＠下北沢・下北線路街 空き地（2020/10/17-22 8ステージ)
全自由(整理番号付き）前売3500円 当日3600円 (定員未達の場合のみ）
学生3000円 子供1800円（小学6年生まで）
作：唐十郎 演出：久保井研、唐十郎
絵：合田佐和子 カット協力：合田ノブヨ
劇中歌：小室等 作曲：北村早樹子、安保由夫
宣伝美術：海野温子 宣伝美術監修：及部克人
舞台美術：大鶴美仁音＋紅美術団子 照明：福本雄樹 衣装：藤井由紀
音響：福原由加里 舞台監督：全原徳和
出演：
藤井由紀：ジェニー（緑の粉を持つ水使い）
稲荷卓央：ワタナベ（チクロの元研究者）
福本雄樹：ピタ郎（水の鍵を探す少年）
大鶴美仁音：ピタ郎を追う謎の女
全原徳和：金四郞（汚いものが嫌いなサバゲープレイヤー）
藤森宗：情四郎（金四郞の部下）
オバタアキラ：半四郎（情四郎の部下）
久保井研：ベロ丸（人工舌をもつ探索者）
友寄有司：服味（食品監視課課長）
加藤野奈：花味（食品監視課係長）
川崎勇人：下味（食品監視課平課員）
福原由加里：看護婦長
新美あかね、升田愛、栗田千亜希、山下知子：看護婦達
メガマスミ：料理店店長、通訳が得意。
松本遼平：水道工事夫長
2020/10/20(火)晴 7:01-9:35PM(40/休14/38/休13/45)最前方 客席満員(120？人)
客層：学生～中高年の3世代混成。男性過半数。
客入れ：旧小田急線上屋台村内。男女トイレあり。1列30番ずつ整列、当日券20人位
久保井さんが脚立上から諸注意。感染対策。検温、手指消毒、やや間隔を空けた
客席、テント壁の1/3は換気用に開放。鉄製足場材の上に、ウレタンマット置いて、
8席×8列。後方にベンチ2列、サイドから立見OK。
物販。パンフ2200円。パーカー5000円ほか。 カーテンコール1回3分。
1年振り紅テント公演。1988年初演＠下町唐座（安藤忠雄設計）。緑魔子と石橋蓮司
、唐十郎のピタ郎、柄本明（番外公演で麿赤児）のベロ丸。
舞台。舞台半ばに横断水路。中央の橋から保健所入口戸。下手側に鍵が掛かった檻
水路の上手に自販機、下手に水門。壁に下谷5丁目の掲示。
お話。後に禁止される人工甘味料を使ったジュース開発に携わっていた男女、
ワタナベとチクロ（鈴木和子）の再会と別離を軸。ポールギャリコ「さすらいの
ジェニー」に没入のあまり、主人公ピーターならぬピタ朗となって、焦がれる
ジェニーを探す少年が登場。彼がチクロにジェニーを見いだして…と絡む展開。
悪役に特殊な舌をもつベロ丸、脇役転じて準主役となるサバゲープレイヤーの布陣。
久々の唐芝居を堪能。とりわけ2幕の藤井さんと稲荷さんにはぐっとくるねこ。
持ち前の魅力はむろん。ユーモアをまじえての関係性描写が判りやすいこともあり、
すっと感情移入でき。劇的な不思議少年・ピタ郎のくだりは、ちと判りがたし。
謎の女演じる美仁音さんが、その秘密を紐解き、血肉を与えてくれて、なるほろ。
美仁音さんの大胆かつ愛嬌を失わない演技も素敵。悪役・ベル丸に久保井さん、
いろいろ自由で愉快。物語に行く先を見いだすサバゲープレイヤーに全原さん。
持て余す情熱の行方が虚構というロマンティックぶりが素敵。
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