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 工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10「楽園!」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2012/02/15-19 6ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 前売3300円 当日3500円 学生2800円
  @大阪 in→dependent theatre 2nd 2/9-12 5ステージ

 作:サリngROCK[突劇金魚] 演出:山口茜[トリコ・A・プロデュース]
 舞台監督:岡一代 舞台美術:堀容子、池田ともゆき
 照明:徳田芳美((有)アート オー) 音響:金子進一(T&Crew)
 宣伝美術:粟根まこと 小道具:伊藤由樹 制作:righteye
 企画制作:工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10
 主催:工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10
 提携: (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 出演:
 岩田由紀  :OL(今は失業中)
 工藤俊作  :アバラ(セールスマン)

 中村茂昭  :ナガレ(同乗する若者)
 原真[水の会]:神田(とあるサークル代表)
 村木よし子[劇団☆新感線]:母(ナガレの母)

 上田展壽[突劇金魚]:光(逃亡者)
 蔵本真見[突劇金魚]:林檎(光の連れ合い)

 久野麻子[スイス銀行]  :愛子(アバラの妻)
 久保田浩[遊気舎]    :課長
 保[兵庫県立ピッコロ劇団]:店長

 2012/2/17(金)小雪 7:35-9:01PM(1'25)中段中央 客席9割(40人)
 客層:30歳代平均かな、女性過半数。
 客入れ:開場時10人ほど、椅子4、後1列追加。作家自ら、丁寧に客入れ対応。
 映像を多様、テキストを上方に投影するので、中央寄りでやや引いた席がいいかも。
 折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。
 次回公演。12/6-9「血、切ってみる」(仮)@OFFOFFシアター。樋口ミユ作、岩崎正裕
 演出。 物販。作家小説本。 カーテンコール1回1分。

 関西の俳優・工藤俊作プロデュースユニット。22年目?で初の女性作演出を迎えた
 とか。今回、東京初公演。

 舞台。黒い平台の島舞台。正面壁をスクリーン。ゲーム画面めいたり、脳内映像を
 フラッシュ、テキストをCG化、人形らの小道具芝居を投影したり、大活躍。
 壁には通常ドアとどこでもドアが仕込まれて、劇的演出。

 お話。恋に破れ、仕事は首になった冴えないOLと、不甲斐ないセールスマンが
 聞き及ぶ楽園へと向かうも思うに任せず、寄り道ばかり。ロードムービー風逃避行。

 自由な物語と多彩な演出が楽しい。ネガティブもアグレッシブな人々を描く勢い、
 テンポやよし。欠落感を埋めようと、危険な頼りにすがる痛い人が続々登場。
 サリngROCK の独特の内省会話と毒気ある物語をメリハリ効かせ、漫画に演出。
 シームレスでスピーディな展開に、ト書きや周囲会話の映像投影で主会話を
 際立たせるフィルタ効果を加え、手際よく進行。しゃっきり、スパイシーな舞台が
 小気味よいねこ。

 手練の役者陣を揃え、刺激的も旨口の演技で充足感さらにアップ。エキセントリック
 なストレートプレイ・村木よし子。遊気舎じゃみられない、踊る課長芝居が見物の
 久保田浩。怪しく愛嬌、保。がとりわけ。舞台至近のアゴラで観られて嬉しいねこ。

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