＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター（2023/10/07-15 11ステージ）10/1-7m中止、10/10休演
全指定 S席(1・2階席)12800円 A席(3階席)8800円 U-25チケット6000円
＠北九州 Ｊ:ＣＯＭ北九州芸術劇場 中劇場 10/20-22 4ステージ
＠兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 10/26-29 5ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 11/4-5 2ステージ
作・演出：ケラリーノサンドロヴィッチ[ナイロン100℃]
振付：小野寺修二[デラシネラ] 映像：上田大樹 音楽：鈴木光介[時々自動]
美術：BOKETA 照明：関口裕二 音響：水越佳一 衣裳：黒須はな子
ヘアメイク：宮内宏明 演出助手：陶山浩乃 舞台監督：福澤諭志
宣伝美術：チャーハン・ラモーン 印刷：エーゼット 制作：瀬藤真央子、
重松あかり、滑川優里 票券：北里美織子 齊藤哲 広報宣伝：米田律子
プロデューサー：高橋典子 製作：北牧裕幸
企画：ケムリ研究所：ケラリーノサンドロヴィッチ＋緒川たまき 製作：キューブ
出演：
緒川たまき：ノーラ
北村有起哉：リュリュ（指導観察員）
音尾琢真 ：ヨルコ、サーカスの団長 、収容所員
奈緒 ：ナスカ（大家の娘）、メリー(白衣の女)、修道女、市民活動家
水野美紀 ：シグネ（ノーラの同僚）、ロボット回収員、収容所員
近藤公園 ：バンカーベック、門番、キャロ、ロボット回収員、神父
松永玲子 ：ブービー（遺書を書く）、モデスタ (娼婦)、 修道女、市民活動家
福田転球 ：ダグ、ナイフ投げ師、市民活動家
平田敦子 ：アルマ（アーチーの母親）、モンダリー、メリーの同僚、モーテル従業員
永田崇人 ：アーチー（ナスカの恋人）、刑務官、市民活動家
小野寺修二：サーカスの道化師、ノーラの父親、娼館を買いに来た男
斉藤悠 ：シグネの夫、サーカスの道化師、刑務官
藤田桃子 ：サーカスの道化師、修道女
依田朋子 ：ロミー、サーカスの道化師、モーテル従業員の妹
山内圭哉 ：ゴーガ、ポー、収容所員
野間口徹 ：ナンダ（ゴーガの従者）、マグースト(門番)、統計庁監査員、
ホフマン(医師)、市民活動家
犬山イヌコ：ウルスラ（大家、ナスカの母親）、修道女、市民活動家
篠井英介 ：ボルトーヴォリ（人気歌手）、母親、ロボット回収員
木野花 ：チモニー（ナスカの祖母）、ロボット回収員、修道院長
声の出演:高野志穂、武谷公雄、小松利昌、日暮誠志朗
2023/10/09（月祝）雨 6:01-9:22PM（107/休16/78）2F中央 客席ほぼ満員（700人）
客層：2世代、20-30才代と女性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。当日パンフ 配役表。サイドと最後尾に補助席
あるもほとんど空席。2,3Fの端は未使用。物販。パンフ A5 1800円、ポスター。
カーテンコール2回。
劇場機構の破損・被害復旧で初日延期。中止回予約だったので本日の追加公演は
有難し。
舞台。移送式の4枚の壁戸、2階組みステージを使用。20世紀初頭なクラシカルな
調度を持ちこみ式。映像を、床とステージ外のギザギザ壁を含めて全面投影。
お話。全てを管理局が統括する国。貧しく飢えて暮らす国民達は配給で辛うじて
生きながらえている。奪われ続け、犯罪に手を染めた女性ローラ、今は追憶に
身を沈めて過ごす日々。新任の指導観察員はそれとよしとせず、望外に励ますが
当局が認めるわけがなく…。
面白いけど、やるせなくて死にたくなるディストピアＳＦ。でも、絶望の果ての
絵面が哀しく美しく、愛だけは残し、優しくて素敵だから、ならない（なんの
こっちゃ）。得体知られず恐ろしい管理社会、追われる青年と焦がれる女に、
未来世紀ブラジルを思ったけど世界観は繋がっても、違い。欲望と恐れからの
ネガティブパワーが横溢するダークな群像悲劇。残酷だけど、黒いあるいは
トンチキ笑いをとこどこまぶす、さじ加減の巧さはさすが。お家芸の映像を
つかった空間演出が凄くて、まるで魔法のよう。小野寺さんのステージングが
奇妙で不思議なムードに寄与、デラシネラメンバーの道化が面白い（ツッコミあり）
篠井さんはマジックリアリズム使いのモンスターな怪人、歌ってくれたのが嬉しい
ところ。野間口さんがどこまでも野間口さん、愉快？無気味？哀しい？、うーん。
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