＠池袋 東京芸術劇場 シアターイースト（2023/09/01-24 22ステージ）
全指定 一般5500円 早割4500円（9/1-3） スウィング俳優出演回4000円
65歳以上5000円 25歳以下3500円 高校生以下2000円 ペア割10000円
＠那覇 那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場（特設客席）9/29-10/1
＠上田 サントミューゼ 大ホール（特設客席）10/7-8
＠岡山 岡山芸術創造劇場 ハレノワ小劇場 10/14-15
＠山口 山口情報芸術センター スタジオA 10/21-22
＠水戸 水戸芸術館 ACM劇場 10/27-28
＠京都 京都芸術劇場 春秋座（特設客席）11/4-5
監修・補綴：木ノ下裕一 演出・美術：杉原邦生［KUNIO］
音楽：Taichi Kaneko 照明：髙田政義 音響：星野大輔 衣裳：岡村春輝
振付：北尾亘[Baobab] 演出助手：鈴木美波 舞台監督：大鹿展明
制作進行：本郷麻衣 清水翼 武田知也 宣伝美術：外山央
出演：
通常公演
リー5世 ：武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)
高山のえみ：源九郎判官義経(みなもとのくろうほうがんよしつね)
坂口涼太郎：富樫左衛門(とがしのさえもん)
岡野康弘 ：常陸坊海尊(ひだちぼうかいそん)／番卒オカノ
亀島一徳 ：亀井六郎(かめいろくろう)／番卒カメシマ
重岡漠 ：片岡八郎(かたおかはちろう)／番卒シゲオカ
大柿友哉 ：駿河次郎(するがじろう)／太刀持ちの大柿さん
スウィング俳優＊出演回(9/13S、9/18M）
リー5世 ：武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)
高山のえみ：源九郎判官義経(みなもとのくろうほうがんよしつね)
大知＊ ：富樫左衛門(とがしのさえもん)
佐藤俊彦＊：常陸坊海尊(ひだちぼうかいそん)／番卒オカノ
亀島一徳 ：亀井六郎(かめいろくろう)／番卒カメシマ
重岡漠 ：片岡八郎(かたおかはちろう)／番卒シゲオカ
大柿友哉 ：駿河次郎(するがじろう)／太刀持ちの大柿さん
2023/09/07(木)曇 7:03-8:23PM(1'18)奥側中段上手 客席満員(260人)
客層：20-30才代中心に3世代、女性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。開場時60人？、120番以降は外待機。
目が合うと恥ずかしい、センターステージ 各雛壇6，7列。弁慶、冨樫、物語/全体ら
木ノ下裕一さんのお奨め座席5パターン掲示。当日パンフ B5 冊子。なお、学校公演用
の力作パンフがひっそりロビー置きされ。物販。手ぬぐいなど。
カーテンコール4回 スタオベ数人。
2010年初演、2016，2018年再演。再演キャスト＋スウィング俳優回で3演。
舞台。白いウォークウェイ。調度なし。
お話。都落ちの義経主従、安宅の関で疑われるが弁慶の機転で切り抜ける。
歌舞伎の派手な型に忍ばせてた、複雑な心理や物語背景をすっと浮かばせた再演を
踏襲。照明、音楽らビジュアルをアップデートして、カッコ良くも効果的にし。
主従越えられない壁、上立つ者の孤独をより鮮やかに描き。ぐっとくるねこ。
歌舞伎ではのっぺり、役者芝居でどうにか心迫るかどうよな冨樫。3演も坂口涼太郎
さんが淋しさと憧れ混じりの心理＠仕事上 を細やかに表して好演。
アフタートーク 8:28-9:02PM(34)
木ノ下裕一、杉原邦生
杉原 2人のトークは5年半ぶり。
木ノ下 ただいま。勧進帳は杉原さんの木ノ下歌舞伎メンバーとしての最後の公演。
9時退館、喋りすぎるのでストップウォッチで。昼なら3時間は喋る。
2010年初演、2016年に大きく作り変えた（今回は変えてない）。パリ公演へいった
し、大変だった(楽しかった）。
木ノ下 パリは当時テロ事件があって警備が厳しい。遅れてポンピドゥー・センター
へついたら名簿に名前がない、楽屋が判らない、警備員に一般客と間違われて、
マダム（！）は時間を間違えていると言われたり。アイアムアーティストと、
あのポンピドゥー・センターで叫んでいた。パリに越えられない関所があった。
大きくは変えていないが、いろいろ変えている。
杉原 1 照明。見えないラインを入れたかった、（床面の仕切はあったが）。小劇場
で、あれだけ多くのムービングライトをいれることはない。
2 音楽。ラップの曲だけ変えた。テンポとトラックをNewJeansみたく抜け感ある
けどグルーブはあるという。3 衣装。黒、ロングコート、アーミーベストは
一緒。ボトムシルエットとか今風にカッコ良く。僕が良いと思えるものを。
3 ダンス 足さばき。振付変えた、尺が倍。番卒との二役は混同して、最後は自分と
向き合うようにして。
木ノ下 舞台芸術ならでわ、今が反映される。
杉原 自分の嗜好も変わっている。そこにコミットしないと。
木ノ下 初演は20代の若者がでていた。歌舞伎という事象を面白がる。英語でやった
ことがあるが、古文より英語のほうが判るから不思議。今の歌舞伎を揶揄する、
面白がる、おもちゃ箱で遊ぶように。
杉原(2016年で苦労したところ）台詞を全部現代語に、直感で巧くいくと思っていたが
実際は難しかった。紆余曲折があって今の形に。
木ノ下 演出家が書く本に最初からなっている。番卒の二役とか。
杉原 けっこう歌舞伎を律儀に踏襲している。
木ノ下 邦生訳の話だけで2時間できる。
木ノ下 なるほどと思ったのは冨樫像。山伏を殺すなと台詞から読めるが、番卒は
既に実際殺している。ディスコミュニケーションがあるのに注目した。対して、
義経一行は主人のためにと、また楽しそうなのがポイント。冨樫は自分のチームの
統制の無さを痛感したのであろう。自分のチームにないものを相手が持っていることに
心が動かされた。それなら義経を関所から通せるなと。
木ノ下 元はお能でただ恐れていた、歌舞伎では恐れも残されているが、俳優達の
工夫で心打たれるものにアップデイトされている。
杉原 自分は強いと思っていた自負が剥がされる、その瞬間を舞台なら創れる。
木ノ下 ボーダーラインのテーマのこと。
杉原 スウィング公演がある。日本では珍しい全ての台詞を覚えている、休演が
あったときの代役。スウィング経験のある知人は、休演を願うようになると
言っていた。不健康なこと。ならばと今回実現した。PRいろいろ。当て書きなので
演出も変わってくる。
杉原 今日の昼に中高生の貸切で、学校向け公演をやった。反応が初々しい、大人と
ツボが違う。質問でラップのＣＤは出すんですかと、配信でありかと応えた。
その公演向けのパンフ、東京都でも所轄違いで折り込めない、しかしお客さんが
勝手に見つけてくれればいいという大人の事情と、内容のお奨め。
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