＠福岡県小倉 北九州市立美術館分館（2014/6/6-8,14-15 9ステージ）
http://kmma.jp/bunkan/
全席自由 1200円 当日1500円
作・演出：泊篤志[飛ぶ劇場] 照明：芳田寛希
音響：雑賀慎吾
映像オベ：高出力造(village80％) 衣裳：内山ナオミ（工房MONO）
絵画製作：清田幸枝、小松健一郎 舞台監督：権藤智海
宣伝美術：トミタユキコ 広報：岩本史緒 票券：松岡美純、中村智子
制作：藤本瑞樹、松谷はるな 主催：（公財）北九州市芸術文化振興財目、
北九州市立美術館 共催：北九州市 協賛：リバーウォーク北九州
助成：平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
出演：
穴迫信一[ブルーエゴナク]：赤坂マコト(ラッパー)
折元沙亜耶：大友彩花(美大生)
木村健二[飛ぶ劇場]：井浦感三郎(売れてるアーティスト。切り貼り絵画。彩花先輩)
2014/6/14(土)晴 1:00ｰ2:17PM(56/2)最前方中央 客席ほぼ満員(50人）
客入れ：整理券なし先着順。開場時5、6人。作品保護のため冷房強めとのことで、
希望者へほっかカイロプレ。ひな壇に4列。折り込みチラシそれなり。パンフA4 1枚
物販。劇中登場したオリジナル作品のポストカード100円。
一つの美術作品に想を得た演劇と終演後実物鑑賞会をコンビした、一粒で二度
美味しい企画。第二弾。ねこ初見。
舞台。白一面。上下4カ所に高低平台。正面スクリーン。言及される絵画(模写)映像
投影。
お話。路上ラップに惹かれ、マコトに声をかけた美大生彩花。恋の勘ぐりはさて
おいて、名を成し売れたい思いで共感する二人。自分探しの美大生は根拠なくも高い
マコトのモチベーションに肩入れ。知見なく描いたバスキア似の絵に才能勘違い。
教えを請うている先輩アーティスト井浦感三郎に会わせることに。売れている感三郎
にしても、実は将来の不安を拭えずにいて…。
売れたい持てたいへのシンパシイが発端とか。敷居低く、懐深く、アートの価値を
問い、アーティスト達の理想/現実の葛藤を描き。人間くさい有様を地に足が着いた
視点でバランスよく描き、共感誘い。大人にはモチベーション保ってます？と痛い
問いかけでもあり。心に思ってることと交互語り、自分探しとあって台詞多めも
リズム良く、終始楽しく見たねこ。
解説（トーク）2:18ｰ2:35PM（17）
小松健一郎(学芸員)、長峰真奈美(学芸員)、泊篤志
小松。バスキアの人物、時代は背景説明。
小松（どこが評価されているのか）ＮＹのモチーフ。文字が織り込まれている。
そのメッセージ性も高く評価されている（なんで消防士）ＮＹのヒーロー。バスキア
も子供の頃憧れたという。喧嘩をしてる男女の火消し（しゃれですか）と本人が
インタビューでいっている
（美術館にきた経緯）学芸員がＮＹへ調査にいって、実際バスキアにあっている。
メロンの種を部屋に飛ばしながら食べていたとか、無礼な人物と記録が残っている。
自由奔放だけど、いつもアルマーニのスーツを着て、ペンキがついても平気という
キャラクターだった。ちょうどブレイクする直前の購入。最近は学芸員がいって、
ましてや直接作家に合うようなことはない。当時はバブル期だったこともある
（著作権の都合について）映像に数万円の費用が掛かるので、学芸員が模写して
つくった。登場人物のアート作品も、全部学芸員の清田さんがつくった（紹介する）
売れているアーティスト感三郎の作品をそれらしく作るのに大変だった。
泊。前回と違う、絵を紹介する作りではなくアーティストに焦点をあてたが、不安は
ありませんでしたか？。
長峰 苦悩を描いてて自分は楽しんでみた。
泊（バスキアを選んだ理由）前回はエドガー・ドガだったので、今回は印象派は
離れたいと（絵ではなくアーティストを取り上げたのは）若くして亡くなった
バスキア。アーティストのエネルギーの根元に共感した（モデルはいるのか）
ヒップホップカルチャーが関わっている。ラップを入れたかった。ラップができる
俳優で知っていたのは穴迫のみ。小学生からラップを初めて大学で演劇とであった。
なので彼はそのまんまのキャラで。感三郎には小松さんが入っている。
彩花は長峰さん。去年の公演で学芸員を出した時、話を聞いた。紆余曲折があって
先生をやめて学芸員になった経緯とか。通し稽古をしたとき、去年聞いたことが
台詞に入っていたなと気づいた。
長峰 不祥事はありませんよ（笑）。
長峰 北九州市立美術館は40周年、コレクションから厳選した作品を一挙公開
する。「丘の上の宝箱」展、泊さんにご覧になってもらって、次回につなげたい。
この後、前のほうの席から隣室に移動して、バスキア「消防士」原画鑑賞。
映像では判らないタッチや細部が見て取られて、画力を実感でき。
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