＠下北沢 OFF・OFFシアター(2012/12/6-9 5ステージ)
http://www.honda-geki.com/offoff.html
全自由 前売3000円 当日3200円 学生2500円
＠大阪 ウィングフィールド 11/29-12/2 5ステージ
作：樋口ミユ 演出：岩崎正裕[劇団太陽族」
舞台監督：岡一代、永易健介 舞台美術：岡一代 照明：池辺茜 音響：大西博樹
映像：サカイヒロト 映像オペレータ：津久間泉(大阪)、奥野友理奈(東京)
肉体表現指導：ヤザキタケシ 宣伝美術：粟根まこと イラスト：土谷稔
制作：プロジェクトKUTO-10 提携：ウィングフィールド 助成：芸術文化振興基金
助成事業、大阪市助成公演 主催：プロジェクトKUTO-10
出演：
工藤俊作 ：モトアケ
久保田浩[遊気舎」：カナサキ
保[兵庫県立ピッコロ劇団]：クニトコ
中道裕子 ：ラブリーエンジェル、トモダチ
千田訓子 ：ハニ
佐々木淳子[劇団太陽族]：アワヤ
堀江勇気 ：タノメ、モトアケJr.
樋ロミユ ：放置されたヒトリモノ
2012/12/08(土)晴 3:02-4:22PM(1'19)最前方より 客席7割(30人)
客層：20-30歳代中心、お友達関係、コアな演劇ファン…。女性過半数。
客入れ：整理番号順だけど、開場時で5.6人。ベンチ1、椅子3列。折り込みチラシ
それなり。パンフ A4 3ページ。挨拶、配役、スタッフ。次回は来年は休んで再来年
とか。物販なし。
今回作家は樋口ミユ。11月大阪での作演出公演、当月京都での映像出演とねこには
彼女の舞台が続いてる印象。
舞台。半透過のシャワーカーテンの向こうにお風呂装置。上手側に一段高くユニット
バスと壁。生ギターと歌担当の演出・岩崎正裕さんが客席側下手に常駐。
お話。父親の葬儀、その死に向き合い受け止めることができない息子の惑いの物語。
なんだろうけど、物語は過去と現在、現実と幻想がごっちゃとなり、重層、併走して
やっかいなものに。その父親は生まれてこなかった娘を探すため、セーラー服を
着用し街頭に立つ。息子が幼い頃失踪した母親は木彫アーティストで、木の枝を
赤ん坊としていつも抱いていた。これもまた生まれなかった子供とともにあり、
共通するのはリアルな血(縁)の喪失または不在という。そんな根無し草な親子の
傍らにはぼやきながらも現実に生きる男達、女達がいて、彼らを見守っている。
主体はシンプル、視点は複雑。これは誰の物語りなのか、重なり連なり、足下が
定まらない。父親を追いながら自分を探す青年を感じるくらくら感が興味深いねこ。
女達は地に足がついて、浮いている男達を悪戯に微笑み眺めている。作から演出への
挑戦もあるかのと勘ぐり。役者は生々しく、ガチンコで演じ。父役の工藤さんは
でずっぱり、汗だくの困り顔が愛おしい。母で木彫アーティスト役佐々木さんが
ハイテンション、キテル感で迫り、世界に捲き込み。
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