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 木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻」ロームシアター京都 レパートリー作品

 @日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ(2023/05/26-06/04 13ステージ)
 全指定 一般5500円 U25(25歳以下)3500円 高校生以下2000円
  @岩手 北上市文化交流センターさくらホール 中ホール 6/10 1ステージ
  @豊橋 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 6/14 1ステージ
  @北九州 J:COM北九州芸術劇場 中劇場 6/25 1ステージ
  @滋賀 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール 7/1 1ステージ

 作:菅専助、若竹笛躬 監修・補綴・上演台本:木ノ下裕一
 上演台本・演出・音楽:糸井幸之介[FUKAIPRODUCE羽衣
 音楽監修:manzo 振付:北尾亘
 舞台美術:島次郎、角浜有香 照明:吉本有輝子 音響:星野大輔
 衣裳:大野知英 ヘアメイク:須山智未 演出助手:中村未希
 舞台監督:大鹿展明 宣伝美術:外山央 宣伝写真・動画:吉次史成
 宣伝ヘアメイク:板垣実和 宣伝衣裳:大野知英
 制作:本郷麻衣、枡谷雄一郎※、木原里佳※  ※ロームシアター京都
 企画制作:ロームシアター京都、木ノ下歌舞伎/一般社団法人樹来舎
 製作:ロームシアター京都
 共同製作:穂の国とよはし芸術劇場PLAT、KAAT神奈川芸術劇場
 ロームシアター京都レパートリー作品(初演2019年/再演2020年)

 出演
        初演    再演・今回3演
        2019/2-3   2020/10/22-26
              2023/5/26-6/4
 玉手御前   内田慈   ←
 俊徳丸    田川隼嗣  土屋神葉 
 浅香姫    土居志央梨 永井茉梨奈
 次郎丸    大石将弘  永島敬三 
 奴入平    金子岳憲  谷山知宏
 羽曳野    伊東沙保  ←

 高安通俊 妾 石田迪子  ←
 次郎丸 家来 飛田大輔  ←
 高安通俊   山森大輔  ←

 おとく    西田夏奈子 ←
 合邦道心   武谷公雄  ←

 場割 *劇中歌
 第一幕
 発端 *「人の声」
 住吉社前松原の場
 道行の場 *「バウワウソング」
 天王寺境内万代池の場
 高安館庭先の場
 元の万代池の場
  休憩
 第二幕
 神々の場 *「神々の声」
 合邦庵室の場 *「月の伴走者」
 大詰 *「街の墓」

 2023/05/29(月)雨 6:01-9:07PM(71/休11/93)前方中央 客席6割(80人)
 客層:20-30才代中心に幅広く。女性過半数。
 客入れ:感染対策。検温なし手指消毒任意。両サイド数席と最後尾2列は不使用。
 折り込みパンフ A5冊子+歌詞カード+副読ペラ1枚。物販。未確認。
 舞台両脇のモニタに歌詞を投影、わかりやすい。

 2019年初演、2020年再演、キャスト続投の今回。
 舞台。角柱10本ほど、組み替えて場転。こぶりの調度、垂れ幕など随時持ちこみ式。
 お話。後家の嫁ぎ先、前妻の継子に激恋する玉手御前は停まることを知らず。

 鮮烈で味わいある役者芝居一層。流れる弾むステージングの中、個々の業、宿命の
 悲しさ苦しさが噴出して見応えあり。一幕ではハンサム俊徳丸・土屋さん。家を出た
 後、日想観。悲喜こもごもの追想を身を切る演技でしてほろり。二幕の玉手・父、
 武谷さんと、母 西田さん。義と情で揺れる2人。とりわけ母親であり続ける西田さん
 のありさまが堪らない。物語の登場人物の中身、親であり子であることを色濃く、
 前面に出した本舞台は、奇想譚でありながら、親近でぐっとくるとこ多々あり。
 玉手御前・内田さん、ファムファタールとカワイイ女子の二面性ある役を女優芝居で
 楽しませてくれ。羽曳野・伊東さんも演技幅広く、高強度の魅力あり。

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