＠新宿 花園神社・紅テント (2024/05/05-06，10-12，06/01-02，06-09 11ステージ)
全自由 前売4000円 当日4200円 学生3300円 子供(小学6年生まで)2000円
＠雑司ヶ谷 鬼子母神 05/18-19，24-26 5ステージ
＠神戸 湊川公園 04/19-21
＠岡山 旭川河畔・京橋河川敷 04/27-28
＠長野 長野市城山公園ふれあい広場 06/15-16
作：唐十郎 演出：久保井研＋唐十郎
絵：合田佐和子 作曲：安保由夫 宣伝美術：海野温子
舞台美術：大鶴美仁音＋紅美術団子 照明：重村大介 音響：福原由加里
衣装：加藤野奈 舞台監督：藤森宗 制作：劇団唐組制作部
出演： 初演 再演 2003/4-6 2024/4-6 浦上螢一（ただ一人町を去った漁師） 稲荷卓央 福本雄樹 伊藤静雄（詩人でブリキ店の店主） 唐十郎 久保井研 腰田（静雄の町のヘルパー） 近藤結宥花 西間木美希 肩田（腰田の同僚） 濱田かおり 加藤野奈 立ち食いそば屋の主人 中袴田克秀 中村健(山本十三、重村大介） 待子（そば屋の女店員） 真名子美佳 升田愛 踏屋（調査専門ブローカー 鳥山昌克 友寄有司 ガニ（踏屋の部下） 丸山厚人 藤森宗 しらない二郎(静雄の元弟子。螢一の親友) 田村文彦 稲荷卓央 やすみ（螢一をさがして上京） 藤井由紀 大鶴美仁音 月影小夜子（とある会社の秘書室長） 赤松由美 藤井由紀
夕ちゃん（螢一の友人。「海の狼」） 久保井研 岩田陽彦 天（あま）ちゃん（ガンさんを支援） 高橋祐也 福原由加里？ 草（そう）ちゃん（ガンさんの介護人） 村上武士 髙橋直樹
魚主（闇夜船の船長） 辻孝彦 荒谷清水（重村大介）
ガニの部下 溝添祐 壷阪麻里子
ガニの部下 鎌田貴嗣 金子望乃
ガニの部下 出口大介 舟山海斗
ガンさん（義眼の漁師） コビヤマ洋一 内藤裕敬(荒谷清水）
色々な役 重村大介
2024/05/10(金)晴 7:00-8:56PM(42/休11/61)最前方中央 客席9割(200人？)
客層：3世代、子供連れあり、男性過半数。
客入れ：感染対策 特段なし。いつものよう、劇団、プレイガイド、当日チケットで
35分前から50人ずつ整列、20分前から20番ずつ入場。ござ敷き桟敷と後方ベンチ2列。
前詰めのお願いあり。当日パンフなし。物販。Tシャツ、クッション。
カーテンコール1回 今回、唐さんの「さすらいの唄」♪で客出し。
2003年初演。戯曲、演出家に対して各賞受賞作。
舞台。湯たんぽ製造所・作業場の表住居。冒頭は台車に湯たんぽの山、頂上に蝋燭。
下手半分が平台寝所、柱時計、布団、小机、カレンダー。上手半分奥に用品棚。
出入口は上手端の硝子引き戸。
お話。干拓事業の賛否で揺れる漁村を追われ、都会のブリキ屋で暮らす青年・蛍一。
新設堤防内の調整池は腐り、不漁が続き、漁師仲間は土建屋に転業してく現実を
嘆き。堤防の鉄扉はウロコ1枚厚さで抜けられる、そんな人魚に掴まることが
できればと夢を見る。蛍一の親友・二郎は義眼の漁長・ガンと土建屋に寝返ること
なきよう約束を交わす。罰として自分はつばきを受け、ガンは養女やすみを人魚して
調整池で泳がせよと。約束は果たせず、あろうことか二郎はガンの義眼を盗み消えて
しまう。二郎はスパイ、漁港の有様を映す義眼を依頼主の女・月影に渡す。そして
貯水池の汚水が運び込まれる。やすみを貯水池で泳がせる真意とは。やすみは蛍一の
海を守りたいとの願いを叶えるため、如何にするのか。
現実と幻視、メタファーがてんこ盛り、荒くれと詩情のおバカとロマンチックの
混線にくらくらするねこ。唐さんの走る筆とその冴えを堪能。若手が大幅に前面、
その熱気に乗せられて心地よく。大鶴美仁音さんの凄味と、欠かさない愛嬌。
久保井研さんの愛すべきトンチキぶり。南河内万歳一座のベテラン2人(荒谷、内藤）
が昂ぶりだけでない、哀感と慈愛を添えて味わい。
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