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 カンパニーデラシネラ 高知県立美術館製作
 デラシネラ古典名作劇場第三弾「はだかの王様」

 @桜木町 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI(2023/05/12-14 6ステージ)
 全自由(整理番号付)一般3000円 高校生以下1000円 3歳以上入場可 当日券+500円
  @高知 田野町ふれあいセンター 5/19
  @高知 佐川町立 桜座 5/21
  @新潟 市内小学校 5/30-6/1

 原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン 演出:小野寺修二
 美術:石黒猛、杉山至 照明:阿部康子 音響:池田野歩、高橋真衣
 衣裳:堂本教子 舞台監督:川口眞人、橋本加奈子 
 宣伝美術・イラスト:チャーハン・ラモーン 当日運営:河野遥、柴田聡子
 協力:公益財団法人 セゾン文化財団 主催:神奈川県、株式会社デラシネラ
 初演:高知県立美術館 2021年
 出演:
 小野寺修二:王様
 荒悠平、中嶋千歩:仕立て屋
 藤田桃子:便りを待つ女、大臣
 出ア洋樹:大臣

 2023/05/14(日)曇 11:06-12:11PM(65)正面前方 客席ほぼ満席(55席)
 客層:子供連れ〜じじばば、女性過半数。
 客入れ:感染対策。検温なし、手指消毒任意。開場時10人程。L字二面客席、
 ベンチ1 椅子1〜2列。当日パンフ A5 3ページ。カーテンコール2回。

 舞台。床に大きく×の白テープ。移動可の門型2、ドア型1、荷車1など。
 物語。「人の弱さと滑稽さと。どこにでもある、とある町の真実の目をめぐる物語」
 (当日パンフより)
 構成。・帽子と鞄を総員が組みつほぐれず追う、代わる、
 ・便りが来るのを待つ女、待ちすぎたあまりに自作自演。
 ・ダストボックス大小のランデブー。中から廃品、組み合わせて人型、息づいて。
 ・王様、意地の悪い2条のレッドカーペットにあたふた。
 ・仕立て屋の2人と王様。鏡を覗くと従順に映っていたのがやがて反乱?。
 ・王様と仕立て屋のいす取りゲーム。人数と脚数を変えて。観客も参加(子供と
  お調子者の大人)。王様やっと椅子を独占できたのにびっくりな仕掛けが。
 ・カスタネット、ハンドホーンら楽器の音で動く。デュオダンス。足踏みで動くは
  観客皆で参加。
 ・(窓)枠と絡む。
 ・便りを待つ女の1日。ダンサー2人で調度やら万事を見立てる。待望の王様からの
  招待状が到着。
 ・王様の服を創る仕立て部屋。薄布壁の小部屋に、模型シルエットの影絵を重ねる。
  模型は飛び出す絵本式、ページをめくると場面転換。パレード。沸き立つ影絵、
  リアル(観客)はといえばシーン、無言のコントラスト。
 ・女は王宮にやってきて招待状を見せても相手にされず、右往左往。
 ・王様は、ビニール(見えない?見える?)の王冠と、透明ボタンがついた服を
  纏おうするがすり抜けてしまって、王様怪訝顔。なんかいいように弄られる。
 ・しかし、見立ての(視認できない)服は凄くウケがいい(影絵の国民達から歓声を
  浴びる)王様はご満悦。そこにやってきた女は、服(マント)を横切ってしまう
  (見立てがおじゃん)。
 ・荷車に見立てた人型、小道具ら積み込んで練り歩く。

 あるない、実在と虚構での心のありようを面白く描く。かつて上海太郎がリアルの水
 とマイムで呑む水、どちらが美味く見えるか?とデモをしたのを思い出すねこ。
 人間は心の動物だなと改めて。デラシネラの才知ととんち、技術を存分に使い、
 当意即妙の道具使いが相まって、騙されリアルのまあ面白いこと。観客参加・
 客いじりの趣向あり、楽しいところ。騙されるは観客側にもあると思えば、ピリ辛の
 面白さが加わり、味わい深し。

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