＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2012/4/14-23 14ステージ)
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/
全指定 一般3500円 初日割引2500円 ガールズナイト 女性2500円 男性5000円
平日昼間割引3000円 乱痴気公演（全キャストシャッフル)3500円
敬老（60歳以上）3000円 学生2000円 高校生以下1000円
＠伊丹 AI・HALL 4/27-30 6ステージ
作・演出：中屋敷法仁 舞台美術：原田愛 照明：松本大介 音楽：佐藤こうじ
音響：上野雅 衣裳：高木阿友子 メイク：田中順子 演出助手：入倉麻美
舞台監督：棚瀬巧 宣伝美術：山下浩介 宣伝写真：引地信彦 映像撮影：竹崎博人
票券：北澤芙未子 制作：斎藤努 制作協力：righteye／PAMC 提携：アイホール
共催：（公財）武蔵野文化事業団 企画：柿喰う客
主催：柿喰う客／ゴーチ・ブラザーズ
出演：
深谷由梨香：マクベス
内田亜希子：マクベス夫人
荻野友里[青年団] ：ダンカン(スコットランド国王)
我妻三論子：マルカム
葛木英 ：バンクォー
佃井皆美 ：マクダフ
小野ゆり子：ロス
斎藤淳子[中野成樹＋フランケンズ] ：レノックス
藤沢玲花 ：ドナルペイン、フリーアンス、マクダフの息子、シーワードの息子
葉丸あすか：暗殺者、アンガス、シーワード
渡邊安理[キャラメルボックス] ：血だらけの男、門番、侍女、暗殺者の相棒
岡田あがさ：医者、ヘカデ、マクダフの妻
七味まゆ味：一の魔女
新良エツ子：二の魔女
きたまり ：三の魔女
2012/4/18(水)晴 7:33-8:59PM(1'26)最前列中央 客席超満員(210人)
客層：20-30歳代中心、男性のが多めかな。スーツ姿も結構。
客入れ：チケットと座席評の文字が小さくて、薄暗い場内だと読み取り難。
案内誘導は必要十分にあり。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。挨拶、
配役、予定。次回本公演 9-10月「無差別」＠東京芸術劇場。女体第三弾 来年2月
「発情ジュリアス・シーザー(仮)」。物販。パンフ A4 オールカラー 26ページ
1000円 マグカップ800円 あとＴシャツ？。 カーテンコール演出込み1回。
オール・フィメールのシェイクスピアシリーズ第2弾。
舞台。矩形3重のフラット平台。真ん中が黒い大理石。
お話。スコットランドの武将マクベス。三人の魔女にそそのかされて、王と盟友の
武将を殺し、王位を我がものに。しかし、王の遺児に討たれてしまう。
武将ならぬ執事マクベス、婦人は侍女なメイド姿。虐げられた忠臣が自己実現がため
に、その絶頂を得ようとするが貶められるな趣味趣向。台詞はくだけた口語、音楽が
鳴り続けて、リズムに乗って動き、正面きって語りまくりの先祖返り小劇場・中屋敷
様式。常識人が狂気に駆られる展開は面白いけど、余りに哀れで死にたくもなったり
(しないけど）するねこ。地味な主人公達の周囲は派手で濃厚なキャラ揃い。心理劇
の反面、演出はショーアップされていて、肩凝らず楽しむことができ。
アフタートーク 9:05-9:29PM(24) 6割方居残り
七味まゆ味、中屋敷法仁
公演のトレードマークをプリントしたジャージの2人。
中屋敷 さまざまな種類の作劇をしていると劇団紹介。
七味（女っぽい役はどうですか）普段やらないから楽しい。プランはセクシー目
だけどドロドロではなく、女女。今日はかわい目だったかも。
中屋敷 マクベスが鬱々なので、魔女もそうだといや。横浜レゲエ祭にいったら女の人が
水着で迫ってきて引いた。主従の鬱屈した関係、鬱屈した役柄がどんな人に引く
のかなと考えて、それはセクシーだなと。
男の子は自信がないので、天海祐希にはうーんとしてしまう。篠原愛実（だっけ）
にはぐっとくる。マクベス夫人は頭のねじがずれていて、うわーとなる。
（明日は乱稚気公演だが）役者さんの出自がバラバラ。意識して、弱点が露わになる
役をやってもらう。俳優のもっている武器が使えない状態だと、違う一面が見えて
くる。
質問コーナー
Q1 マクベスが絶望する終盤で明るい演出にしたのは？。
マクベスは錯乱していない、運命なんて信じない、いつまでも信念がない。信じない
といっても、時々恐れはする。あの場面は祝福ではなく、呪い。おめでとうは裏から
言えば、破滅へ導く言葉。言葉の表だけでとってはいけない。七味さんはいい俳優
ですねというのは毒である。おめでとうは、その後のおめでとうスコットランドの
場面に繋げたかった。（更質問 斎藤淳子さんはどうですか）システマティックな
思考能力をもちながら、感情と身体の反応がとてもいい俳優さん。
Q2 君付けの意味
マクベスは忌み嫌われる演目。血だらけの舞台で、いかにも現代演劇で上演される。
今回は清潔感を出したかった。血だらけの言葉があっても血だらけの凄さはだせない。
俳優の力と演劇のイリュージョンでみせる。君付けにするのはマクベスのダサイ感じ
、魔女との差別感を出したかった。ホラーと不安は血だらけのありさまからは
でない。マクベスを演じる俳優は、すでのビジュアルで殺しそうなのがほとんど。
びしっとした奴がナイフを持ってやっちゃったよ〜感をだしたかった。
Q3 参考にした翻訳
大好きすぎて、日本ででている全ての翻訳本、あと原文もなんども読んでいる。
先輩！！と呼びたいのは演劇集団円の安西徹雄さん。All hail Macbeth を
万歳マクベスでなく、へーい！マクベスと訳した。なんでもやっていいのだなと
勇気をもらった。原文が結構いい。明日ではスで抜けるので嫌、Tomorrow と
原文のままにした。原文の話しは俳優がうんざりするほど、稽古場でしゃべって
いる。
評判がよかろうが悪かろうが第三弾をやります、よろしくお願いします。
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