＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2012/9/14-24 15ステージ)
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全指定 アリーナ7 4800円 一般3800円 初日割引3500円 平日昼間割引3500円
乱痴気公演3800円 敬老（60歳以上）3500円 学生2000円 高校生以下1000円
当日 前売り＋500円
＠福岡 イムズホール 9/27-28 3ステージ
＠大阪 HEP HALL 10/3-9 10ステージ
作・演出：中屋敷法仁 美術：原田愛 照明：松本大介 音楽：和田俊輔
音響：上野雅 振付：北尾亘 衣裳：髙木阿友子 ヘアメイク：田中順子
演出助手：入倉麻美 舞台監督：棚瀬巧 宣伝美術：山下浩介
宣伝写真：引地信彦 映像撮影：竹崎博人 広報：赤羽ひろみ 票券：北澤芙未子
制作助手：加藤恵梨花 制作：斎藤努 企画・制作：柿喰う客
主催：柿喰う客／ゴーチ・ブラザーズ
出演：
玉置玲央 ：族谷狗吉 ヤカラヤイヌキチ
七味まゆ味：族谷狗子 ヤカラヤイヌコ
葉丸あすか：族谷人之子 ヤカラヤヒトノコ
深谷由梨香：日不見姫神 ヒミズヒメ
大村わたる：大楠古多万 オオグスノコダマ
中屋敷法仁：天神様 デンジンサマ
永島敬三 ：真徳丸 シントクマル
2012/09/15（土）晴 6:04-7:25PM（1'21）前方中央 客席7割（170？人）
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：ロビーで歴代チラシなど展示。物販呼び込み盛ん。17日まで限定舞台写真
へリンクしたQRコード掲示。リニューアル前により勾配が付いた椅子席11列。
折り込みチラシ厚め。パンフ A4 1枚。物販。パンフ A4 1000円。パーカー4000円
ポスター300円 缶バッチ200円 カーテンコール1回。
1年半ぶり劇団本公演。これ以降来年まで新作はないとか。
舞台。高低差ある鉄棒遊具をぐるり束ねたジャングルジム装置。中央柱が高く
あがり。周囲の床にはおびただしい照明ライトが伏せて置かれてバリケード。
演劇の聖域をつくり、客入れ時は水禽、鐘の音が神妙に流れ。
お話。運命にあらがう人や自然事物、かれらに力を及ぼす人神のすったもんだ、
万物を無差別に襲う災禍が及ぼし織りなす物語。戦時下の日本、被差別部落の男は
人たらんと抗い、出兵を希望するが、けがれを理由に叶わず。深山神木を持ち帰れば
との条件に深山に向かう。彼の妹はけがれ無きようにと、幼くして仏教信仰を
強いられるが、それが何かが解らない。山にはモグラと呼ばれる部族。かたわの娘は
せめてと神の生け贄にされる。死を拒み、生を叫ぶ娘。その前に神となった楠木、
命を舞う乞食・真徳丸が現れる。
混とんの世、生きるに、劇作をなすに切実な今に祈る、奉納神楽な志があるかも劇。
日常から神話へと想を広げた、作家が今みている世界の物語。虐げられ抗う人々の
憤り、神もまた欲望ら煩悩から逃れられずに因業どんどん。混沌の中、無差別に襲う
災禍と、七転八倒しながら立ち上がる命。疾風怒濤と物語る演劇の復興を願い、
役者を愛し託した作家の静かな力こぶ。を見た思いがして嬉しくなってしまうねこ。
応える役者がしなやかも強靱、艶っぽくて美しい。横照明の効果○。影を常に伴わせ
て深い隠し味とし。シリアスに刺す、照れ隠しギャグが程良い箸休めとなり。小劇場
演劇の見本のよう。
アフタートーク 7:31-7:59PM（28） 6，7割居残り
深谷由梨香、中屋敷法仁
不正確なこと、抜けが多いことをお断り。
中屋敷 終演後のトークは毎回300回はやっている。今年で7周年、深谷さんとは
旗揚げから、これまで様々な、抱えきれないほどの作品を上演してきた。
その中で今回の作品は…、なんでもない、オリジナル作品。演劇の可能性を
探るため様々なことをやってきた。
深谷（1年半ぶりのオリジナルでしたが）気負ってはいたが楽しく。新しいことは
多かった。いつもは演出のプランに従ってだったけど、今度は劇団として作り
上げた。
中屋敷 ワンシーンをつくるのに時間をかけている。稽古期間は1ヶ月で柿としては
長め。どれだけ無駄に過ごせるかがしどころだった。
深谷 （手を上にあげて）ここら辺で上演とだけど、（下にさげて）その下で何を
やっているのか、今回知ることができた。
中屋敷 今回は質問ぜめだった。普段はダメ出しはしないのだけど、今回はそんな
ものじゃダメといっていた。たとえば、ものを持ってというと手をだすが、
足でもってもいい。言葉、歌も世界にはさまざまな言語、表現がある。気持ちの
悪い稽古場だった。毎日ゼミ。うんこをしようの回があった。食べて消化せず、
そのまま吐き出すような芝居はするな。無様さをさらけだせと。胃から腸へいって
排泄する、血肉になるで消化してといっていた。
中屋敷 アタッチメント稽古。さわることから始める。最初に作品を決めて、お客を
集めることになるが。柿は劇団があってから始まっている。これは簡単には
できない。お互いの信頼や共通言語がないとできない。
中屋敷 （楽しかったですか）最近は作るほど、自分が汚れていく感じしていた。
最初の頃は目をつむって、ともかく食べてくださいと差し出していた。舞台に
自分も俳優としてでていた。だんだん覆いが増えて、淀んでいった。自分の劇団
ではそんな気を使いたくなかった。
深谷 できてよかったね、中屋敷は満足しているのかなと思っていた。
中屋敷 今回はわからない、どうでもいい、批判も絶賛もただ受け入れる体制です。
質問コーナー
Ｑ１ 中屋敷さんへ、役者として感想。舞台に立ってどうでしたか。
中屋敷 稽古1ヶ月。いつも掛け持ちをしているが、これだけで疲弊はしていないが、
まるでマッサージをうけたような開放感があった。役者は自分のキャリアとして
マイナス。でも役者が舞台で汗水立らしているのを客席から観いられない。
ポケモンのさとしは嫌、身を投じたい。天神だけは実在する役なので自分が
演じないと示しがつかない。
Ｑ２ 毎回アスリート向けの装置だが。
中屋敷 山梨の大嶽山に神楽舞の神楽塔がある。人間が入れないような場所にある。
人間国宝が作り上げたような見事なものが雨ざらしになっている。観客や演劇に
作品を奉納したい。舞台の回りに照明機材が置かれていますが立ち入り禁止、
しめ縄で囲われているイメージ。7本柱は七人の役者の数で天に向かって、
立ち上がっている。
Ｑ３これからの展望
2極化している。来年は新作はなくて、シェイクスピアを2本、親子向けの長靴を
履いたネコの全国ツアー。演劇文化の発展のためにやっていく。この次は、
傷は浅いぞの再演、もう一度作り直す。
リアルと嘘が蔓延する中、圧倒的なフィクションをやりたい。日常世界で聞けない
台詞が聞きたい。秋元康がつまらなくなったのは、彼のせいではなく現代人が
バカになっているから。彼はそれに合わせただけ。舞台上は日常にないことが
行われてきたはず、そういうバイアスがかかっていた。楽しい演劇をやっていきたい。
中屋敷 三連休はなぜか客席が穏やか（空いている）～情宣。
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