。
・電球を大きく振り回し。逆に電球から作用されたかのように動き。電球を体に
当てる、掲げるなどして絡み。床によせて置いた電球の真ん中に伏して、
ひしゃげる。
なかなかに目がはなせないスリリング。舞踏めいたポーズ、その動きは連綿と止まる
ことなし。自発する体を常時モニタしながら試み、併せ重力や電球といった作用にも
気を配ってるよな。静止はして見えても、常時アイドリングしてるよな。構成と
動きに加えて、がっつりした身体のさまをみる楽しみもあり。なかなか堪能ねこ。
・密かな儀式の目撃者
構成切れ切れ覚書
・緑服の女 くねくねしとソロ。赤服の女が離れ立ってポーズ。緑が倒れ伏すと
白シャツの女が弾けるように走り込み。赤の呪縛がとけて動き出す。ユニゾン
いれて、床、立ち走り、また床ダンスしながらしだい激しく。倒れる緑の頭を
なでる赤。
・音楽、リズム入り。3人の時間差を置きながらのユニゾン。上体を押し下げる
よな、動きをリレー。２人は残り、倒れ、引かれて、静止と激動と互いに
作用しあうように。4人目が入り、激動。２人が対峙するフォーメーションで
ユニゾン。手をつなぐ。トレースする振り。
・レイジーにジャズヴォーカル。床ダンス、スイングしながら前進。くねくねし
振りと床でポーズ。
・しゅんと神秘的音楽。赤が荒くれ、ユニゾン、その場ステップ、麻痺。蒼氓の
明かり。緩急をいれて手足を振り上げ、静止。互いの顔をみやり確かめて、
離れる空を見上げ。
・3人とりどり。デュオ＋ソロ。最後はトリオ。
振り付け以上のそれぞれに自発する動きに興味しんしん。加え惑星間重力といった
互いの作用が現れては消えて油断ならず。天衣無縫を絵に描いた構成に物語性は
感じられずも、ここは自発ぶり（特に緑の子）を堪能するねこ。
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