＠西巣鴨 にしすがも創造舎(2012/10/27-11/4 9ステージ)
http://sozosha.anj.or.jp/
全自由 前売り3000円 当日3500円 学生3000円 高校生以下1000円
製作：LFKs/EPIDEMIC 共同製作：アヴィニョン演劇祭、
デ・シンゲル ( アントワープ ) 、ベルリン世界文化の家、
リンツ09 ( 2009年欧州文化首都 ) 、EZK-ヘレラウ ( ドレスデン )、
システム･フリッシュ劇場 ( マルセイユ )
助成：パリ国立演劇センター 協力：ゲットサウンド ( パリ ) 、
BNPパリバ財団 ( パリ ) 、アコメックス ( ブリュッセル、ロンドン )
制作:戸田史子 プログラム・ディレクター:相馬千秋 助成:在日フランス大使館
主催：フェスティバル/トーキョー
出演/スタッフ:
ティエリー・アレドンド、ゴー・バ、ハネス・ブラウン、マルティン・ブルノット、
ジル・ブリュイエール、ジャン・ミシェル・ブリュイエール、
リシャール・キャステーリ、ジャン＝ポール・クルニエ、
フローランス・ドラシュスラー、ナディヌ・フェーブル、
ジアニ・グレゴリ・フォルネ、バルテルミー・ロビノ、
ヴァンサン・ロビシュング、イッサ・サムブ、
シャルル＝エドワール・ド・スルヴィール、デルフィーヌ・ヴァラス
東京公演 出演:
田中佑弥 [中野成樹＋フランケンズ]、石橋里美、岩崎晃太郎、大塚祐樹、
荻原綾、片上由美子、川島悠也、熊倉優子、Kelly、斉藤未季、菅原有紗、
鈴木啓史、田中有子、田中有希、種橋麻里、寺尾梓、得丸久文、中山有子、
橋本和加子、浜田あゆみ、春原由果、平口美雨、古木健、ますだいっこう、宮内結、
三鶴泰正、村上雅宣、山崎美穂、エイジ・レオン・リー
2012/10/28(日)雨 4:15-5:45PM(1'30程） 各部屋通路と野外 観客概ね1-3人
客層：20-30歳代と中年層。男女半々。
客入れ：受付は会場裏側(北西角)。地下スタート地点で荷物預かり。カメラ撮影は
フラッシュ禁止以外は自由。B1→3F→体育館の順路。トイレは女子B1男子3F 共同
体育館とクローク・カフェのある出口校舎。靴を脱ぐ部屋がいくつかあるので
ブーツ類注意。野外用に傘の貸し出しあり。スタート地点でA4 6ページのマップと
部屋説明配布。出口でA5 パンフ渡し。ツイッター発言者へバッジなど進呈あり。
結構ループが長い・少なくとも10分程度ではないのと、イベント(野外搬出、夕方に
はコンサート)のタイミングがあるので、1時間半居たけど足りない印象。トーハクみたい
敷地内にいるかぎり、当日出入り自由にしてほしかったねこ。会場狭すぎでダメ？。
リピートチケ1500円販売ありに得心。
種々肩書きをもつという、ジャン・ミシェル・ブリュイエールが仕掛ける作品とか。
趣向。元小学校校舎の地下と３階教室、体育館、中庭をすべて使った体感型インステ
レーション。主宰は演劇だといっているらしいけど。で主な構成。各部屋のパンフ
解説は末記参照。
・地下。シュレッダークズをまとった「モンスター」が真っ白部屋で延々踊って
いる。ダンス耐久戦。隣の部屋ではモンスター演じる米国ドラマのパロディ放映。
湯気が立ちこめる実験室ではいくちも卵が煮られ、ゲル円盤が干されている。
実験員が点検操作をし、時折異例の事態における外国人送還に関する指令を読む。
また別の実験室では人型がシンクに入って、電話がひっきりなしに鳴っている。
・３階。強制送還？救助？のビデオと、関連してカヌー実物展示。政治論争を繰り
広げているらしい「オフィス」にはＰＣ沢山、黒板に内外のYouTube画像。成果を
要約した垂れ幕を書いている（フランス語で？）。ほか、も「モンスター」ドレス
の試着部屋や，収容キャンプの模型や活動家の演説を展示。
・体育館。強制収容する最前線キャンプのテント。医療器具が並ぶが、作業台では
フランス料理がつくられている。黒人の老人が拘束服を着せられ、定期的に中庭に
運び出されていく。テント外は一面発砲スチロールの小粒が敷き詰められ。歩くと
雪原のようにずぶずぶ。電動ベットがいく台も整然とならび、昇降をシーケン
シャルに繰り返す。大きなアームが吊られうごめき、先端を筆として壁際にペイン
ティングを行う装置、ガソリン缶を鳴らす装置、真ん中に椅子が括られたカヌーが
置かれる。
・中庭。ひもで仕切りをつけ。椅子状のマシーンが中央に置かれる。外国人に餌を
与えるなとの警告文が掲示。体育館から運ばれて者がここに来て、拘束を解かれる。
見たこともない奇態も、事実をカモフラージュする手管のブラックな風刺とみえ。
フランス料理をまじつくったり、痛烈な皮肉、ユーモアがそこかしこ。ポップに
シュールに形を変えることで、ないものとされているという外国人収容所のありさま
を転化して描き。普遍的な現代人の姿をアーティスティックに、見たこともない
やり方で表現しているともとれ。F/Tらしい招聘作品と思うねこ。
各部屋
[地下1階]
Dance Floor ダンスフロプ
DJに合わせて踊るモンスターたち。
Dark Roomダークルーム
アメリカCBSのテレビドラマ"The Young and The Restless"のパロディ映像。
音声、 登場人物の状況、台詞、動きはドラマそのままだがモンスターが演じる。
Egging On Room 教唆する部屋
元家庭科室でのインスターレション。パフォーマーによって読み上げられる
テキストは、フランス国境警察 (通称PAF)が作成した『異例の事態における外国人
送還に関する指令』。
Bather's Room 入浴する人々の部屋
元理科室を生かしたオブジェとサウンド・インスタレーション。
[3階]
La Bascule はかり
実際に起きた強制送還現場の報道写真、カヌー実物。
Political Bureau 政治オフィス/Bamers Making
パフォーマーらが一日がかりで議論やリサーチを通じて思考を深める知的作業場。
Fitting Room 更衣室
モンスターの衣装試着。床は牛糞で出来ている。
The Campキャンプ
アメリカ・ブラック・パンサー党の活動家の演説
First View of the outside camp
外のキャンプをのぞく窓から校庭を一望できる。数日おきに掲出されるバナーの翻訳
を読むことが出来る。
[体育館]
Tentテント
セキュリティ管理者、ファッション・デザイナー、:コック、医師、掃除夫、
黒人移民らがキャンプ生活を送る。強制送還のパフォーマンスが毎日数回行われる。
体育館
毎日タ暮れ時に拡声器を使ったコンサートが開催される。
[中庭]
校庭を取り囲むフェンスには、3階のPolitical Bureauで制作されるバナーが
増え続けていく。庭の中央では強制送還のパフォーマンスが行われる。
「外国人には食事を与えないで下さい」との看板も掲示されている。
[月間一覧］