＠東池袋 あうるすぽっと（2023/02/02-12 14ステージ）
全指定 一般7000円 U25（25歳以下）3500円 高校生以下2000円
＠豊橋 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 2/18-19 2ステージ
＠京都 ロームシアター京都 サウスホール 2/22-23 2ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場 2/26 1ステージ
＠久留米 久留米シティプラザ 久留米座 3/4-5 2ステージ
作：鶴屋南北(1817年初演) 監修・補綴：木ノ下裕一
脚本・演出：岡田利規[チェルフィッチュ] サウンドデザイン：荒木優光
美術：稲田美智子 照明：吉本有輝子 音響：甲田徹 衣裳：藤谷香子[FAIFAI]
補綴助手：稲垣貴俊 演出助手：中村未希 演出部：湯山千景 舞台監督：大鹿展明
宣伝美術：外山央 宣伝写真：吉次史成 宣伝衣裳：藤谷香子
宣伝ヘアメイク：国府田圭（成河）、須山智未（石橋静河）
宣伝衣裳協力：PHBLIC×KAZUI、大野知英
観劇サポート：師岡斐子 制作：本郷麻衣、堀朝美、大蔵麻月
企画・製作：木ノ下歌舞伎／一般社団法人樹来舎
連携：穂の国とよはし芸術劇場PLAT、ロームシアター京都、りゅーとぴあ 新潟市芸術
化会館 、久留シティプラザ （久留市）
出演:
成河 ：高僧・清玄、ごろつき・釣鐘権助 実は信夫の惣太、伝六
石橋静河：桜姫、稚児・白菊丸、九郎八
武谷公雄：局・長浦、吉田の浪人・山田郡治兵衛、軸谷宗毒
足立智充：桜姫の許婚・入間悪五郎、小稲の許婚・稲野谷半兵衛、綱右衛門
谷山知宏：僧・残月、奴・軍助、甚太夫、侍
森田真和：吉田の浪人・粟津七郎、悪五郎手下・丑島眼蔵、有明仙太郎
板橋優里：吉田の浪人・松井源吾、山田郡治兵衛の娘・小雛、金兵衛
安部萌 ：松若丸、お十
石倉来輝：小稲の許婚・稲野谷半十郎、非人たち、悪五郎手下・土手助、女衒・勘六、三太
2023/02/09(木)晴 6:01-9:21PM(1'54/休15/1'10)前方中央 客席7割(200人)
客層：3世代、学生〜ベテラン、20-30才代女性最多。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。最前A席。当日パンフ A5冊子。恒例イラスト
相関図付き。物販。手ぬぐいほか。カーテンコール3回。規制退場なし。
戦後復刻上演され、仁左衛門・玉三郎コンビで人気を博した作品。発端から歌舞伎
上演で見たことない場面も入れ、四幕まで（大詰めはなし）、原作に沿って上演。
舞台。崩壊した劇場、石やレンガ造りの額縁舞台。下手側の窓2つはボロボロ、
立入禁止の黄テープと雑草覗き。ベンチと椅子が上下、出を待つ役者達が座ったり
床に寝そべったりして常駐。音楽・荒木さんは舞台下手側。
お話。ならず者の権助と深い仲となった桜姫。女郎にまで凋落、最後は人殺しに
手を染めてしまう。一方、高僧の清玄も桜姫に翻弄され、凋落、最後は殺されて
しまう。家宝紛失に関わる一連、桜姫＝白菊丸の転生とか因縁話を絡めての奇譚。
カッコ良くしない、歌舞伎様式の高揚感を誘わない、レイジーな演技。濃淡あれど
チェルフィッチュの演技体ゆきわたり。流れる音楽は、低音が効いたダウナーな
レゲエ。絵面はメタ、劇団の通し稽古の様子。歌舞伎の立ち回りや見せ場の型は
残し。成河さんは折々で仁左衛門コピーをフラッシュ。ガヤ（大向こう）が掛け声
欠かさず、屋号に愛嬌あり。現代口語に翻訳されてて、人物と物語のプレゼンスよく。
お家再興に奮闘する人や虐げられる人を余所に、悪事や恋愛に自由勝手な人がいる
理不尽な世界をくっきり浮かばせ。前述演技や趣向で、悪戯に重くしないので
終始落ち着いてみることができ。役者達が確かに応え、個性とも楽しませてくれ。
石橋静河さん、黙しても堂々。成河さん、愛嬌を失わず。武谷公雄さん、職人の
細やかさ。石倉来輝さん、目を惹く身体性と艶っぽさ。
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