＠下北沢 本多劇場(2015/2/19-3/1 15ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売5400円 当日5940円 高校生割引2700円
作：W.シェイクスピア 訳：小田島雄志 演出：鵜山仁 美術：乘峯雅寛
照明：古宮俊昭 音響：松本昭 衣裳：竹原典子 ヘアメイク：馮啓孝
振付：新海絵理子 舞台監督：畑﨑広和
出演：
加藤健一：ペリクリーズ（ツロの領主）
山崎清介：アンタイオカス（アンタィオケの王）、サイモニディーズ（ペンタポリス
の王）、女郎屋の亭主
畠中洋 ：クリーオン（タルソの太守）、
福井貴一：エスカニーズ(ペリクリーズの忠臣)、ボールト(女郎屋の召使)、
詩人ガワー(語り部)
加藤義宗：ライシマカス(ミティリーニの太守)
土屋良太：セリモン(エペソスの医師）、サリアード(アンティオケの家臣)
坂本岳大：リーオナイン(ダイオナイザの召使)
田代隆秀：ヘリケーナス(ペリクリーズの忠臣)
加藤忍 ：アンタイオカスの王女、セーザ(ペンタポリスの王女)、
マリーナ(ペリクリーズとセーザの娘)
那須佐代子：リコリダ(マリーナの乳母)、女郎屋のおかみ
矢代朝子：ダイオナイザ(クリーオンの妻)、女神ダイアナ
ALL CAST：貴族たち、貴婦人たち、騎士たち、紳士たち、水夫たち、海賊たち、
漁師たち、使者たち、召使いたちなど
2015/02/23(月)小雨 7:05-9:15PM(2'05)最前方 客席4割(140?人)
客層：大人中心 女性過半数。
客入れ：中央ブロック10列のほか空席。ここ数年で昼は一杯なのに夜は空席になる
傾向になったとか。折り込みチラシ少な目。パンフなし。
物販。パンフ A5横 20ページ 540円。カーテンコール2回1分。サイン入り原作本5冊を
その場でプレ抽選会開催。
カトケン30年ぶりのシェイクスピアとか。晩期ロマンス劇を上演。
舞台。逆三角形の幕が吊られ、壁(スクリーン)、天井、天幕、浜辺らと千変万化に
見立て。後方に足場パイプ枠に同様の仕切り幕、前方上下に巻き付けたタワー。
調度はシンプルな木製椅子4のみ。
お話。ペリクリーズ王と后、その娘が生き別れて、波乱万丈。長い年月と沢山の国を
舞台にハラハラのＲＰＧして大団円。
辛い現実、夢のようなラスト、艱難辛苦を経てのハッピーエンドに立ち会う幸福感。
お裾分けですね。話が早い 早間早口の展開。一人多役で器用に演じ分け。簡素な
チェニック衣装は国毎にカラーリング、さらに家臣は首にストール巻きなど、判り
やすいビジュアルが施され。逆三角の幕だけで場を現したり、映像を併用したり
シンプルでスマート、かつ遊び心ある演出工夫が楽しいところ。荒唐無稽のロマンス
劇というけど、愛憎入り混じって結構ドロドロ。その中で聡明で醒めたペリクリーズ
を演じるに、現代的で理性あるカトケンはお似合い。シェイクスピアだけど、ムード
に浸ってはいない、流石と得心してみるねこ。
[月間一覧］